旅レポ
ソロキャンBBQの相棒。「笑's コンパクト焚き火グリル『B-6君』」使ってみた
2020年4月10日 07:30
テントやシュラフ、テーブルにチェア、ランタン、焚き火台といった道具たちは、キャンプを楽しむうえで欠かせない存在だ。
モノとしての魅力も大きく、日常で使う道具とはひと味違う存在感を放っている。本稿では、こうしたキャンプ道具のなかでも特に「これは!」と筆者が感じたキャンプギアを紹介していく。
わずかB6サイズで、気軽に持ち運んで使えるバーベキューグリル
キャンプでご飯というとき、多くの人がまず思い浮かべるのはバーベキューではないだろうか。大きな肉の塊を豪快に焼くのはバーベキューならでは。しかも大自然のなかで食べれば、屋内とは違う美味しさを感じることができる。ただ、問題となるのはそのための道具をどうするか、だ。
「バーベキューコンロ」で検索すると数多くの製品が見つかるが、その多くはファミリーや大人数でのバーベキューを想定しているため、かなりの大きさがある。
それだけの人数の食材を焼こうとすると、必然的に大きくなるのは仕方がないが、コンロが大きければセッティングも片付けも大変になってしまう。筆者はソロあるいは2人でのキャンプがほとんどなので、コンパクトで使い勝手のよいバーベキューコンロはないかと探していたところ、見つけたのが「笑's コンパクト焚き火グリル『B-6君』」(5170円)だった。
B-6君はバーベキューグリルとして使うことができるアイテムで、設置面積はB6サイズよりも小さい128×182mm。さらに折りたたみ時の厚みはわずか18mmしかないため、気軽に持ち運ぶことができることも大きなメリットだ。
組み立ては簡単。本体から足を出し、さらに側面を立てたあと、前後の金属板を差し込む。続いて2つのロストル(焚き火台の底に敷く格子状の網)を組み込めばよい。なお、ロストルは本体の底板の上に置くのではなく、前後の金属板に渡すように乗せて使うのが正しい。開発者による「B-6君の正しい組み立て方と収納」を解説する動画が公開されているので、一度見ておくと間違えることはないはず。
なお製品には「B-6君専用ゴトク」も付属している。側面の金属板の上にある溝にゴトクを差し込めば、B-6君の上に鍋などを置いて調理することができる。
多くのオプションが用意されているのもB-6君の特長だ。バーベキューグリルとして使う場合に必要不可欠な「B-6君専用グリルプレート」(770円)や「B-6君専用耐熱コーティング加工 グリルパン」(1980円)、メッシュ状のプレートである「B-6君専用ステンレスメッシュグリル」(1100円)、B-6君に付属するロストルよりも厚みがある黒皮鉄板製の「B-6君専用ハードロストル」(880円)などがある。バーベキューにB-6君を使うのであれば、グリルプレートかステンレスメッシュグリルは必須なので、本体と合わせて購入するようにしたい。
バーベキューにB-6君を使う場合には、ロストルの上に炭を置き、B-6君本体にグリルプレートかステンレスメッシュグリルを乗せて使う形になる。なお、前後の金属板には1か所開閉できる窓があり、ここを空けると炭により多くの空気を送り込めるほか、小さな炭であれば窓から内部に投入することも可能だ。
そのほか、ユニークなオプションとして「B-6君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル」(2750円)も挙げておきたい。ステンレスメッシュに付属のステンレスカップをはめ込む穴があいていて、カップに水(お湯)を入れれば湯せんができるというもの。これに日本酒を湯せんで温めるためのチロリ(酒タンポ)を組み合わせれば、キャンプ場でも熱燗を楽しむことができる。日本酒好きならぜひ揃えたいオプションだ。
なお開発元である昭和プレスは、B-6君のほかに、B5サイズの「笑's コンパクト焚き火グリル『B-GO』」や、さらに大きいA4サイズの「笑's 焚き火グリル『A-4君』」などもラインアップしている。B-6君ではちょっと小さいかなと感じるのであれば、B-GOやA-4君を検討してみてもよいだろう。