旅レポ
タイのビーチリゾート、パタヤ北部の絶景ホテルと絶品タイフード!
2019年8月13日 07:00
タイ国政府観光庁主催のプレスツアーで、首都バンコクから東に位置するパタヤとラヨーン周辺を紹介している旅。最終回は新しくパタヤにも完成したショッピングモール「ターミナル21」や周辺ホテル、タイの料理などを紹介していこう。
初回でも少しお伝えしたが、ホテルは観光の中心地となる「パタヤ・ビーチ」から少し離れた、北側に広がる「ノース・ビーチ」や南側の「ジョムティエン・ビーチ」周辺をチョイスするのが、静かでお勧めだ。今回は北側にある2つのホテルを紹介する。
「ターミナル21・パタヤ」&「グランデ・センター・ポイント・パタヤ」
2018年10月、パタヤ・ビーチの北側にオープンしたショッピングモール「ターミナル21」と、併設されているホテル「グランデ・センター・ポイント・パタヤ」を紹介しよう。
ターミナル21は、すでにバンコクとコーンケーン(東北地方の主要都市)にも同様の施設があり、ホテルのグランデ・センター・ポイントが併設されている点もまったく同じ。上層階は、ホテルのグランデ・センター・ポイントが入っていてターミナル21とは直結した作りになっている。
このグランデ・センター・ポイントは、スタイリッシュなモダンデザインを基調とした客室で、天井には星空をイメージした照明まで施されている。部屋にあるドリンクやフード類はすべて無料で提供される(料金に含まれている)のも特徴。またオーナーの意向で、バーも含め、アルコール類の提供が一切ない。アルコールを飲みたい人は持ち込みOKなので、近隣の(ターミナル21にスーパーがある)店でビールでも買って持ち込むことになる。突き抜けたモダンなデザインも含め、新しいジェネレーションに受けそうな新感覚な特徴のあるホテル。カジュアルさも感じるが、しっかりと5つ星ホテルだ。
パタヤのグランデ・センター・ポイントは、部屋からも絶景が楽しめるが、最上階(32階)の開放的なスカイバーから見たパタヤ・ビーチの眺めが絶景。中心街からは少し離れるが、充実した滞在が楽しめるハズ。今パタヤの宿泊先として大注目のホテルだ。
併設のショッピングモール「ターミナル21」は、ユニクロやH&Mなども入っている巨大な施設なのだが、全体が空港をイメージした作りになっていて、各階で東京やパリ、ロンドンなど旅行先をイメージしたオブジェが置いてあったり、吹き抜けに長いエスカレーターを設置するなど、あちこちに観光ポイントとして楽しめる工夫がされている。
バンコクにあるターミナル21は、BTS(スカイ・トレイン)のアソーク駅、MRT(地下鉄)スクンビット駅とつながっていて、2011年にオープンした当時とても話題になった。最近バンコクを訪れたことがあれば、すでに体験済みかもしれないが、パタヤのはより規模が大きくなっている。
また、巨大なフードコートがあり、タイのローカルフードを屋台さながらに安価に楽しめる(しかも前払いのデポジットカードを使うので小銭がいらない)点も、観光客に大人気となっている。
隠れ家的なビーチサイドホテル「プルマン・パタヤ・ホテル・G」
もう1軒は、取材で滞在した5つ星ホテル「プルマン・パタヤ・ホテル・G」を紹介しよう。こちらもパタヤ北部にあり、先に紹介したターミナル21・パタヤにも近いが、さらに北のビーチのウォンガマット・ビーチ沿いに位置している。ホテルの敷地からそのままビーチにアクセスすることができる。海沿いには大きなプールもあり、敷地内はリゾート感であふれている。パタヤ最大級の「アイサワン」スパもあるので、ゆっくり本格スパを満喫したいという要望もかなえられる。
一般的なモダンな作りのオーシャンビューの客室以外にも、ラナイ・ルームという3階建ての離れになっている作りの低層棟もあり、こちらはトラディショナルなタイ様式のデザインをとっていて、ちょっと違った趣がある。この棟の1階はプールに直接アクセスできる作りになっている。隠れ家的なビーチサイドのホテルでゆっくりしたいという向きには、お勧めの滞在先だろう。ホテルは繁華街から離れているが、徒歩圏内にコンビニや商店街もあり利便性もわるくない。
ウマ辛のタイフードを楽しもう
タイを訪れたらやはりタイフードを存分に楽しみたいところ。近年日本でも人気だが、本場はやはり違って、かなりの激辛なのだが、辛さのなかに独特の美味しさがある。パタヤ近辺で2件、紹介しておこう。
「ムーム・アロイ」は、ビーチサイドのシーフードの美味しいお店。店名の「アロイ」はタイ語で「美味しい」の意味だ。店は、紹介したホテルなどが並ぶ地区よりさらに少し北になるナクルア地区にあるのだが、ここは古くから漁で栄え市場もある地域。トムヤムクンやエビなどシーフードをガッツリ食べてほしい。店内は半オープンの体育館のような作りでかなりの広さがある。予約なしでもまず問題ないだろう。店内にはステージもあり、訪問時もバンドの生演奏で盛り上がっていた。
ちなみに、タイのレストランでは、冷えていないビールが出てきて氷を入れて飲むのがごく普通のスタイルなので驚かないように。個人差はあると思うが、記者はこれでお腹を壊した経験はこれまでない。そして、グラスが空になると氷を入れてビールを注いでくれる。そのため、最初に「No ice」と言っておいても、よくよく注意していないと、そのうち氷入りのビールになってしまったりする。
もう1つ「アラ・カンパーニュ」は、広い庭園内にカフェや雑貨店などもある施設にあるレストランで「ソムタム・ヴィラ」という名前が付いたタイレストラン。タイ東北地方のイサーン料理を楽しむことができる。イサーン料理は、現在のタイ料理の原型とも言われていて、ソムタム(辛い青パパイヤサラダ)やラープ、コームーヤンなどしっかり揃っている。なんとソムタムは13種も用意されている。
さて、タイのパタヤからラヨーンを巡る旅はいかがだっただろうか。ごく一部をかいつまんでいるので、魅力的なスポットまだまだあるが、首都バンコクからほど近いパタヤで、これほどゆったりとビーチリゾートが満喫できるとは、あまり想像していなかったのではないだろうか。ぜひ、今回お勧めしたパタヤ北部(もしくは南のジョムテイン・ビーチ周辺)を拠点にしてみて、パタヤ近郊を自分なりにアレンジして楽しんでみてほしい。