旅レポ

タイのビーチリゾート、パタヤ北部の絶景ホテルと絶品タイフード!

「ターミナル21・パタヤ」併設のホテル「グランデ・センター・ポイント・パタヤ」からの眺望

 タイ国政府観光庁主催のプレスツアーで、首都バンコクから東に位置するパタヤとラヨーン周辺を紹介している旅。最終回は新しくパタヤにも完成したショッピングモール「ターミナル21」や周辺ホテル、タイの料理などを紹介していこう。

 初回でも少しお伝えしたが、ホテルは観光の中心地となる「パタヤ・ビーチ」から少し離れた、北側に広がる「ノース・ビーチ」や南側の「ジョムティエン・ビーチ」周辺をチョイスするのが、静かでお勧めだ。今回は北側にある2つのホテルを紹介する。

「ターミナル21・パタヤ」&「グランデ・センター・ポイント・パタヤ」

 2018年10月、パタヤ・ビーチの北側にオープンしたショッピングモール「ターミナル21」と、併設されているホテル「グランデ・センター・ポイント・パタヤ」を紹介しよう。

 ターミナル21は、すでにバンコクとコーンケーン(東北地方の主要都市)にも同様の施設があり、ホテルのグランデ・センター・ポイントが併設されている点もまったく同じ。上層階は、ホテルのグランデ・センター・ポイントが入っていてターミナル21とは直結した作りになっている。

 このグランデ・センター・ポイントは、スタイリッシュなモダンデザインを基調とした客室で、天井には星空をイメージした照明まで施されている。部屋にあるドリンクやフード類はすべて無料で提供される(料金に含まれている)のも特徴。またオーナーの意向で、バーも含め、アルコール類の提供が一切ない。アルコールを飲みたい人は持ち込みOKなので、近隣の(ターミナル21にスーパーがある)店でビールでも買って持ち込むことになる。突き抜けたモダンなデザインも含め、新しいジェネレーションに受けそうな新感覚な特徴のあるホテル。カジュアルさも感じるが、しっかりと5つ星ホテルだ。

 パタヤのグランデ・センター・ポイントは、部屋からも絶景が楽しめるが、最上階(32階)の開放的なスカイバーから見たパタヤ・ビーチの眺めが絶景。中心街からは少し離れるが、充実した滞在が楽しめるハズ。今パタヤの宿泊先として大注目のホテルだ。

ターミナル21とグランデ・センター・ポイント・パタヤ
パタヤに新しくできたターミナル21
有名ブランドが多数入るショッピングモール
ターミナル21に併設されているホテルのグランデ・センター・ポイント・パタヤ
ホテルエントランスロビーは1階にある。モダンなデザイン
エントランスロビーを逆向きから見る。とても明るい雰囲気
天井には水の流れのような装飾がある
トビウオの装飾も美しい
パノラミック・スイート・シービューの客室
夫婦2名と子供の3名の宿泊に対応している
シャワールームには浴槽もあり、眺望が抜群
部屋内にあるスナックやフード、ドリンクはすべて無料
浴槽からの眺め。パタヤ・ベイが一望できる
デラックス・シービューの客室。天井に星空をイメージしたライティング
デラックス・シービューの洗面室
アメニティ類
スナックやフード、ドリンクはすべての部屋で無料
デラックス・コーナー・シービューの客室
こちらはバルコニーで外に出ることができる
デラックス・コーナー・シービューの洗面室。シャワールームに浴槽がある
32階のスカイバー「THE SKY 32」の室内部
スカイバー室内を別角度から。朝食時にはビュッフェも実施される
スカイバーの外周は回遊できる作りになっている
ものすごく眺望がよい
スカイバーは室内だけでなく、オープンな部分が大半を占める
「THE SKY 32」のオープン部。この開放感で食事ができる。ノンアルコールカクテルの「モクテル」がある。アルコールは持ち込みで楽しめる
パタヤ・ベイの眺望もバッチリ。滞在中には、ぜひ夜景も見てほしい
F階(ターミナル21の屋上)にあるメインレストラン「WAVES&WIND」
屋外席も豊富にある。外は「WATER PARK」となっている
F階は水遊びができる「WATER PARK」になっている
水には泡がまかれていて、子供が楽しめる工夫がされていた

 併設のショッピングモール「ターミナル21」は、ユニクロやH&Mなども入っている巨大な施設なのだが、全体が空港をイメージした作りになっていて、各階で東京やパリ、ロンドンなど旅行先をイメージしたオブジェが置いてあったり、吹き抜けに長いエスカレーターを設置するなど、あちこちに観光ポイントとして楽しめる工夫がされている。

 バンコクにあるターミナル21は、BTS(スカイ・トレイン)のアソーク駅、MRT(地下鉄)スクンビット駅とつながっていて、2011年にオープンした当時とても話題になった。最近バンコクを訪れたことがあれば、すでに体験済みかもしれないが、パタヤのはより規模が大きくなっている。

 また、巨大なフードコートがあり、タイのローカルフードを屋台さながらに安価に楽しめる(しかも前払いのデポジットカードを使うので小銭がいらない)点も、観光客に大人気となっている。

パタヤのターミナル21内の吹き抜けには巨大なエッフェル塔
吹き抜けをよく見ると、各階にさまざまなデコレーションがある
各所に空港をイメージしたデザインがある
銀座をイメージしたオブジェを発見
フードコートの席からの眺め
フードコートでは、ローカルフードが手頃な価格で楽しめる
写真付きのメニューがあるので屋台より注文の難易度は低い
フードコートのサンフランシスコ風なエリア
改札なんだか回転寿司なんだか。タイでは寿司は大人気
いわゆるスーパーマーケットも入っている
4階まで直行する巨大エスカレーター
近付いてみると、その長さにやはり驚く

隠れ家的なビーチサイドホテル「プルマン・パタヤ・ホテル・G」

 もう1軒は、取材で滞在した5つ星ホテル「プルマン・パタヤ・ホテル・G」を紹介しよう。こちらもパタヤ北部にあり、先に紹介したターミナル21・パタヤにも近いが、さらに北のビーチのウォンガマット・ビーチ沿いに位置している。ホテルの敷地からそのままビーチにアクセスすることができる。海沿いには大きなプールもあり、敷地内はリゾート感であふれている。パタヤ最大級の「アイサワン」スパもあるので、ゆっくり本格スパを満喫したいという要望もかなえられる。

 一般的なモダンな作りのオーシャンビューの客室以外にも、ラナイ・ルームという3階建ての離れになっている作りの低層棟もあり、こちらはトラディショナルなタイ様式のデザインをとっていて、ちょっと違った趣がある。この棟の1階はプールに直接アクセスできる作りになっている。隠れ家的なビーチサイドのホテルでゆっくりしたいという向きには、お勧めの滞在先だろう。ホテルは繁華街から離れているが、徒歩圏内にコンビニや商店街もあり利便性もわるくない。

プルマン・パタヤ・ホテル・G
ノースパタヤのビーチサイドホテル「プルマン・パタヤ・ホテル・G」
ホテルの外観。手前の白い建物がホテル。奥の高層ビルはリゾートマンション
ビーチと反対側にあるエントランス車寄せ
ホテルの外観見上げ。モダンな作り
エントランスホール
レセプションカウンター周辺
内部は最上階まで吹き抜けている
もっとも一般的なデラックス・ルーム
洗面まわり
シャワーと大きめの浴槽がある
オーシャンビューのバルコニー
中庭のような作りになっているビーチサイドのプール
ビーチサイドで飲食ができるようになっている
バーカウンターもある
プールの近景。右側はレストラン棟
リゾート感たっぷり
敷地内は静かな小道が多い
パタヤ最大級のスパ「アイサワン」
こちらは離れの棟に続く小道
トンネルをくぐっていく
ちょっと別世界に誘われる
ラナイ・ルームのある離れの棟
ラナイ・ルーム
タイスタイルのデザイン
バルコニーでくつろぐこともできる
ラナイ・ルームの1階はプールに直結している
レストラン「Beach Club」
オーシャンビューの屋外席がある
レストランの室内席
朝食のビュッフェ
その場で作ってくれる麺
麺は朝食にちょうどよい味
プールサイドの夜景

ウマ辛のタイフードを楽しもう

 タイを訪れたらやはりタイフードを存分に楽しみたいところ。近年日本でも人気だが、本場はやはり違って、かなりの激辛なのだが、辛さのなかに独特の美味しさがある。パタヤ近辺で2件、紹介しておこう。

「ムーム・アロイ」は、ビーチサイドのシーフードの美味しいお店。店名の「アロイ」はタイ語で「美味しい」の意味だ。店は、紹介したホテルなどが並ぶ地区よりさらに少し北になるナクルア地区にあるのだが、ここは古くから漁で栄え市場もある地域。トムヤムクンやエビなどシーフードをガッツリ食べてほしい。店内は半オープンの体育館のような作りでかなりの広さがある。予約なしでもまず問題ないだろう。店内にはステージもあり、訪問時もバンドの生演奏で盛り上がっていた。

 ちなみに、タイのレストランでは、冷えていないビールが出てきて氷を入れて飲むのがごく普通のスタイルなので驚かないように。個人差はあると思うが、記者はこれでお腹を壊した経験はこれまでない。そして、グラスが空になると氷を入れてビールを注いでくれる。そのため、最初に「No ice」と言っておいても、よくよく注意していないと、そのうち氷入りのビールになってしまったりする。

ムーム・アロイ
入口はちょっと分かりにくいが、一番大きなエントランス部分が入口
店内はものすごく広い。夜で分かりにくいが海に面している
バンドの生演奏も行なわれていた
大きなエビが入ったトムヤムクン。かなりの激辛
パックブーンファイデーン(空芯菜炒め)
カオパットカイ(卵入りチャーハン)
トートマンプラー(さつま揚げ)
クンパオ(エビの姿焼き)。単なる素焼きではなくスパイシーな味付けがクセになる
ビールは瓶のハイネケン。昔はよく見かけたが最近ではめずらしいらしい
タイの屋台では、冷えていないビールに氷を入れて飲むのが一般的

 もう1つ「アラ・カンパーニュ」は、広い庭園内にカフェや雑貨店などもある施設にあるレストランで「ソムタム・ヴィラ」という名前が付いたタイレストラン。タイ東北地方のイサーン料理を楽しむことができる。イサーン料理は、現在のタイ料理の原型とも言われていて、ソムタム(辛い青パパイヤサラダ)やラープ、コームーヤンなどしっかり揃っている。なんとソムタムは13種も用意されている。

A' La Campagne
イサーン料理の1つコームーヤン(豚ネックの炙り焼き)
ソムタム(青パパイヤサラダ)。これは野菜のみのトラディショナルなタイプ
ラープムー(豚肉のハーブ炒め)
サイウア(タイ風ソーセージ)
パッタイ(タイ風焼きそば)。卵焼きでくるんだタイプ
タイの代表的ビール。チャーンとシンハー。大抵どちらかはある
ソムタム・ヴィラは、森のなかの隠れ家風外観

 さて、タイのパタヤからラヨーンを巡る旅はいかがだっただろうか。ごく一部をかいつまんでいるので、魅力的なスポットまだまだあるが、首都バンコクからほど近いパタヤで、これほどゆったりとビーチリゾートが満喫できるとは、あまり想像していなかったのではないだろうか。ぜひ、今回お勧めしたパタヤ北部(もしくは南のジョムテイン・ビーチ周辺)を拠点にしてみて、パタヤ近郊を自分なりにアレンジして楽しんでみてほしい。

ビーチサイドホテル「プルマン・パタヤ・ホテル・G」で見た夕焼け
村上俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、Web媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。