旅レポ

アメージング タイランド マラソン バンコク2018を走ってきた(その4)

マラソン翌日は古都アユタヤ観光へ。バンコクに戻って5つ星ホテルでの夕食も

アユタヤはワット・マハタートにある有名な「木の根に覆われた仏頭」

 今回の旅で泊まった2つ目のホテル「Akyra Thonglor Bangkok(アキラ トンロー バンコク)」をご紹介しましょう。

 バンコク・スカイトレイン(BTS)のトンロー駅から徒歩12~13分のこちらホテル、2016年12月にオープンということなのですが、実は前身は「パン・パシフィック・サービス・スイーツ」というホテルでした。

バンコク2カ所目のホテルは「Akyra Thonglor Bangkok(アキラ トンロー バンコク)」

 現在も一部客室の改修工事が行なわれていますが、レストランやプールなどのパブリックスペース部分はすでに工事は終わっていますのでご安心を。それから、トンロー駅まではホテルシャトルバスサービスも利用できます。

朝食はビュッフェスタイル

「ブティックホテル」と説明されただけあって、Akyra Thonglor Bangkokの館内はとってもオシャレ! タイの有名フォトグラファーの写真が飾られているフロントロビーの雰囲気がとっても気に入ってしまいました。

ロビーは10階にあります
同階には24時間利用可能なフィットネスセンターも完備

 お部屋は全120室。宿泊した1ベッドスイートルームはアパートメントタイプの広々としたレイアウトで、一人で使うのがもったいないほどでした。間違いなく東京の自宅より広いお部屋、ベッドルームからバスルームまでが遠く感じられました。

あまりの広さに「ぇええ~!?」と声が出てしまったゲストルーム
キッチン、冷蔵庫、洗濯乾燥機も完備。長期滞在も可能です
明るい雰囲気で居心地がよいベッドルーム。鏡になっているところはクローゼット
ベッドルームにあるデスク。こちらも広くて使いやすい
テーブル横に隠されたコンセントスペースにちょっと感動! これはあまり見かけませんよ!
バスルーム。シャワーの出もよく快適でした
11階にはプールやジャグジーも。洗練されたアーバンな雰囲気でまとまっています

 この「アキラ トンロー バンコク」、ホテルの入っているビルの下がショッピングセンターになっていて、地下にはスーパーマーケットがあるので、そこで食材を調達してお部屋で食べるのもアリかもしれません。バンコク中心地からはちょっとだけ離れたエリアですが、トンローは文化人が集まる最先端のエリアとして注目されているのだとか。団体のツアー客が入るようなホテルではないので、ゆったりと自分だけの時間を大切にしたい人には向いていると思います。

タイでのまくらチップの相場は40バーツ(130~140円ほど)。細かいお札は常に持っているようにすると便利

古都アユタヤへ日帰り観光。あまり知られていない穴場スポットへも

 マラソン翌日はバスに揺られて世界遺産の街アユタヤへ。バンコクの北約70kmに位置するアユタヤは1時間30分ほどで到着する人気の日帰り観光スポットです。ユネスコの世界遺産には「古都アユタヤ」としてその遺跡群が登録されています。

世界中から観光が訪れるワット・マハタート

 タイ最古の王朝スコータイに続く2番目の都がこのアユタヤ。1350年~1767年まで実に400年以上にわたって栄華を極め、33代の王が統治しました。しかしその400年の間には隣国ビルマ(現在のミャンマー)との間で幾度となく戦争が繰り返され、20回目の戦争でアユタヤ王朝は破れ、街は破壊されたと言われています。

仏塔はとうもろこしに似たカンボジアスタイルと、先端が尖ったスリランカスタイルがあります
木の根に覆われた有名な仏頭。微笑んでいるように見える表情に救われる思いが。時間の流れと大自然の営みを感じる神聖な場所
侵略によって切り落とされたこのような仏頭がいくつもあったと思うとなんともいえない気持ちに

 ご紹介したワット・マハタートのほかにもアユタヤには訪れるべき遺跡がまだまだ点在します。バンコクから日帰りというのがスタンダードのようですが、次回は2~3日ゆっくり滞在しながら古都アユタヤを満喫したいなぁと思いました。

 遺跡観光のあとはリバーサイドのレストランでお待ちかねのランチ。日本人観光客もツアーでよく訪れるというお店なので、味も日本人の口に合っていてホッとする美味しさでした。

ランチは川のほとりのレストランへ
ビールが進むんですの~
イカの唐揚げが特に美味

 アユタヤのちょっとマニアックな観光スポットが「ポムペット要塞跡」。ここは東南アジア最大の国際貿易の中心都市として名を馳せたアユタヤ王朝が、チャオプラヤー川を遡上してきた各国の船を見張っていたところなのだとか。大砲の置かれていた跡などが残っています。

ポムペット要塞跡。入場無料でふらりと立ち寄れるところです

 織田信長や豊臣秀吉が活躍した17世紀ごろ、日本からはタイ(当時のシャム)をはじめ、東南アジア各国に数多くの朱印船が派遣されました。交易が盛んになったアユタヤには日本人村が作られ、そこには多いときで1500人くらいの日本人が住んでいたと言われています。

 その日本人村があったとされる場所は現在公園として整備され、立派な資料館があります。日本人とアユタヤ王朝の関わりをここで学んでから観光すると理解がより深まりますよ。分かりやすい解説のビデオなどもあるのでオススメです。

ビデオやさまざまな展示で当時の様子が伺える日本人村。アユタヤ観光の際はぜひ訪れてみてほしい穴場のスポット
日本人村があったとされる場所から見た景色。17世紀に遠く日本から渡ってきた人たちがここで同じ風景を見ていたのかと思うと感慨深いものが

5つ星ラグジュアリーホテル「バンヤンツリーバンコク」の絶景ルーフトップバーに行ってみた!

 泊まってはいないのですが、今回は極上のホテルライフを過ごせると評判の「バンヤンツリーバンコク」で、都会の夜景を見ながらカクテルを傾けるという(まるでマラソン10km完走の)ご褒美のような時間を過ごすことができました。乾杯の前にいくつか見学させてもらった客室をご紹介しましょう。

23~32階にある「オアシスリトリートルーム」は女子ウケ間違いなしの空間。特にこのうっとりするようなバスルームにノックアウト

 この「バンヤンツリーバンコク」は、ビジネス街の中心部という立地でありながら、リゾートの雰囲気を持つ高級シティホテル。ゲストはまずそれを客室へと続く廊下に漂う心地よいアロマの香りで感じるでしょう。ホテル館内には至るところにアロマポットが置かれていて、毎日種類を変え、連泊しているゲストが違うアロマの香りを楽しめるようにしているのだそう。日本語を話せるスタッフも常駐しているので英語が苦手な方も安心。カップルや女子旅にはもってこいのホテルです。

バニヤンの木が刺繍されたオリジナルのタオル類
落ち着いたセンスの高級感あふれるベッドルーム

 あまりにもステキなゲストルームにうっとりして「絶対いつかここに泊まるですわ!」と心に誓ったあとは、これまた最高級のサービスを受けられると定評のある「バンヤンツリースパ」の見学へ。このスパには、タイ国政府観光大使の乃木坂46が新たなタイの魅力を発信するプロモーション動画「こんなタイ、知らなかった」の撮影で訪れたそうですわよ。

バンヤンツリー・スパを見学
ゴージャスなバスタブ!
ボディマッサージオイルなどはショップでも購入可
オリエンタルな雰囲気で素敵なファブリックも
エッセンシャルオイルは日替わりなのだとか

 お次は地上61階にある絶景ルーフトップバー「Vertigo and Moon Bar(ヴァーティゴ&ムーン・バー)」へ。ここがまたスゴイのですっ! バンコクの街並みを独り占めできちゃうと言っても過言ではないくらい圧巻の見晴らしで(というか下を見るとちょっとコワイくらい)開放感抜群、そしてロマンチック。記者団一行は「すご~い! すご~い!」をしばらく連発してしておりました。

最上階61階にあるVertigo(ヴァーティゴ)へは59階までのエレベータを利用して、最後は天空レストランへ続く階段を使います
さらに高い位置にあるMoon Bar(ムーン・バー)。「Vertigo(ヴァーティゴ)」は要予約レストランですが、こちらのバーは予約不要
夕陽の色と同じ色のカクテルで乾杯
360度ぐるりと夜景を堪能できます
52階にある「SAFFRON SKY GARDEN」は2017年にオープンしたばかりの屋外ガーデンラウンジ。モダンにアレンジされたタイ屋台料理やクラフトビールが楽しめると人気

 この日の夕食はバンヤンツリーバンコクの52階にあるタイ料理レストラン「SAFFRON」でいただくことができました。モダンにアレンジされたタイ料理はどれも美味しくて、驚きをもって食べるほどのクオリティ! 食事の前にウェイトレスさんが水の入ったボウルを持ってきてくれて、手に水をかけてくれるという初体験が忘れられません(だから湿っていないお手拭きだったんだと納得)こちらのレストランはスマートカジュアルというドレスコードがありますので、短パンやビーチサンダルなどは避けましょう。

52階にあるレストラン「SAFFRON」。こちらも眺望抜群。個室タイプもあり

日本への帰路フライト

 復路はバンコク・スワンナプーム国際空港を14時50分発のタイ国際航空TG660便。行きは7時間ちょっとかかりましたが、帰りは5時間40分と1時間30分ほど短いフライトです。羽田空港には22時30分に到着します。

シートはコーポレートカラーの紫色
ボーイング 747型機
女子ウケするカラーリング
ブランケットも紫色
CA(客室乗務員)さんの制服の色合いもステキ
行きと同じカレーを注文してしまった~! サラダなど中身はちょっと違うけれど、日本蕎麦が付いてくるのは同じ
おやつに出たマンゴーアイスが絶品でございました

 今回は「第1回 アメージング タイランド マラソン」を走るのが目的のタイツアーでしたが、終わってみれば市内観光もできたし、アユタヤにも日帰りで行けたし、ホテルライフも満喫できたしと、かなり充実した内容の4泊5日でした。

 タイは1年をとおしてあちこちでマラソン大会が開催されていて、それぞれ特色あるコースや景観が楽しめることが特徴です。そしてどの大会も日が昇らない真っ暗ななかでのスタートということで、走ったあとの時間を有意義に使えるのが大きなポイント。フライトによっては、金曜日の夜出発して月曜日の朝に帰国するというスケジュールも可能です。渡航費や滞在費が安く、スパやマッサージも格安で楽しめるのもタイならではですよね。

 ぜひ皆さまもタイでのマラソンを次の目標に、明日から走ってみてはいかがでしょうか。私も今回買ったランニングシューズをタンスの肥やしにしないためにも、またどこかで走る機会があったら挑戦してみたいなぁ~なんて思っています。

【おまけ】今回の旅で食べた大好物のカオニャオ・マムアン3連発! どれも美味しかったけれど、一番はバンヤンツリーバンコクのレストラン「Saffron」で食べた一品でした(写真右)
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。