旅レポ

アメージング タイランド マラソン バンコク2018を走ってきた(その3)

いよいよ当日! 異国情緒たっぷりのタイのマラソン大会に出場

いよいよ当日! 10kmマラソンに挑戦ですわ~!

 前夜にタイすきをお腹いっぱい食べた数時間後の2時過ぎには、フルマラソンのスタート地点に向かうバスの中にいた我らがマラソンツアー一行。

 もちろん辺りは真っ暗。タイ各地で開催されるマラソン大会は、道路渋滞や日中の気温上昇などを踏まえてなのか、早朝(というかほぼ夜)に行なわれるのがほとんどなのです。

午前1時半起床でフルマラソンのスタート会場へ

バスを降りてスタジアムへ向かいます

 今回の「第1回 アメージング タイランド マラソン」のスタート時刻は、フルマラソンが3時、ハーフマラソンが4時45分、10kmが5時30分、ファミリーランの3.5kmが6時となっていて、フルマラソンだけはスタート地点が違いました。そのフルマラソンのスタートは、バンコク中心部から15~16kmほど東に位置するラジャマンガラ・スタジアム。サッカーの国際試合などで使われ、収容人数は6万5000人という国立競技場です。ライトアップされたスタジアムに近づくにつれ、なんだか私もドキドキしてきちゃいましたわ~。

近くで見るとかなり立派なスタジアム
荷物を預けるバゲージトラックが何台も
救急部隊もしっかりサポートしている様子

 そのスタジアムのなかに入れるのは、大会運営関係者とフルマラソンを走る選手のみなのですが、今回私はプレス登録をしたので興奮のスタートの瞬間をこの目で見ることができました。というわけで、かな~りアウェイ感あるスタジアムのなかに潜入です!

スタジアムのなかに入る手前がBブロックの選手のスタート
いよいよなかへ! ドキドキです
すごい迫力&漂うピリピリ感!
盛り上げるMCの2人。女性の方はタイのブルゾンちえみといったところでしょうか
ペースメーカーの人たち(の存在はあとで知った)
選手の皆さん盛り上がってきております
いよいよスタート時刻が迫ってきました
緊迫感あふれるフルマラソントップ組の表情

 3時。「5、4、3、2、1!」というカウントダウンでフルマラソンがスタートです。と同時にプワァ~~~~~ンというラッパみたいな音が鳴り響くスタジアム。目の前を大勢のランナーが通り過ぎていくのをひとり大興奮しながら見送りました。

3時、フルマラソンスタート!
その時スタジアムの電光掲示板は……
トラックを半周くらいしてスタジアムの外に出ていきます
選手がいなくなったスタジアム。興奮で胸がいっぱい
このスタジアムに立てることはきっとこの先ないと思うので、記念にそれっぽい1枚を

ハーフ、10km、3.5kmのスタート地点へ移動

 すぐさまハーフ、10km、3.5kmマラソンのスタート地点へバスで移動です。場所はバンコク中心部方面へ数km西に戻った民主記念塔の近くです。

高架になっている高速道路上を走るフルマラソンのランナー

 バスのなかでは1時間30分後に迫った自分のスタートに備えて朝食を食べました。前夜にホテルの近くのコンビニで買ったお菓子類ですが、栄養補給がこのチョイスでいいのかさっぱり分かりません。

パワーが出そうなお菓子をチョイスしたつもり

 道路が渋滞になりつつあったので少し手前でバスを降りて歩くことに。スタートエリアに近づくと、レーザー光線と音楽とでフルマラソン会場とはまた違ったお祭り的な盛り上がりになっていました。

ハーフ、10kmのスタートエリア
ハヌマーンも応援しています
メインスポンサー、トヨタのクルマ
Amazing Thailandのバルーン発見
ハーフマラソンのスタートを待つランナー
ハーフも先頭は速そうなランナーばかり

 4時45分、ハーフマラソンがスタートです。と同時に、ここでは花火が上がるサプライズ! 目の前を走り去っていくランナーの皆さん、ハーフといえど緊迫感がハンパありません。ここでもまた、完走を目指して、各自の目標タイムを目指して走り出す姿を見ていたら感動で胸がいっぱいになりました。さぁ次は自分の番ですわ~!

4時45分、ハーフマラソンスタート!

 続く10kmマラソンスタート時刻が近づいてきたので決められたゲートから入ってそのときを待ちます。私はスタート地点から300mくらい後ろのCブロック。あぁどうか走っているときにお腹が痛くなったりしませんように。

10kmは5時半スタート
「第1回 アメージング タイランド マラソン バンコク2018」篇

 5時半、ハーフの時と同じく花火がドカンドカンと上がって10kmマラソンがスタートです。しばらく走って感じたのは、あちこちにあるオレンジ色の街灯がまだ日が昇らないバンコクの街を照らしていて、とても幻想的な雰囲気だということ。最初は「暗いなかを走るってどうなんですの~?」と思っていましたが、この非日常の空間の中でのRUNはなかなかよいですわ~。

ところどころに架かるアーチやモニュメントが異国気分を盛り上げてくれます
しばらくして最初の給水ポイント
無事水をゲット! ほかにスポーツドリンクもあり
国王夫人の写真が飾られるアーチを通過。正面に見えるのはアナンタサマーコム殿という迎賓館のような建物
アナンタサマーコム殿の前では立ち止まって写真を撮る人多し
先頭集団とすれ違いました。なんというスピード!

 3~4kmあたりは隣に線路があったようで、ちょうど電車が走ってくる場面も。「向こうから来たということは、フラワンポーン駅に向かう電車。夜通しどこを走って来たのかしら」なんて想像しながら写真を撮る余裕がまだあったころです。が、それからの折り返しポイントまでが長かった! 反対車線にはすでに折り返してきた速い人たちが走っているので「私も早くそっちを走りたい! 折り返しはまだなんですの~?」と思いながらの中盤でした。

走りながらの鉄道写真はブレブレ
たぶん折り返してきて6、7km地点。だいぶ疲れてきているころ
こちらはトイレ。バスの中に男女別であるようですが私は今回お世話にならず

 ゴールまであと1、2kmかな? というころ、最後のエイドステーション(給水ポイント)が現われました。それまでの数カ所は水かスポーツドリンクだけでしたが、ここはバナナやスイカ、タイの餅菓子やドーナツ系などがずらり。待ってました! とばかりに私が手を出したドライバナナは予想以上に美味で大正解。胃袋と脳にガツンとくる糖分に「よ~し、あともうちょっと!」と力をもらいました。

10kmは1カ所しかなかった食べ物のエイドステーション
ゼリーかと思ったらドライバナナ(食べたあとで中身写っていなくてスミマセン)
ナゾの制服おじさんに抜かれた瞬間
後ろを振り返っての1枚。緩い上り坂なのが分かりますか?

 写真でお分かりいただけるように、いつの間にか空が白んで、ゴールするころは朝が来ていたバンコクの街。最後の最後にブラスバンドの演奏と沿道の応援があってなんとかゴールすることができました。ちなみにこのマラソン、時間も時間なので沿道の応援がほとんどないのがちょっとさみしいのです。

やっと戻ってきましたわ~! タイムは1時間20分ほど
金の紙吹雪が舞ったようですわね
ゴール直後にもらえた完走メダル
食べ物クーポンも渡されました
スタートするときは暗くて分かりませんでしたが、この民主記念塔の前がスタート&ゴール地点でした

 ゴール後は、そのまま進むと係の人から完走者メダルをもらえる導線になっていて、さらに進むと無料のフットマッサージコーナーが現われます。マッサージしてくれる人はたくさんいるので、それほど待たずにできる感じでした。が! 一方で混みに混んでいたのはフードコーナー。黄色いクーポンチケットで2、3種類食べられるのですが、どこも長い行列ができていました。

もらったフードチケットで好きなものを食べられるのですがどこも大行列で断念
クールダウンのためのプールも用意されていました
1人約10分のフットマッサージ(無料)を受けることができます

ホテルに戻ってもゆっくり朝食をとれる幸せ

 フードブースで食べ物にありつけなくても大丈夫。朝早いおかげで、ゴール後にホテルに戻ってもまだ9時。シャワーを浴びてからゆっくり朝食を食べることができました。短い滞在日数のRUNトリップで、こうして時間を有効に使えるのってありがたいこと。もし仮にまたこのマラソンを走ることになったら、ゴール地点に近いホテルを予約するだろうなと思いました。

「サボイ シーフードレストラン」で贅沢ランチ

 この日は、2泊したAMARA BANGKOK(アマラバンコク)をチェックアウトして、スクンビットというエリアにある「サボイ シーフードレストラン」へ。プーケットで人気のロブスターを取り扱うサボイレストランの系列店なのだそうです。

何はともあれ、全員完走おめでとう&お疲れさまでした~!

 もちろんここでは全員無事に完走できたことを祝ってビールで乾杯です。ビールはいつも美味しいですが、この1杯は本当に格別なものがありました。うっかり「またタイで走ってもよいかな?」と思ってしまったほどです。危ない、危ない。

ボリューム満点のシーフード料理がいろいろ
それほど辛くなくて日本人の口に合っていました
一番気に入ったのがこちらの「プーパッポン・カリー」。蟹を贅沢に使ったカレーです

 最後は疲れた身体をほぐしてもらうため、チェンマイやパタヤ、プーケットなどにも店舗を持つスパ「Let's Relax(レッツ リラックス)」へ。そこでたっぷり1時間癒やしの時間……と言いたいところですが、そこはアクロバティックなタイ古式マッサージ。バキバキになった身体(特に股関節)をもみほぐされながら、ずっと「ぅううう」と声にならない悲鳴をあげていたのは言うまでもありません。

スパメニューの一例はタイマッサージ60分が600バーツ(約2000円)。120分で1000バーツ(約3400円)など。お得なパッケージなども

 次回はマラソン翌日で足をガクガクさせながら周ったアユタヤ日帰り観光と、バンコクで泊まったホテルその2などをお伝えします。お楽しみに~♪

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。