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タイ国政府観光庁、“微笑みの国”タイを走ろう! 「Amazing Thailandマラソンセミナー2018」開催
2018年2月28日 14:46
- 2018年2月22日 実施
タイ国政府観光庁は2月22日、旅行会社・メディアおよび一般向けに「Amazing Thailandマラソンセミナー2018」を開催した。
会場となったのは「東京マラソンEXPO 2018」が行なわれていた東京ビッグサイト。当日、会場周辺はナンバーカードを受け取りに来るランナーであふれていた。
セミナーの冒頭でまずは、タイ国政府観光庁 東京事務所 所長のパッタラアノン・ナチェンマイ氏が「タイは世界有数のマラソン大国となることを目指しており、日本からの観光客に対しても重要度の高いニッチマーケットの一つとして考えています」とあいさつ。
「タイのマラソンといえばバラエティに富んだコースがウリで、美しいビーチ沿いを走るもの、世界遺産やローカルな村の中を走り抜けるものなど、年間を通してユニークなマラソンが大小合わせて200大会ほど開催されています。また、マラソンを走ったあとのケアとして、タイ古式マッサージやスパがリーズナブルな価格で楽しめ、充実したラン旅を過ごすことができるのが特徴です。今日はぜひタイのマラソンの魅力を感じていただければ」とあいさつした。
続いてタイ国政府観光庁 東京事務所 マーケティングマネージャーの藤村喜章氏より、ここ数年の日タイ間の渡航状況や、日本人がタイを訪れる理由など基本的な概要の説明があった。それによれば、現在日本人の海外渡航先のトップ5に入るタイ。理由は豊富な訪問先があること、アクティビティにバリエーションがあること。そしてアジア有数の親日国であることなどが挙げられる。とりわけ知らない土地でマラソンを走るという意味では誰もが気になるであろう、ケガや病気などによる健康面では「タイでは質の高い医療機関が充実している」と説明があった。
そのあとは、コーンケーン国際マラソンやチェンマイマラソンなど、タイ国内のメジャーな6大会をビデオで紹介した。例えば毎年12月のクリスマス前にタイ北部の観光地チェンマイで開催される「チェンマイマラソン」は、夜明け前の朝霧が立ち込める美しい市内を史跡などを見ながら走り抜けられる素晴らしいマラソンコースだという。
さらに2月4日に行なわれたばかりの「アメージング タイランド マラソン バンコク2018」の紹介も。これはタイ国政府観光庁が初めて主催した大会で、今年が第1回目。自分が走ったタイムが公式Facebookページ上からダウンロードできたり、自分が写っている写真をゼッケン番号で検索してダウンロードできたりと、ランナーにとってはうれしいポイントが満載の大会になっている。
その「アメージング タイランド マラソン バンコク2018」でフルマラソンを走ったランニングマガジン・クリールの元編集長の樋口幸也氏が続いて登壇し、タイ国内のマラソンの魅力がたっぷりと紹介された。
“旅はやっぱり道づれが大事”と感じるという樋口氏は、一緒に行く人が楽しいと旅の喜びは倍増する! ということで、タイ各地のマラソン大会を一緒に行く人のタイプ別で楽しく分類しながら紹介。すべてを走ったことがある樋口氏だからこそのタイプ別お勧めマラソンは以下のとおり。タイマラソンが気になるという人はぜひ参考にしてみてほしい。
タイの初心者と行くなら首都バンコクを走るマラソン
アメージング タイランド マラソン バンコク:2月上旬開催、参加人数3万人
アマリウォーターゲートバンコク・チャリティー・ミッドナイトラン:10月中旬開催、参加人数7000人
バンコク国際マラソン:11月中旬開催、参加人数3万5000人
首都バンコクを走るマラソンは現在3つ。なによりアクセスがよいため移動時間がかからず、タイ初心者にはお勧め。食事や観光もバリエーション豊富で安心。
記録を狙いたいなら
コーンケーン国際マラソン:1月下旬開催、参加人数4万人
コースが平坦でアップダウンが少ないため、記録が出やすい。そのため賞金狙いによい。さらに気候がよいため体が動くのだそう。観光ではレッドロータスシー(赤い蓮の湖)が必見。
動物好きと行くなら
チェンマイマラソン:9月下旬開催、参加人数4500人
アップダウンはわずか1カ所のみ。気候がよく走りやすい。観光面ではゾウやトラと戯れることができる。街の散策が楽しく、訪れるべき名所がたくさんある。
ちょい悪おやじと行くなら
パタヤ国際マラソン:7月中旬開催、参加人数4000人
気持ちのよい海風を受けながら走ることができるコースで、終わったあとは海にザブ~ンが可能。ハメを外して(?)ナイトライフも楽しめ、いろいろな面でデトックスできる。
自然が好きなら
プーケット国際マラソン:6月上旬開催、参加人数7000人
コースのほとんどが大自然で、ゴムの木などの林のなかを走り抜ける。地元の人の生活感のある道があったりとアットホームなコース。しかしアップダウンはタイのマラソンのなかではNo.1。ゴール後には海に飛び込んでクールダウンできる。
今回樋口氏が走った「アメージング タイランド マラソン バンコク2018」は、スタート時間が早いので(フルマラソンは午前3時スタート)、例えば4時間かかったとしても、走り終えるのが朝7時ごろ。それからバンコク市内のホテルに戻っても9時ごろにはホテルでゆっくりと朝食をとることができる。ちなみに樋口氏はフルマラソンを走った日の夜の便で帰国し、翌日の月曜日は普通に会社に出社したそうで、「時間を有効に使えることが一番の魅力だろう」と語った。
タイ国政府観光庁は今回「東京マラソンEXPO」にブース出展していたため、その応援でかけつけていたコーンケーンオフィスのスタッフや、タイ国でのスポーツイベントの運営を手掛ける会社「TAB AGENCY」のコーディネーターも登壇した。
セミナーの最後には、スポーツメディカルコンディショニングトレーナーの今井美華氏によるランニング・クリニックが行なわれた。
今井氏によると、「レース中に肉体的な疲れも精神的な疲れもとれるように毎日を生活することができれば、私たちは必然的に速く走れるようになる。それにはどれだけ酸素を多く吸える体になるか?」がポイントで、大きく呼吸ができるように肩甲骨まわりの筋肉がやわらかくないとダメなのだという。
日頃から走っているランナーの皆さん、そして「ちょっと走ってみようかな」と思っている皆さん、コースバリエーション豊かな南国タイのマラソン大会を次に目標にしてみてはいかがだろうか。