イベントレポート

【パリ航空ショー 2019】ピーチ、A320neo/A321LR用にCFM「LEAP-1A」エンジンを選定。井上社長が契約書にサイン

2019年6月17日(現地時間)開催

ピーチはエアバス A320neo型機/A321LR型のエンジンにCFM International「LEAP-1A」を選定、契約締結式を行なった

 フランス・ル・ブルジェ空港で6月17日~23日(現地時間)、世界最大級の航空展示会「パリ航空ショー(International Paris Air Show)2019」が開催されている。

 ピーチ(Peach Aviation)は会期初日の17日、同社が2020年の投入を予定しているエアバス A320neo型機8機、A321LR型機2機のエンジンとして、CFM Internationalの「LEAP-1A」を選定、会場で契約締結式を行なった。

 式にはピーチ 代表取締役 CEOの井上慎一氏、CFM 社長CEOのガエル・メフィスト(Gael Meheust)氏が出席、契約書にサインを取り交わした。

 署名後、井上氏は「CFMの新型エンジンを導入することで、より静かなエンジンでフライトの快適性が向上するとともに、燃費を含めたオペレーションコストを抑えることができる。ピーチは2019年度にバニラエアと統合し、事業規模は拡大する。2020年から新型エンジンを搭載した新造機でさらに事業規模を拡大するとともに、中距離路線にも挑戦していく」と述べた。

 会見後、井上氏に選定の決め手を尋ねたところ、「決め手はCFMエンジンの信頼性。これまでに28機のCFM56エンジンを採用しているが、素晴らしい。とにかく壊れない。エンジンが壊れない、というのはLCCにとっての生命線。A320neoを導入したほかのエアラインもLEAPを選んでいるという実績も大きなポイントだった」と答えてくれた。

 また、この締結式の直前、ピーチが導入するA321LRよりさらに航続距離を伸ばした「A321XLR」をエアバスが発表している。この新機種については、「いいですね。我々の事業が広がっていくので、技術のイノベーション、飛行機の進化は大歓迎」とのこと。A321LRをA321XLRに置き換える可能性については、「それはこれからですね」とした。

導入契約に署名する両者
LEAP-1Aエンジンのモデル
井上氏にプレゼントされた