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本日開業「KITTE大阪」、駅西口の新名所・JPタワー大阪の商業施設を見てきた!

2024年7月31日 開業

JPタワー大阪の商業施設「KITTE大阪」が7月31日に開業

 JR大阪駅の西側、この春竣工した「JPタワー大阪」(地上39階、地下3階)の商業施設である「KITTE大阪」(大阪府大阪市北区梅田3-2-2)が7月31日に開業した。

 高さ188mのビル内には、ホテル、オフィス、劇場、郵便局、商業施設が入居し、地下1階から6階に位置するKITTE大阪は多種多様なテナントが軒を連ねている。オープン前に内部が公開されたので紹介しよう。

 KITTE大阪が立地しているのは、JR大阪駅の新しい改札口である西口の目の前で、地下も通路で地下鉄駅と接続しており、地下鉄四つ橋線の西梅田駅が徒歩2分の距離だ。

周辺マップ
JPタワー大阪のフロアマップ

中央のアトリウムではレトロな郵便局舎が存在感を放つ

 JPタワー大阪が建設された場所は、もともとは初代大阪駅と旧大阪中央郵便局が立地していたところであり、大阪の歴史を語るうえで欠かせない場所になっている。

 KITTE大阪の1階エントランスを抜けると、そこは1~4階までの吹き抜けのアトリウムになっており、正面には旧大阪中央郵便局舎の駅前に面していた部分を一部保存・移設したレトロな壁面が出迎えてくれる。幅、奥行き、高さ約18mのキューブ状として残されていたものを活用しているので、2階と3階のカフェ、4階の情報発信スペースの床は当時のもので、味のあるフローリングが時代を感じさせる。

 1階は大阪中央郵便局のほか、路面に面したカフェやチョコレートショップ、宝飾品店、フラワーショップなどが入居している。

エントランスを抜けるとアトリウムになっており、旧大阪中央郵便局舎の外壁がお出迎え
吉田鉄郎氏の設計で1939年(昭和14)に竣工した建屋は、初期モダニズム建築の代表的な建築物として評価されていた
2階は地域情報を発信する「@JP Cafe」
3階はチーズケーキとコーヒー・紅茶が楽しめる「観音屋」。通路の柱や窓枠も風情がある
4階はクリエイティブスペースの「AxCROSS」。18×2.5mのプロジェクションマッピングが歩行者の目を引く。床に点在するホームベースのようなものは柱の跡

気軽に飲める酒場が17軒の「うめよこ」。飲んだくれは地下にGO!

 地下1階には大人のたまり場をコンセプトとした飲み屋横丁「うめよこ」がある。日本酒やキンキンに冷えたビールを気軽に飲める立ち飲みスタイルや、開放感のあるカウンター席で気軽に楽しめる大衆居酒屋スタイルの店が多い。和食以外にもイタリアンをバルスタイルで楽しめるお店や本場ギネスやクラフトビールが楽しめるアイリッシュパブもあり、帰り際に1杯引っかけるもよし、はしご酒でとことん飲むもよしの飲み屋街だ。

通路沿いに17の飲食店が立ち並ぶ「うめよこ」
ワイワイと飲むにはうってつけのオープンなテーブル席
立ち飲み好きにはたまらないお店も

2階と3階には日本各地の魅力を伝えるショップが入居

 2階は日本の各地域の魅力を発信するアンテナショップや特産品を集めたセレクトショップが集まっている。北海道、沖縄、北陸3県(富山・石川・福井)といった県全体の情報を発信しているショップのほか、倉敷や湯浅、出雲といった市町村や地域で出店しているショップもある。

2階フロアには各地のアンテナショップが集結。写真は「北海道うまいもの館」
地域の特産品や郷土料理を購入できるのも魅力。こちらは「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」
北陸3県の地酒を手軽に楽しめる日本酒サーバーもあった「HOKURIKU+」

 3階は日本のモノづくりにフォーカスした店が軒を連ねる。日本人の足に合うハンドメイドスニーカーを集めたお店や腕時計をカスタムオーダーできる時計屋、今治タオルの衣料品店など、ワンランク上の上質な製品と出会える場所になっている。

ハンドメイドスニーカーを集めた「にほんのくつ」
高品質なコットンを使用した衣料品が魅力の「今治浴巾」

落ち着いた雰囲気のなかで贅沢を味わえるレストランフロア

 4階と5階はレストランフロアで、和食、洋食、中華に加え、串揚げ専門店やラーメン店、うどん店など25店が入居している。

 北エリアで人気のカジュアルフレンチ「赤白ブラッスリー」、札幌のミシュラン一つ星店がプロデュースするカジュアルフレンチ「meli melo 06」、ソルトオイルで味わう「北前寿し 花門 by Al-che-cciano」、創業昭和4年の老舗「串かつだるま」、幻の手羽先「山 ワンランク上の世界の山ちゃん」、北海道の人気回転寿司「グルメ回転寿司 函太郎」、ニューヨークで大人気の熟成肉が味わえる「ベンジャミン ステーキハウス」、熟成鴨がウリのシンガポール発の中華「東寶(ドン・バオ)」など、魅力あふれる飲食店が立ち並ぶ。

既存店舗より少し贅沢にブラッシュアップした「赤白ブラッスリー」
新世界生まれの串かつを今に伝える「串かつだるま」
人気の手羽先をさらにグレードアップした「山 ワンランク上の世界の山ちゃん」
日本初上陸の「東寶」の店先には60時間熟成の鴨肉がズラリ

6階には劇場やスタバ、クリニックが入居

 6階には、おなじみの「スターバックス コーヒー」、アミューズメント&バー「GiGO Arcade Cafe」、ICL手術を手掛ける眼科や生活習慣病にフォーカスした一般内科などが入居している。そのほか目についたところでは、シミュレーターを使って手軽に乗馬体験できる「乗馬倶楽部銀座」がある。今回は見学できなかったが、1289席の劇場「SkyシアターMBS」のエントランスもある。

さまざまなシーンで使える「スターバックス コーヒー」もオープン。左奥にはオフィスフロアに続くエスカレーターが見える
ダーツやレトロゲームが楽しめる「GiGO Arcade Cafe」
シミュレーターを使った乗馬体験を提供する「乗馬倶楽部銀座」
「SkyシアターMBS」のエントランス

 KITTEという名前には、大切な人に手紙を送る“切手”と同じように商品やサービスに価値を込め、それらの思いを届けられる施設でありたいという願いが込められている。そして、“来て”という意味もあり、人、モノ、コト、思いをつないでいく場所として、今後も大いににぎわいを見せてくれそうだ。なお、イベント情報や各店舗の最新ニュース、限定クーポンなどが入手できる公式アプリもリリースしているので、興味ある方はダウンロードしておこう。