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「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」本格始動。周辺で最も高い地上40階・地下4階、西梅田駅やディアモール大阪に接続

2030年 開業予定

「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」概要を発表

 大和ハウス工業は11月19日、「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」を本格始動すると発表した。開業は2030年を予定している。

 大阪マルビル(大阪府大阪市北区梅田1-9-20)は、1976年4月に日本初の円筒形超高層ビルとして誕生。建物・設備の老朽化などを理由に、2022年5月に建て替えを決定、2024年9月に地上部分の解体を完工した。

 本プロジェクトでは、大阪マルビルの形状や「回る電光掲示板」を継承。最高約192mと、うめきた含む大阪駅周辺で最も高く(半径約700m以内、10月31日時点)、地上40階・地下4階の複合ビルを開発する。

 都市再生特別地区「梅田一丁目中央地区」の制度を活用し、高層階から順に、展望スペースやミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設、駐車場などを備える見込み。超高層ビル(高さ60mを超える大規模複合施設)において、国内最多の用途が集まるという(10月31日時点)。

大樹のような円筒形状は、取り外し可能な「ガラスカーテンウォール」で構成。外装には大樹の枝葉をイメージした緑化ルーバーを計画
回る電光掲示板を継承
大阪マルビルの歴史

 ホテルでは、ラグジュアリーホテルや都市型ホテルを誘致し、2種類のブランドで総客室数約280室を目指す。

 イノベーションオフィスは、多種多様な人や情報が集まるワークスペースを設置し、入居するスタートアップに向けた成長支援プログラムやコミュニティの提供を検討する。

 コンサートホール・舞台では、クラシックコンサートを主にしながら、舞台・客席の規模を変更できる設備を採用。

 商業施設としては、大阪マルビルの雰囲気を継承する空間を計画しており、施設の用途と親和性のある店舗を誘致するとのこと。

 また、地上には大樹の木陰を感じられるよう、半屋外の屋根下空間「ピロティ」を整備。ピロティと連続する球体のデジタルアトリウムを、地下2階から地上4階まで形成し、地下街「ディアモール大阪」にも接続するとしている。

 そのほか、大阪メトロ 四つ橋線 西梅田駅につながる地下通路や改札口を設ける予定。

施設構成
球体デジタルアトリウム