ニュース

タイ、7月から「タイランド・パス」が不要に。入国に関する最新情報

2022年7月14日 実施

タイ国政府観光庁が「タイランドアップデート」を実施。進行を務める東京事務所の藤村喜章氏

 タイ国政府観光庁は7月14日、現地の最新情報を業界向けに発信する「タイランドアップデート」を実施した。説明を行なったのは、タイ国政府観光庁 福岡事務所の冨松寛考氏。

 タイ政府 COVID-19 対策本部の発表によると、現在タイ国内の新型コロナウイルス新規感染者数は1日あたり2000人前後、死亡者数は10~20人台で推移しており、完全な収束への兆候は未だみられないという状況。ワクチン接種については、約43%が3回目の接種を完了し、約77%が2回目の接種を済ませている。いずれも約1か月前の報告とほぼ横ばいの数値となった。

タイの新型コロナウイルス感染状況と1日あたりの死亡者数推移(2022年7月13日発表)

 続いてタイの入国者数について状況を明かした。以前の記事(「タイ、ワクチン接種済みなら渡航前後の検査不要に。最新の入国プロセスをケース別に紹介」)でも取り上げたように、2021年7月~2022年4月までの入国者受入方針であった「Sand box」や「Test&Go」はいずれも廃止され、2022年5月からは検査や隔離検疫なしで自由にタイを旅行できる「Free to Go」が導入されている。各国の入国規制緩和が進んでいることも相まって、7月現在、タイへの入国者数は日々増加傾向にあるという。

 訪タイ者数を主要国別にみてみると、6月(1か月間)のデータではすでに出入国が自由となっているヨーロッパやインドからの入国者がもっとも多い。日本からの入国については、およそ1万6000人に留まっていることが分かる。

訪タイ観光客数の推移(2021年7月1日~2022年7月6日)
主要国・地域からの訪タイ者数(2022年6月)

 次に冨松氏は、最新の入国方法について説明。これまでタイへ入国する際は、渡航予定日までに「タイランド・パス」へ入国者の情報を登録する必要があったが、このシステムが7月1日より廃止となった。現在はパスポートのみで自由に観光することができる。

 ただし、飛行機の搭乗前に「ワクチン接種証明書(電子版でも可)」の提示が求められる場合があるので事前準備が必要。またワクチン接種を完了していない人については、渡航の72時間以内にPCR検査を受け、「陰性証明(医師の署名入りの原本)」を常に持ち歩くことが必須となっている。医療保険は任意であるが、引き続き加入を推奨するとしている。

「タイランド・パス」が不要になった
在東京タイ王国大使館Webサイト(QRコード)などで事前確認を

 以上、入国に関する最新情報は引き続きタイ国政府観光庁の「本庁ニュースサイト」に随時掲載していくとのこと。

 またタイから日本へ帰国する際に求められる日本国側の入国条件(たとえばPCR検査が必要かどうか、日本政府が指定してるワクチン接種証明書ものはどのようなものかなど)についても、あらかじめ確認していただきたい。