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2022年夏休みは海外旅行が前年の約22倍に。HIS、旅行予約動向を発表
2022年6月17日 06:00
- 2022年6月13日 調査
エイチ・アイ・エスは、夏休み期間(7月21日~8月31日)の予約状況から、旅行動向についてまとめた。
調査日は6月13日、調査対象はHISで対象出発便の旅行を申し込んだ人で、パッケージツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(海外旅行のみ)を対象に調査している。
海外旅行
世界の動きとしては、ヨーロッパ、北米が先行して旅行需要の回復がみられる。国際線の座席供給数についても、コロナ禍前の2019年と比較して、西ヨーロッパが89.2%、 北米が83.2%と、9割近く回復している。しかしながら、日本を含む東アジアは引き続き一部制限が続いており、13.1%と回復速度に遅れが生じている。
海外旅行は前年同日比で2191.1%(約22倍)。日本では入国制限や緊急事態宣言下にあったことから、レジャー渡航はほぼなく、法人渡航や外国籍の方を中心とした帰省など限られた人が利用していた。今年はレジャー目的での渡航者が多く占めているが、減便などの影響もあり、予約者数はコロナ禍前の2019年の1割程度にとどまっている。
平均単価は21万3600円(前年比132.5%)。数年間控えていた海外旅行がようやく可能になった心理的欲求からか、ラグジュアリーな旅行を好む傾向がみられた。これに加え、原油価格高騰による燃油サーチャージ値上がりや便数の減少による飛行機の座席が取りづらい環境も一部影響していると考えられる。
予約者数ランキングは、1位がハワイ、2位がバンコク、3位がソウルとなった。なお、出発日のピークは8月11日で、お盆に絡めた休暇での利用が想定される。以降は均等に出発日が分散している。
国内旅行
ANAは7~8月の羽田空港発着便を全便運航することを発表しており、国内線全路線の運航率においてもコロナ禍前の約95%まで回復予定。JALも同様に減便を縮小、スカイマークも全便運航を予定しており、夏に向けて国内線の正常化の動きがみられる。
国内旅行は前年同日比で486.4%。全47都道府県のうち約9割が前年を上回る予約者数となっており、日本全国での旅行市場の回復が急速に進んでいる。コロナ禍前の2019年と比較すると9割弱まで戻ってきており、近距離旅行から遠距離旅行まで、幅広い旅先への需要が伺える。
予約社数ランキングは、1位が沖縄県、2位が北海道、3位が長崎県となった。国内旅行の人気出発日は、夏休み初日が1番人気となっている。