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JAL、国内線運賃を9種から3種へ全面リニューアル。2023年4月12日以降搭乗分から
クラスJ/ファーストクラスは一律料金から距離などに応じたものに
2022年2月10日 15:33
- 2022年5月17日 発売
JALは、2023年4月12日以降搭乗分の国内線運賃を全面リニューアルし、2022年5月17日から予約を受け付ける。
現行の「大人普通運賃」「特便」「先得」など9種類の運賃を廃止し、「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」へ統合することで、より分かりやすい運賃体系に変更するとしている。
「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」に統合
搭乗当日まで購入できる高価格帯の「フレックス」から、搭乗1日前まで購入できる「セイバー」、そして搭乗28日前までの購入で低価格帯の「スペシャルセイバー」と、購入日と混雑状況によって運賃が変動していくイメージだ。
クラスJ/ファーストクラスは一律加算から距離などに応じたものに
クラスJ/ファーストクラスは、これまで全路線一律で普通席運賃に対してクラスJは「プラス1000円」、ファーストクラスは「プラス8000円」と加算していたが、個別に運賃を設定。
各クラスの運賃は距離などに応じて路線別に設定し、混雑状況によっても価格が変動する。そのため、当日空港でのアップグレードは、中距離路線・長距離路線を利用の場合は実質値上げになる。
往復割引の選択肢が広がる
これまでは往復ともに「大人普通運賃」を利用する場合のみに適用されていた「往復割引」を、往路・復路で「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」をどう組み合わせても往復割引を適用して5%引きするようになる「往復セイバー」を導入する。
小児・障がい者・介護帰省割引は「大人普通運賃」に対する割引として運賃を設定していたが、今後は「フレックス」だけでなく、「セイバー」「スペシャルセイバー」「往復セイバー」にも適用を拡大する。
割引率
・「小児割引」対象運賃より25%引き
・「障がい者割引」対象運賃より20%引き
・「介護帰省割引」対象運賃より10%引き
※税別運賃額からの割引率
また、「おトクな乗継運賃」も導入する。複数の便を乗り継ぐ場合、出発地から最終目的地までを通しで購入すると、便ごとに購入するよりもおトクになる。これまでは区間ごとの運賃を合算していたが、今後は旅程全体で1つの運賃となる。
そのほか、国際線に導入済の「特典航空券PLUS」を国内線にも導入する。これまでは「特典航空券」または「いつでも特典航空券」の2種類のマイル数設定となっていたが、「特典航空券PLUS」では、混雑状況に応じてマイル数が細かく変動する。なお変動するため予約変更は不可で、キャンセルの際は手数料のマイルがかかる。
また、航空券の払戻手数料(航空券1枚につき440円)を廃止し、取消手数料へ一本化する。料金は運賃ごとに設定する。
取消手数料
・「フレックス」なし
・「セイバー」税別運賃額の5%相当
・「スペシャルセイバー」税別運賃額の5~50%相当
・「往復セイバー」税別運賃額の50%相当