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JAL、沖止めで使うパッセンジャーステップカーを抗ウイルスコーティング

2021年3月9日 実施

JALが羽田のパッセンジャーステップカーに抗ウイルス/抗菌コーティングを実施した(写真提供:日本航空)

 JAL(日本航空)は、羽田空港のパッセンジャーステップカー28台に抗ウイルス/抗菌コーティングを実施した。グループ全体では約100台に実施予定という。

 旅客機に搭乗/降機する場合、一般的にはターミナルビルから伸びる搭乗橋(パッセンジャーボーディングブリッジ)を通じて行なう。一方で、さまざまな理由でターミナルビルから離れた駐機場で乗り降りする場合があり(沖止め)、パッセンジャーステップカーはこのとき使われるもの。

 手すりなどを中心に「無光触媒コーティング剤 SRW-30」を噴霧しており、塗布した表面には活性炭のような吸着性能を持つ多孔体組織が形成され、ウイルスや菌の増殖を抑えるという。

 特定のウイルスの数を通常より最大99%減少する効果があり、一度の施工で3年~5年の間、効果が持続する。

 2021年度内に国内空港すべてで実施予定になっており、同社は「抗ウイルス・抗菌コーティングを施すことで安全・安心に航空機をご利用いただきたい」としている。

無光触媒コーティング剤 SRW-30(写真提供:日本航空)
まず洗剤を付けた布で拭き上げる(写真提供:日本航空)
SRW-30を噴霧する(写真提供:日本航空)
コーティング後に貼付する抗ウイルス加工表示シール(写真提供:日本航空)