東芝ライテック、「ウイルス抑制・除菌機能を備えた照明」の2021年1月発売を目指す

ウシオ電機と東芝ライテックが業務提携。「人がいる環境でウイルスを抑制・除菌できる照明」の提供を目指す

　ウシオ電機と東芝ライテックは、紫外線除菌・ウイルス抑制装置の共同開発、車載用・鉄道車両用・一般照明向け器具の商品化に向けて業務提携した。

　紫外線は新型コロナウイルスなどのウイルスや細菌のDNA/RNAを直接破壊して、不活化・殺菌できるが、医療現場などで殺菌に用いられている紫外線の波長は254nm（ナノメートル）で人の皮膚や目に有害なため、無人の状況でしか使えない難点があった。

　人の皮膚や目に安全な222nm紫外線技術の開発を進めてきたウシオ電機は、有人環境下で使用できるウイルス不活化・殺菌技術「Care222」を確立。照明事業130年の歴史を持つ東芝ライテックと業務提携することで、「人がいる環境でウイルスを抑制・除菌できる照明」という新しいコンセプトの商品やサービスを提供できるようになる。

ウシオ電機は有人環境下で使用できるウイルス不活化・殺菌技術「Care222」を確立

「Care222 光源モジュール」

　2社は自動車・鉄道車両向け紫外線除菌・ウイルス抑制装置を共同開発し、ウシオ電機は「Care222 光源モジュール」を東芝ライテックに供給。東芝ライテックはそれを自社の照明器具に組み込み、ウイルス抑制・除菌機能を備えた照明商品の2021年1月発売を目指す。

学校やオフィスなどの照明にウイルス抑制・除菌機能を持たせることができる