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日本気象協会、世界初の気象レーダーでゲリラ豪雨の予測精度を高めた「tenki.jp Tokyo 雨雲レーダー」アプリ

2020年7月7日 公開

世界初の気象レーダー「MP-PAWR」を活用した「tenki.jp Tokyo 雨雲レーダー」公開

 日本気象協会は7月7日、スマートフォンアプリ「tenki.jp Tokyo 雨雲レーダー」をAndroid、iOS向けに公開した。利用は無料。

 NICT(情報通信研究機構)らが開発した、気象レーダー「MP-PAWR(エムピーパー)」を活用したもの。MP-PAWRは、高速に雨雲の三次元観測が可能なフェーズドアレイ気象レーダー(PAWR)と、偏波観測機能により雨量を高精度に観測できるマルチパラメータ(MP)気象レーダーの機能を合わせ持つもので、2017年に世界で初めての実用型MP-PAWRを開発し、実証実験を重ねている。

 公開されたアプリでは、埼玉大学に設置されているMP-PAWRで観測した高精度データと、日本気象協会が提供する「tenki.jp」のノウハウを活かし、急速に発達する雨雲の予測を最短1分ごとに更新して表示できる。対象範囲は首都圏のみ。

 また、MP-PAWRの特徴である高速三次元観測を活かした雨雲の断面図(高度500~1万5500m)の様子を見られるコンテンツも開発し、本アプリに追加する予定としている。