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JAL、羽田空港第3ターミナルのファーストクラスラウンジをリニューアル。2.5倍に拡張しグルメ充実

2020年3月29日 リニューアルオープン

JALは羽田空港第3ターミナルのファーストクラスラウンジを3月29日にリニューアルオープンする

 JAL(日本航空)は、3月29日の羽田空港国際線発着枠拡大に合わせ、第3ターミナル(旧国際線ターミナル)の本館ファーストクラスラウンジをリニューアルオープンする。114番搭乗口前にリニューアルオープン済みのサクララウンジ(Sakura Lounge)に続いて、112番搭乗口前のファーストクラスラウンジをリニューアルすることで、羽田空港発着のネットワーク拡大にふさわしいサービス拡充を図る。

 なお、本稿では、オープンに先立ち報道関係者に公開した新たなファーストクラスラウンジの様子やサービス内容などを紹介していくが、先般からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、JALの羽田空港発着便にも多くの運休、減便が発生している。そのため、今回のファーストクラスラウンジのリニューアルオープン後のサービスについても、一部縮小する可能性があるとしており、記載しているサービスが提供されていない状況もあり得るのでご了承いただきたい。

 また、スタッフについてはマスクや手袋を着用していない写真を掲載しているが、これは撮影のための一時的な姿であり、通常業務時は感染症対策を万全にしていることを補足しておく。

112番搭乗口前のサクララウンジ区画もファーストクラスに編入。2.5倍規模に

 リニューアルオープンするファーストクラスラウンジは112番搭乗口前の4階、5階に位置する。元々はファーストクラスラウンジとサクララウンジが設置されていた場所だが、今回、旧サクララウンジのエリアもファーストクラスラウンジに編入。座席は213席から535席へ、約2.5倍に拡張した。

 コンセプトはインテリアデザイナーの小坂竜氏による「モダンジャパニーズ」と、エリアごとに変化を持たせた「room to room」を融合したもの。落ち着いた空間から、窓側の明るい雰囲気まで、バラエティに富んだ空間を用意している。

 また、スタッフが盛り付けて食事を提供するダイニングエリア「JAL's Table」、寿司職人が目の前で握る「鮨 鶴亭」、バーテンダーが日本の味を提供する「JAL's SALON」を設置。さまざまなグルメを楽しめるようになった。これらは成田空港のファーストクラスラウンジで導入されているもので、羽田空港へと展開した格好となる。

エントランス

 木製の格子に覆われたエントランスと、左官 挾土秀平氏による空と雲、太陽を表現する「雲上の夜明け」をバックウォールにデザインしたレセプションが印象的な空間となっている。

 また、木と真鍮の金色のコントラストを活かしたカラーリングで、この雰囲気はファーストクラスラウンジ内の随所で見られるものとなっている。

 続いて、ダイニング「JAL's Table」へと向かうアプローチゾーンは、以前は挾土秀平氏の青空と飛行機雲をイメージした作品が展示されていたが、この先にある「JAL's Table」を表現した赤いアートウォールへ変更。

 左右の屏風は、桜をデザインしたもの。ラウンジに来たとき(エントランスからJAL's Tableへ向かうとき)は桜のみが描かれるが、飛行機へと旅立つとき(JAL's Tableからエントランスへ戻るとき)には鶴も描かれている。

エントランス
レセプション。カウンターのバックウォールは挾土秀平氏による「雲上の夜明け」がデザインされている
JAL's Tableへのアプローチゾーン
木と真鍮のイメージはファーストクラス全体で利用されている。写真はシャワールームの受付で、銭湯をイメージした富士山を、コインロッカーをイメージした木と真鍮の素材で描いている
ファーストクラスラウンジのマップ

JAL's Table

JAL's Table

 ファーストクラスラウンジは大きく「JAL's Table」「鮨 鶴亭」「JAL's SALON」の3エリアに分かれている。JAL's Tableは4階の旧ファーストクラスラウンジのエリアを利用。奥には従来からの「RED SUITE」も残されている。

 ビュッフェスタイルのコーナーでおなじみの「JAL特製ビーフカレー」や、スープ・ストック・トーキョー(Soup Stock Tokyo)の「オマールエビのビスク」、メゾンカイザーの「クロワッサン・バケット」などを提供。さらにJAL's Tableの特徴となるのが、ラウンジスタッフが取り分けて提供するカウンターのコーナーだ。

 こちらは、テーブルコーディネーターの山本侑貴子氏の演出による、和御膳やサラダプレート、パスタプレートなど、さまざまな料理を提供する。

JAL's Table
ドリンクコーナーやビュッフェスタイルのフードコーナー
カウンターで提供する料理
パスタプレート「サーモンのクリームフィジリ」
ミールプレート「ローストビーフ ソルト&バルサミコ」
「豚の角煮」
サラダプレート「19品目のチョップドサラダ」
デザートプレート「サクラのパンケーキ」
JAL's Table奥に位置する「RED SUITE」
JAL's Tableに隣接して、ソファのラウンジコーナーや、ビジネスコーナーなども設置されている

鮨 鶴亭

鮨 鶴亭

 ラウンジのレセプションから入って左側に進んだ場所、旧サクララウンジの4階スペースに「鮨 鶴亭」が設けられている。白木の色合いで構成されたカウンターで寿司職人が握る本格的な寿司を楽しめる。

 営業は7時~12時、14時30分~23時30分で、メニューは1週間ごとに変更。ペアリングを考慮した日本酒、ワイン、シャンパンなども提供する。

寿司職人が目の前で握ってくれる
和の落ち着いた空間で本格的な寿司を楽しめる
鮨 鶴亭
鮨 鶴亭のドリンクコーナーなど

 また、鮨 鶴亭と隣接して、ラーメンを提供するブースも用意。これまで提供している人気ラーメン店「阿夫利」の「AFURI(阿夫利)柚子塩ラーメン」に加え、新たに銀座「萬福」のしょう油ラーメン「萬福 中華そば」をラインアップに加えた。三角形の玉子焼きなど色鮮やかなトッピングが特徴。「JAL特製豚骨ラーメン」と併せ、しょう油、塩、豚骨の3つの味を提供することになる。

 なお、「JAL特製豚骨ラーメン」は通年で提供するが、「AFURI(阿夫利)柚子塩ラーメン」は奇数月(5月/7月/9月)、「萬福 中華そば」は偶数月(4月/6月/8月)に提供する。

鮨 鶴亭への動線の途中にも印象的なウォールを配している
鮨 鶴亭に隣接するラーメンブース。鮨で一杯飲んだあとにラーメンを……という動線を意識しているという
「JAL特製豚骨ラーメン」
「萬福 中華そば」

JAL's SALON

JAL's SALON

 エントランス階からエレベータまたは階段で5階に上がったところが「JAL's SALON」。落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しており、メニューは箱に入ったカードのようにするなど、ほかのラウンジの空間とは違った演出を凝らしている。

JAL's SALON

 有人のBARカウンターを設けるのが大きな特徴で、日本のクラフトビールやプレミアムウイスキー、クラフトウイスキー、クラフトジン、クラフトウォッカ、日本茶、和菓子といった、“日本の匠の味”を提供する。プレミアムウイスキーとクラフトウォッカ/クラフトジン以外のドリンクは月替わりとなっている。BARカウンターのオープン時間は、7時~12時、14時30分~23時30分。

日本茶

4月:EN TEA「紅焙じ茶」(温)、EN TEA「水出し茶」(冷)
5月:EN TEA「釜炒り茶」(温)、EN TEA「水出し茶 柚子」(冷)
6月:EN TEA「カモミール焙じ茶」(温)、EN TEA「水出し茶 山椒」(冷)

和菓子

4月:三英堂「湖都路」
5月:かん川本舗「塩味饅頭 志ほ万 抹茶」
6月:豆富本舗「カシューしょうゆ」「うす甘納豆丹波黒豆」

日本のクラフトビール

4月:Far Yeast Brewing「FAR YEAST 東京IPA」、常陸野ネストビール「常陸野ネストホワイトエール」
5月:SPRING VALLEY BREWERY「496」、Far Yeast Brewing「東京ホワイト」
6月:伊勢角屋麦酒「伊勢角屋ペールエール」、SPRING VALLEY BREWERY「on the cloud」

日本のクラフトウイスキー

4月:「嘉之助ニューボーン2019 バーボンカスク19ケ月」(鹿児島県)
5月:「Ichiro's Malt Double Distilleries」(埼玉県)
6月:「厚岸 NEW BORN FOUNDATIONS」(北海道)

日本のプレミアムウイスキー

・「響 ブレンダーズチョイス」
・「山崎 12年」
・「白州」

日本のクラフトジン・クラフトウォッカ

・「ROKU GIN」(クラフトジン)
・「HAKU」(クラフトウォッカ)

BARカウンター
日本のウイスキーやビール、日本茶、和菓子など「日本の匠の味」を提供
日本茶は“21世紀の茶葉作り”を目指すEN TEA製。水出し茶はシェイクして提供する
JAL's SALONのフロアに、ソファで休憩できるラウンジコーナーのほか、マッサージブースも用意されている