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JAL、成田空港の国際線ファーストクラスラウンジをリニューアル。「ラウンジでお腹いっぱい食べてしまうんです」とゲストの阿部寛さん

寿司カウンターや「AFURI」のラーメンを用意

2019年4月1日 オープン

内覧会に登場した阿部寛さん

 JALは、成田空港 第2旅客ターミナル本館3~4階にある国際線ファーストクラスラウンジのうち、ダイニングエリアなどがある4階を4月1日にリニューアルオープンした。

 国際線ファーストクラスラウンジの改修は2011年以来8年ぶり。4階のダイニングエリアのリニューアルオープンに合わせて、3階のラウンジエリアが改修工事に入り、10月ごろに再オープン。また、3階のラクララウンジも夏ごろにリニューアルオープンを予定している。

 国際線ファーストクラスラウンジの利用資格は、ファーストクラス利用者/JMB(JALマイレージバンク)ダイヤモンド会員/JGC(JALグローバルクラブ)プレミア会員本人と同行者1名まで。

 4階ダイニングエリアのリニューアルポイントとしては、カウンターで注文して料理を受け取る「JAL's Table」、目の前で職人が握った寿司を楽しめる「鮨 鶴亭」の新設や、人気ラーメン店「AFURI」が監修した「柚子塩らーめん」を楽しめることなどが挙げられる。

 本稿では、JAL国際線イメージキャラクターを務める俳優の阿部寛さんらが登場した事前内覧会をレポートする。

内覧会にはJAL国際線イメージキャラクターを務める俳優の阿部寛さんや関係者が出席した
国際線ファーストクラスラウンジのうち、ダイニングエリアなどがある4階をリニューアルオープンした
国際線ファーストクラスラウンジのレセプション
国際線ファーストクラスラウンジ4階の見取り図。「JAL's Table」があるダイニングエリア、「鮨 鶴亭」のあるダイニングエリア、ラウンジエリアの3つに分けられる

こんな気持ちのよいところでこんなに美味しそうな料理を食べて、旅をできる方はすごく幸せなのでは

内覧会に登場し、司会からの質問に答える阿部寛さん

 内覧会に登場した阿部寛さんは、ラウンジに大きな寿司カウンターやラーメンメニューがあることに驚き、「食事が好きでね、機内でも美味しい料理が出るんですけど、ラウンジでお腹いっぱい食べてしまうんです」と笑顔でコメント。

 仕事でもプライベートでもよくラウンジを利用するため、「こんな気持ちのよいところでこんなに美味しそうな料理を食べて、旅をできる方はすごく幸せなのでは」と感想を語った。

「食事が好きでね、機内でも美味しい料理が出るんですけど、ラウンジでお腹いっぱい食べてしまうんです」と阿部寛さん

スタッフがサーブする「JAL's Table」や寿司カウンター「鮨 鶴亭」を新設

日本航空株式会社 商品・サービス企画本部 開発部 部長 新谷浩一(しんやひろかず)氏

 JAL 商品・サービス企画本部 開発部 部長 新谷浩一(しんやひろかず)氏が、リニューアルのポイントを説明した。「お客さまに分かりやすく素敵な美味しい料理を提供」するために、新しい提供スタイルを採用。山形県産特A米「雪若丸」にかける「JAL特製ビーフカレー」、Soup Stock Tokyoの「オマールエビのビスク」、メゾンカイザーの「クロワッサン・バケット」などが楽しめるビュッフェスタイルに加え、ラウンジスタッフが目の前で取り分けるカウンタースタイル「JAL's Table」と、カウンターで職人が寿司を提供する「鮨 鶴亭」を新設した。

「JAL's Table」のあるダイニングエリア

「JAL's Table」のあるダイニングエリア
カウンタースタイルの席にはAC電源と充電用のUSBポート(1.5A)を備える
窓側の席にもAC電源と充電用のUSBポート(1.5A)がある
「JAL's Table」のメニュー例
ビュッフェコーナー
コカ・コーラやジュース類などを選べる日本コカ・コーラのディスペンサー、コーヒーマシン、アルコールなどのドリンク類、Soup Stock Tokyoの「オマールエビのビスク」、メゾンカイザーの「クロワッサン・バケット」などが楽しめる。ビールサーバーは「キリン 一番搾り プレミアム」と「アサヒ スーパードライ ドライプレミアム」の2種を用意する
人気の「JAL特製ビーフカレー」
JALの飛行機が数機隠れているイラスト

「鮨 鶴亭」のあるダイニングエリア

「鮨 鶴亭」のあるダイニングエリア
中央にどんと白木のカウンター
職人が握った寿司をラウンジで楽しむことができる
こちらの席もAC電源と充電用のUSBポート(1.5A)がある

上品で洗練された落ち着きと、バラエティに富んだ空間展開に

株式会社乃村工藝社 A.N.D. デザイナー 竹内宏法氏

 ラウンジのデザインを監修している乃村工藝社 A.N.D.から、デザイナーの竹内宏法氏がデザインのポイントを説明した。

「モダンジャパニーズ」をコンセプトに「上品で洗練された落ち着きと、バラエティに富んだ空間展開」を実現しており、「JAL's Table」のあるダイニングエリアは「JALの機体のようなつやのある清潔感のある白色を基調に、華やかさとして真鍮色」を取り入れ、「鮨 鶴亭」のあるダイニングエリアはシンプルな木目の空間に「空を感じさせる風鈴のような照明をテーブルの上に設けたことにより、上質で温かみのある和の空間にまとめた」とのこと。

 エリアが大きく3つにまたがるため、利用客が回遊しやすいように内廊下を設けて、エリアを容易にぐるっとまわれるようにし、廊下には新しいシンボルとして、空気の動きでゆらゆらと動く竹とんぼの羽根のようなアイテムをあしらった、シャンデリアのようなアートを設置している。

「JAL's Table」のあるダイニングエリア
「鮨 鶴亭」のあるダイニングエリア
「モダンジャパニーズ」がデザインコンセプト。廊下には空気の動きでゆらゆらと動く竹とんぼの羽根のようなアイテムをあしらった、シャンデリアのようなアートを設置している

「柚子塩らーめん」でお腹を満たして、心もほっこり温まっていただけるとうれしい

AFURI株式会社 代表取締役 中村比呂人氏

 AFURI 代表取締役の中村比呂人氏は、「名前だけの監修はいやだったので徹底的にやり取りをして、試作・試食を繰り返し、約1年間かけて開発した」と「柚子塩らーめん」を紹介。「フライト前に我々の『柚子塩らーめん』でお腹を満たして、心もほっこり温まっていただけるとうれしい」と話した。

ラウンジでは2種のラーメンを提供
AFURIが監修した「柚子塩らーめん」
「JAL特製豚骨ラーメン」

どの料理にも合うようなテーブルウェア、オペレーションがスムーズになる食器を考えた

食空間プロデューサー/株式会社dining&style 代表 山本侑貴子氏

「JAL's Table」での提供スタイルなどを監修した、dining&style 代表の山本侑貴子氏は、「どのように美しくお見せするか」について熟考し、「どの料理にも合うようなテーブルウェア、オペレーションがスムーズになる食器を考えた」と説明した。

ラウンジスタッフが目の前で取り分けるカウンタースタイル「JAL's Table」

 4階にはダイニングエリアのほかに、靴磨きサービスや電話ブース、荷物を預けるロッカー、ファミリーイナダの「3S匠」メディカルチェアなどを備えている。

シューシャインサービス
荷物を預けるロッカー
ファミリーイナダの「3S匠」メディカルチェア