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新型ポケトーク、カメラ画像翻訳と会話レッスン機能を搭載。ドラえもんモデルも
2019年11月8日 06:30
- 2019年12月6日 発売
ソースネクストは11月7日、携帯型の音声通訳端末「POCKETALK（ポケトーク）」の新モデルを発表した。会見にはソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏が登壇し、改良ポイントや新機能について説明を行なった。
新モデル「ポケトーク S」は前モデル（ポケトーク W）より小さく、薄く、軽量になったほか、画面サイズの拡大、解像度の向上、カメラの搭載などの改良が図られている。74の言語に対応し、そのうち55言語は音声とテキストに翻訳できる（19言語はテキスト翻訳）。133の国と地域で利用可能なeSIMを内蔵しており、価格は2年間のグローバル通信料込みで2万9800円（税別）。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ゴールド、レッドのほか、公式サイト限定のメタルグレーとメタルグリーン、グローバル通信なしのホワイト（2万4800円、税別）をラインアップする。
また、同社が翻訳機の検討を始めた2001年ごろから「ずっと考えていた」（松田氏）というドラえもんとのコラボレーションモデル「ドラえもん Edition 特別セット」（3万4800円、税別）も発売する。ドラえもん Editionはボタンが黄色、背面はブルー地に赤のワンポイントという特別カラーを採用し、四次元ポケットをイメージしたポーチ、クリアケース、保護フィルムがセットになっている。
ドラえもんをイメージした保護ケースの単体販売も予定しており、ドラえもん、ドラミちゃんの顔を描いたもののほか、ひみつ道具「ほんやくコンニャク」をイメージしたコンニャク柄の3タイプを用意する（各2000円、税別）。
「ボタンを押してから端末に話しかけると、話した言葉が選択しておいた言語に翻訳される」というポケトークシリーズの基本機能も、ローカルにバッファを取りつつ（録音しつつ）、クラウドにアップできるようになった時点で音声データの送信を行なうというソフトウェアの改良を加えたことで、翻訳処理が高速化されているという。また、初代ポケトークでは十字ボタン、ポケトーク Wでは2つあったボタンを1ボタン化することで、より操作をシンプルにしつつ、ボタンを大型化したことで「押したつもりで押せていなかった」をなくしている。
筐体が一新されて画面サイズと解像度が向上するなど、基本性能については正統進化という趣だが、「カメラによる画像翻訳」「会話レッスン」という2つの新たな機能が加わっている。
前者は背面カメラによって撮影したテキストを自動認識して翻訳、画面上にオーバーレイして表示するというもので、55言語に対応する。この機能は「事前に翻訳元の言語を選ぶ必要がない」という点で優れており、「どの国のなんという言語が書かれているのか分からない」というときも、とりあえず撮影すれば（対応言語なら）翻訳結果を得ることができる。
既存モデルの利用者アンケートで「海外旅行」（60.31％）に次いで回答の多かった利用法が「語学学習」（35.34％）だったということで、ポケトーク Sにはシチュエーション別の会話レッスン機能を搭載した。
同社のPCソフトのラインアップに、テレビCMも流れた「特打」シリーズがある。これは「スムーズにタイピングできないのが恥ずかしい」と考える層によく売れたそうで、「教室に通って対面で英会話レッスンを受けるのに抵抗がある・恥ずかしいと思う人でもAIが相手なら受け入れやすいのではないか」（松田氏）という着想で実装している。シチュエーションは「旅行に役立つ6シーン」ということで、「空港・機内」「ホテル」「移動」「レストラン」「観光」「ショッピング」を用意している。決まった文面を受け答えするのではなく、こちらの返答に応じてAI側のリアクションが変わるため、「リアルな会話練習になる」という。
