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Langogo、翻訳+文字起こしの通訳機4モデル発表会。話す訳す伝えるの3行程で翻訳エンジンを切り替え
2019年11月21日 17:09
- 2019年11月21日 発表
Langogo Technologyは11月21日、携帯型の通訳端末「Langogo」4製品を発表、同日から順次発売・レンタルを開始する。
Langogoは104言語に対応し、24種類のエンジンを使ってクラウド翻訳を行なう。翻訳を行なう際の、端末に向かって「話す(音声入力)」、その音声を「訳す(テキスト化)」、相手の言語で「伝える(音声出力)」という3つの行程において、それぞれ最適なエンジンを使い分けることで高い精度を実現しているという。日英中韓についてはオフライン翻訳にも対応する。
また、他社製品では利用する言語ごとに押すボタンを使い分けたり、翻訳する言語の方向を切り替えたりする必要があるが、Langogoは話しかけた音声で言語を認識するため、1ボタンで双方向に翻訳が行なえる(事前の言語選択は必要)。同社はこの機能を「世界で初めて」と説明しており、国際特許の申請も行なっている。
4つのモデルは、前述の基本機能は共通。録音と文字起こし機能に特化して、議事録作成支援などに向く「Langogo Minutes」、eSIM内蔵で3年間のオンライン翻訳通信料を含む海外旅行向けの「Langogo Genesis」、HiFi同時通訳や画像翻訳などを加えた最上位機「Langogo Summit」、訪日旅客など短期利用者向けのレンタル型「Langogo Share」となっており、MinutesとGenesisについては12月から店頭販売を開始する。Summitは2020年初頭に発売予定、Shareも2020年初頭からサービス開始を予定している。
Langogo Technology 張岩氏「お客さまの言葉に価値を与える」
発表会ではLangogo Technology 代表取締役CEOの張岩氏が登壇。デモストレーションとして、最初のあいさつをLangogoでリアルタイムに文字起こししてみせた。その結果を以下にそのまま紹介する。なお、翻訳した結果は元の言語、翻訳先の言語ともクラウドに保持しており、メールで送信するかスマートフォンのWebブラウザで閲覧するか(端末にQRコードを表示)を選択できる。
認識した中国語:
我们成立于2018年,是一家重视人工智能语音技术研发的公司。
听说今天的场地在日本具有悠久的历史,很多外国游客和当地人都会来这里观光。
翻译的结果怎么样,翻译的正确吗,这个产品是我们公司研发的。
日本語への翻訳結果:
AI音声技術の研究開発を重視する企業として2018年に創業しました。
今日の会場は日本で長い歴史があり、多くの外国人観光客や地元の人々が訪れます。
翻訳の結果、翻訳の正しさは、この製品は、当社によって開発されました。
※編注:発表会は神田明神ホールで行なわれた
張氏は、「お客さまの言葉に価値を与える」ことが同社の使命だと説明する。張氏が以前訪日した際、電車を間違えて道に迷い、地元の人たちに丁寧に案内をしてもらえたが、ニュアンスは分かっても彼らが何を話しているのかを正確に理解できず、この経験がLangogoの設立につながったという。
国内正規代理店のパルス 代表取締役社長の黒瀬一仙氏は販売目標などについて言及。現在通訳端末はソースネクスト「ポケトーク」シリーズの1強(国内シェア約95%)という状況が続いているが、Langogoで6分の1から5分の1程度の市場シェアを狙っているという。