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ソースネクスト、世界61カ国で使え、42言語に対応する音声通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」発表会
クラウド翻訳エンジン利用
2017年10月23日 21:00
- 2017年10月23日 発表
- 2017年12月14日 発売
ソースネクストは、話しかけた文章を指定の言語へ翻訳して音声出力する通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」を12月14日に発売する。これに先立ち、10月23日に都内で記者発表を行なった。
POCKETALKは手のひらサイズの端末で、1.3インチのディスプレイと5つのボタンを持つシンプルなデザイン。相互翻訳したい言語をそれぞれ選択し、ボタンを押してから話しかけると、他方の言語で音声出力する。10月23日の発表時点では63言語の音声入力に対応しており、うち42言語は翻訳結果を音声出力可能で、21言語はテキスト表示のみ対応。対応言語は今後も増やしていくとしている。
音声の認識と翻訳はクラウド上のエンジンを利用しており、設定した言語に合わせてクラウド上の翻訳エンジンも適宜選択する。
こうした仕様のため、動作にはインターネット接続が必須で、世界61カ国で設定変更なく使える「専用グローバルSIM」を搭載したモデルと、本体のみのモデルの2種類を用意する。前者は2年間のSIM利用料を含んで2万9800円(税別)、後者は2万4800円(税別)。また、2年間使える専用グローバルSIM単体は1万円(税別)としている。2年経過後、SIMの利用延長もできるという。
発表会に登壇したソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏は、「買い切り」という販売モデルであることと、「複数センテンスの長い文章でも高精度に翻訳できる」ことがPOCKETALKの強みであるとした。
同社は、4月に語学学習教材「ロゼッタストーン」の日本法人を買収しており、今後「外国語習得者が増加する未来」と「言語学習が不要な未来」という2つの未来像を思い描いているという。
記者会見の後半では女優の剛力彩芽さんと、レスリング選手・指導者の吉田沙保里さんが登壇。撮影や試合で海外に行くことが多いという2人だが、ほとんどの場合そばに通訳担当者がいるため、自分で外国語を話す機会はないという。それでも、ホテルなどで1人になった際、フロントに頼みごとをするときなどに何と言えばよいのか分からなくて困ることがあるとのこと。
ステージでPOCKETALKを試した2人は、長い文章でも翻訳できることに驚くと同時に、こうした端末があれば、自分から外国人に話しかけることもできて、コミュニケーションの輪が広がると利用シーンに期待を寄せた。