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渋谷スクランブルスクエア、2019年秋開業。渋谷最高峰からスクランブル交差点を見下ろす「SHIBUYA SKY」も

東急電鉄、JR東日本、東京メトロの共同事業

2018年11月15日 発表

建築の進む「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」。2019年秋の開業が発表された

 東京急行電鉄、JR東日本(東日本旅客鉄道)、東京メトロ(東京地下鉄)の共同事業体である渋谷スクランブルスクエアは11月15日、2019年度開業予定の「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」の開業時期、展望施設および産業交流施設の名称・ロゴデザインの決定し、発表会を開催した。

 渋谷スクランブルスクエア 常務取締役 渋谷宗彦氏は、渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)の開業時期を1年後の2019年秋と発表。この渋谷スクランブルスクエアは、渋谷エリアでは最も高い地上47階建てで、展望施設、産業交流施設、商業施設、オフィスにより構成されている。

渋谷スクランブルスクエア(提供:渋谷駅街区共同ビル事業者)
渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)の屋上に設置される展望施設は「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」。45階からつながっているのが見て取れる。手前が渋谷スクランブル交差点(提供:渋谷駅街区共同ビル事業者)

 14階と45階~屋上の展望施設は「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」と名付けられ、屋上にある地上約230mのオープンスカイデッキからは渋谷スクランブル交差点を見下ろすことができる。入場料などは未定だが、雨の日でも楽しめるよう屋内施設も備えたものになっている。

 15階の産業交流施設は、「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」と名付けられ、200名規模のイベントを受け入れ可能なイベントスペースのほか、4つの要素からなる共創空間を備え、「問い」を起点とした独自プログラムと、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学などと連携し、新しい価値の創造、クリエイティブ人材の育成を目指していく。

 SHIBUYA SKY、SHIBUYA QWSのいずれのロゴも漢字をモチーフとして使用しており、SHIBUYA SKYには「空」が、SHIBUYA QWSには「問(い)」が埋め込まれている。

SHIBUYA SKYのロゴ(提供:渋谷駅街区共同ビル事業者)
SHIBUYA QWSのロゴ(提供:渋谷駅街区共同ビル事業者)

 地下2階~14階は、営業面積約3万2000m2の都市型商業施設。心が躍り心に響く旬感を体験できる「世界最旬宣言」をビジョンとし、「ASOVIVA(アソビバ)」をコンセプトとして運営していく。

事業について発表する渋谷スクランブルスクエア株式会社 常務取締役 渋谷宗彦氏
展望施設は「SHIBUYA SKY」(提供:渋谷駅街区共同ビル事業者)
渋谷駅との接続部(提供:渋谷駅街区共同ビル事業者)

 17階~45階は、渋谷で最新の設備を備えるというオフィス施設。すでに入居予定の会社がいくつか決まっており、サイバーエージェント、ミクシィ、レバレジーズが発表された。

開業時期は2019年秋
オフィスエリアへの入居者

渋谷スクランブルスクエアの14階を公開

14階からの眺め。遠くに富士山が見える

 発表会のあと、建設途中の渋谷スクランブルスクエア 東棟を報道公開。公開したのは14階の北東エリア。14階は、商業施設とSHIBUYA SKYの展望乗り換え施設が入るエリアになるという。この日は天気がよく、東側には遠くに富士山が望める状態。北東には渋谷スクランブル交差点を見下ろすことができ、25階からの眺めはもっと広大なものになることは容易に想像できる。そのほかの方向では、東京スカイツリーや東京タワーも見ることができるというが、今回は工事中のため非公開となっていた。

 なお、SHIBUYA SKYは地上25階のオープンスカイ施設となるが、そこに飲食店などが入るかどうかは未定とのこと。夜景などに期待できる都会型の展望施設となるため、夜景が楽しめる開放的な店舗の出店を期待したい。

北側を望む。左にスクランブル交差点が見える
渋谷スクランブル交差点。海外でも有名になっており、ビューポイントとしてインバウンドの集客も見込む
取材風景。窓の高さは人の身長のおよそ2倍
渋谷スクランブルスクエアの構成