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新東名、全線開通が2020年度から2023年度に延期

2019年8月27日 発表

建設中の新東名高速道路

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は、新東名高速道路(E1A)の全線開通時期が当初予定していた2020年度から2023年度に延期となる見通しであることを明らかにした。

 同社は、海老名南JCT(ジャンクション)~御殿場JCT間についての連絡調整会議を8月27日に開催。

 すでに開通している厚木南IC(インターチェンジ)~伊勢原JCT間については、1日あたり約1万台の利用があり、並行する東名高速道路(E1)の交通量が1日あたり約6000台減少し、この区間の断面交通量が1日あたり4000台増加していると、その効果を説明した。

厚木南IC~伊勢原JCT間の交通状況

 伊勢原JCT~伊勢原大山IC間については、橋梁工事が概ね完成し、舗装や設備工事が順次進められており、2019年内に開通を前倒しできる見込みとされた。

伊勢原JCT付近の状況
伊勢原大山IC付近の状況

 一方、伊勢原大山IC~秦野IC間は、用地取得の難航や埋蔵文化財調査などにより、道路本体工事に遅延が発生。この結果、開通時期が2021年度にずれ込む見通しとなった。

埋蔵文化財調査(伊勢原市)
埋蔵文化財調査(秦野市)

 また、秦野IC~御殿場IC間では、のり面崩落に伴い工事用進入路の見直しが必要になったほか、想定以上の断層破砕帯が確認され、橋梁構造形式の変更が必要となり、開通は2023年度となる見込みとされている。

工事用進入路の見直し
橋梁構造形式の変更
当初の計画
見直し後の見通し