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新東名 新秦野IC~新御殿場ICの2023年度開通は「困難な状況」。伊勢原大山IC~新秦野ICは年度内に開通の見込み

2021年12月16日 発表

新東名高速道路(E1A)の開通予定を見直し。新秦野IC~新御殿場ICは2023年度の開通が困難な状況

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は12月16日、同社や国土交通省、沿線自治体らで校正する「E1A新東名高速道路(海老名南JCT~御殿場JCT)連絡調整会議(第4回)」を開催し、その開催概要を発表した。

 そのなかで同社は、2023年度開通を予定している新東名高速道路(E1A)新秦野IC~新御殿場ICの状況について、「全線にわたって、橋梁やトンネルなどの道路本体工事に着手しているが、高松トンネルにおいて、トンネル内空断面の変形や湧水が発生するなど工事が難航している」「高松トンネルの掘削にあたっては、安全に工事を進めるため、有識者にも相談し、慎重に工事を進めていく必要がある」と説明。

 2020年から掘削に着手した高松トンネルの地質が想定以上にわるく、トンネルの掘削面崩落や、最大200mmを超える内空断面の変形、約870m掘削した地点から発生した大量の湧水により支保工背面に空洞が発生するなど、支保工の大幅な見直しや対策工の追加を行ないながら慎重に工事を進める必要があるとし、工程精査のため「2023年度の開通は困難な状況」としている。

 一方、2021年度開通を予定している伊勢原大山IC~新秦野IC間については、橋梁やトンネル工事がおおむね完成。全線にわたり舗装・設備工事を実施中で、予定どおり2021年度内に開通できるとの見込みを示している。

新秦野IC~新御殿場IC間の高松トンネルにおいて工事が難航
伊勢原大山IC~新秦野ICは2021年度開通の見込み
新たに示された開通見通し