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JR北海道、2023年の北海道ボールパーク開業に向け北広島駅を改修

2023年2月 使用開始予定

北広島駅の改修内容

 JR北海道(北海道旅客鉄道)は、「北海道ボールパーク」(仮称)の開業に向け、北広島駅の改修を行なうと発表した。同球場併設の新駅建設についても検討していく。

 北海道ボールパークは、2023年に開業する予定の北海道日本ハムファイターズの本拠地となる球場。最寄り駅となる北広島駅は、快速エアポートや普通列車のすべてが停車する観客輸送における最重要施設となる。

 北広島市からは、鉄道の輸送分担として、球場満員時の3万5000人の39%に相当する1万3500人が提示されているが、ナイトゲームの終了後に最終列車までに観客の輸送を完了するには、臨時列車も用意する必要がある。

 北広島市からは球場併設の新駅建設の要望もあるが、まずは開業に間に合わせるため、既存の北広島駅を改修することで対応する。

 具体的には、改札付近での混雑を緩和するため、自動改札機の移設や増設を行ない、駅のレイアウトも変更する。また、下りホーム(札幌方面のりば)を千歳方面に88m(約4両分)延伸し、快速エアポートと普通列車の停止位置をずらすことで、ホームの混雑緩和も図る。改札口とホームをつなぐエスカレーター2基については、観客の流れにあわせて同一方向への運転する。

 改修費用は約9億円規模とされており、全額自己資金でまかなう。使用開始は2023年2月となる予定。

 今後も北広島市などの関係各所と調整し、ボールパークと北広島駅間のピストン輸送バスの運行や、観客の滞留スペース(エルフィンパーク)の確保、エレベーター改札口の新設や大型ビジョンの設置などについて検討していく。

球場併設の新駅の建設についても検討していく