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三菱みなとみらい技術館がリニューアルオープン。MRJの実物大模型やフライトシミュレータなどを展示
2019年2月25日 21:23
- 2019年2月24日 リニューアルオープン
三菱重工グループが運営する三菱みなとみらい技術館が、2月24日にリニューアルオープンした。
同館は1994年6月に横浜で開設された科学技術館。三菱重工グループが手がける最先端の科学技術や製品を、実物、模型、映像、パネルなどさまざまな展示で分かりやすく紹介している。
今回リニューアルしたのは「交通・輸送ゾーン」。2月22日、新展示空間「MHI FUTURE GATE(エムエイチアイ フューチャー ゲート)」を取材する機会を得たので、レポートする。
創業から未来までを一望する「MHIフューチャーゲート」
従来「交通・輸送ゾーン」とされていた一角を「MHI FUTURE GATE」としてリニューアル。三菱重工グループの創業からの歴史、幅広い活動、そして未来までを一望・体感できるテーマ展示空間とした。
同館は自由見学なのでどこからでも見学できるが、「同館の入り口」を強く意識。「三菱重工の活動の概要や歴史を知っていただきたい」という狙いがあるという。
文字どおり扉をイメージした円形の「ウエルカムゲート」をくぐると、「フューチャーストリーム」と呼ばれる壁面で創業からの歴史を年表や模型、写真などで知ることができる。また、「テクノロジー&プロダクツ」として、「SPACE(宇宙)」「SKY(空)」「LAND(陸)」「SEA(海)」それぞれの領域で活躍する製品や技術などを模型やパネル展示で紹介している。
ロビーに9面パネルを設置、浦和レッズコーナーも
今回のリニューアルに伴い、従来からある各テーマゾーンも整理され、それぞれ「陸」「海」「空」「宇宙」と、シンプルな名称に改められている。
また、三菱重工がトップパートナーとなっている浦和レッドダイヤモンズの展示コーナーを新設。現在は一部準備中だが、今後選手のユニフォームの展示など、内容を充実させていくという。
ロビーには新たに大型の9面パネルを設置。同社はこれまでもロケット打ち上げなどの際には2階部分に大型プロジェクタを使ったパブリックビューイングイベントを実施しているが、そういった用途への活用も予定しているという。
海ゾーン
海ゾーンでは、6500mの深海まで潜水することができる世界最高水準の有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大分解展示のほか、地球深部探査船「ちきゅう」の紹介、超深海での資源探索を体験できるシミュレータ「SUPER SHINKAI」など、海洋資源、海洋開発に関する展示を見ることができる。
空ゾーンの展示
空ゾーンには、開発中の国産リージョナルジェット「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の実物大模型や、実際に装備されるシート、操縦を体験できるフライトシミュレータなどを展示している。