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三菱みなとみらい技術館の「はたらくのりものコレクション」がスタート

「MRJ」や「しんかい6500」のシミュレータを体験。7月10日まで

2017年6月21日~7月10日 開催

三菱みなとみらい技術館は、三菱重工の横浜本社ビル横に設立された技術博物館

 三菱みなとみらい技術館(神奈川県横浜市)は6月20日、6月21日~7月10日に開催する同館の企画展「はたらくのりものコレクション」のプレス向け内覧会を行なった。

「はたらくのりものコレクション」は、身の回りで社会に役立っているさまざまな乗り物を展示し、子供たちに見学・体験してもらうというもの。期間中は展示のほか、クイズやトークショーなど約20のイベントを予定している。

三菱みなとみらい技術館

企画展開催期間:2017年6月21日~7月10日
開館時間:10時~17時
休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、特定休館日
入館料:大人500円、中高生300円、小学生200円
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-1
アクセス:桜木町駅から徒歩8分、みなとみらい駅から徒歩3分
TEL:045-200-7351
Webサイト:三菱みなとみらい技術館

三菱みなとみらい技術館 館長 能宗俊起氏
三菱みなとみらい技術館 事業運営グループ長 尾澤正樹氏

 内覧会の冒頭では、館長である能宗俊起氏が「20日間の大がかかりな企画展を開催することにいたしました。日頃からなじみのある鉄道をはじめ、あまり目にしない建設機械など、さまざまな乗り物を間近で見てもらう、あるいは触ってもらうという体験を、ぜひこの機会に体験してもらえればと思います」と挨拶した。

 続いて事業運営グループ長である尾澤氏が、「本館は三菱重工の技術博物館でありまして、常設展示の中にはMRJであったり、トラムであったり、しんかい6500といった乗り物が展示してありますが、今回は11の企業、あるいは団体の方に賛同・ご協力してもらい、建設機械や市場で使う乗り物、トラックなどを集め、子供から大人まで楽しめるように工夫してあります」と概要を説明。また昨年は来館者数が年間で17万人を超えたことにも触れ、「当館のコアターゲットは小学5年生でありますが、それ以外の年齢層にも興味を持ってもらえるように、週末はもとより、平日も理科実験をするなど、いろいろなイベントを取り揃え、常に何か新しいことを発見できるような企画を今後も行なっていきます」と語った。

 今回の企画展の目玉の一つである実機は、1階エントランスのすぐ横に展示されている。置かれている車両は、乗ったり、触れたり、記念撮影できたりする。よくある「触らないでください」といった類のものではないので、運転席からの眺めや操作感など、貴重な体験ができる。これ以外にもさらに大型の車両が日時限定で屋外展示場で披露される。こちらの車両も運転席に乗り込んで記念撮影(消防車など一部除く)ができる。

日本キャタピラーのミニ小型油圧ショベル「FIGA 010 CR」。小型で小回りがきく建設機械で、価格は200万円。馬力は定格出力で17.5kw(23.8PS)
ニチユ三菱フォークリフトのミニフォークリフト「トランサーミニ FB5PN-50-250」。パレットに乗せた荷物の積み下ろしなどで活躍する
ニチユ三菱フォークリフトのターレー「エレトラック HT10F-70B-159」。市場で走り回っている小型トラックで、小回りがきく
後ろに荷台をつなげて牽引する小型車。400kgまで運べる
日時限定の屋外展示

実施日時:2017年6月24日~25日 10時~16時30分
展示物:三菱ふそうトラック・バス 新型トラックキャンター「キャンター エコ ハイブリッド ムービングピット」

実施日時:2017年7月1日~2日 10時~16時30分
展示物:日本キャタピラー ミニ油圧ショベル「303ECR」、ショベルローダ「コンパクト トラックローダ259D」

実施日時:2017年7月8日 10時15分~15時45分(雨天中止)
展示物:横浜市消防局 地震体験車

実施日時:2017年7月8日 13時30分~15時50分(雨天・災害時中止)
展示物:横浜市消防局 消防車

 2階には、自転車をこぐことにより発電する、人力ミニ北陸新幹線の乗車体験ができるコーナーがある。こちらは6人乗りの車両を6台の自転車で動かすものであり、動くスピードはチームの頑張り次第となっている。そのほか、三菱ふそうトラック・バスが5月に発売した大型観光バスのエンジン、日本キャタピラーの建設機械ジオラマ、タカラトミーのトミカはたらくクルマが展示されている。鉄道にスポットを当てたブースでは、実際に動くNゲージのジオラマを見ることができる。

人力発電で動く、ミニ北陸新幹線。こぐ人数やペダルの回転数でスピードが変化する
大型観光バスに搭載されているエンジン「6S10」。従来のエンジンより500kg以上の軽量化に成功し、燃費の向上、排出ガスの抑制を両立している
解体現場や林業・バイオマス、港湾をテーマに、エリアごとに同社製品が活躍する姿を再現したジオラマ
トミカの豊富なラインナップのなかから「はたらくクルマ」をテーマに、さまざまな車両が展示されたタワー
東京都市大学鉄道研究部の協力により、大掛かりなNゲージのジオラマを展示。期間中はカメラを搭載した車両からの迫力ある風景をスクリーンに映し出す予定
Nゲージより大きいOゲージモデルも原鉄道模型博物館の協力により展示
鉄道模型が展示されている横では鉄道に関わる仕事をパネルで紹介
地元、みなとみらい線の歴史も知ることができる

 同館では今回の企画展以外にも常設展示されているものがあり、話題の国産リージョナルジェット「MRJ」の機首部分や「しんかい6500」のシミュレータを体験できるので、子供だけでなく、大人も楽しめるようになっている。みなとみらい駅から徒歩3分と好立地にあるので、気軽に立ち寄ってみていただきたい。

実物大のMRJの機首部分は大迫力。「和」を意識した日本刀のような形状やコクピットのウインドウ周辺に縁取りされた歌舞伎由来の「隈取」デザインも間近で見ることができる
中は座席とコクピットがあり、コクピットではシミュレータによる5分間のフライト体験ができる
有人潜水調査船「しんかい6500」も展示されており、コクピットを見たり、シミュレータで深海の知られざる世界を覗く楽しみもある