ニュース

ピーチ、LCC初の釧路~関空線就航。ひがし北海道は「人生観を変える迫力がある」と井上CEO

フライトタグや泉州タオルなどの記念品配布も

2018年8月1日 実施

ピーチはLCC初となる釧路空港~関空国際空港線を就航、記念セレモニーを開催した

 ピーチ(Peach Aviation)は8月1日、「ひがし北海道」エリアにLCC初となる釧路空港~関空国際空港線を就航し、記念セレモニーを開催した。

 釧路空港2階 搭乗口前で行なわれた就航セレモニーのあいさつで、ピーチ 代表取締役CEO 井上慎一氏は広域ひがし北海道について「思った以上に大自然」「人生観を変えるほどの迫力がある」と表現し、「関西からはもちろんのこと関西を経由して、日本の国内または海外から、その人生観を変えるほどのインパクトを求める方たちが、ひがし北海道を訪れることを確信しております」と集客に自信をみせた。

 また、これからもひがし北海道を世界に誇れる新しい日本の観光ブランドとするため各自治体と一体となっていくことを述べ、「今後とも、このひがし北海道と関西、あるいはひがし北海道とアジアを結ぶ架け橋として精一杯頑張ってまいります」とあいさつを締めくくった。

 関空を9時49分に出発した釧路行きの初便、MM125便は井上氏のあいさつの最中に着陸。セレモニー会場からは見えなかったが、171名(うち幼児1名)を乗せた機体はスポットに入る直前、消防車2台による放水アーチに出迎えられて11時57分に到着した。

ピーチのカウンターは、釧路空港に入って一番左側(南側)に設置されている
出席者の様子
Peach Aviation株式会社 代表取締役CEO 井上慎一氏

 続いて来賓を代表して釧路市長 蝦名大也氏があいさつし、「それぞれの地域のなかで素晴らしいものを見つけ出しながら、それを財産として磨き上げ発信をしてきました。ただ、ひがし北海道はまだ全国・世界水準までいっていないと言われている。しかし、Peach Aviationの井上CEOや役員の皆さまが、この地域は可能性があると釧路空港を選定いただいた。お客さまの声も聞いて、釧路、オホーツク、十勝、根室含めて、このひがし北海道全体で連携を取っていきながらいろいろな取り組みを加速させていく」とコメントした。

来賓のあいさつ
帯広市長 米沢則寿氏(左)と来賓代表であいさつをする釧路市長 蝦名大也氏(右)
網走観光商工部参事監 二宮直輝氏(左)、北海道釧路総合振興局長 築地原健志氏(中央)、大空町長 山下英二氏(右)
北見市長 辻直孝氏(左)、北海道総合政策部航空局長 竹花賢一氏(中央)、中標津副町長 宮川睦氏(右)

 ピーチのCA(客室乗務員)とスペシャルゲストとして駆けつけた北海道観光PRキャラクターの「キュンちゃん」、水のカムイ観光圏協議会「つるまる」によるトークショーでは、北海道釧路市出身のCA 小玉美希氏が「釧路湿原や阿寒湖、流氷などの自然の魅力、海の幸などのグルメなどの魅力もたくさんあります。釧路出身の客室乗務員としていろんな魅力を一人でも多くの方に伝えていけたらと思っております。そして、今まで遠かった関西がこれからは“なまら”近く感じると思います」と北海道弁を交えてひがし北海道をアピールし会場を沸かせた。

北海道釧路市出身のCA 小玉美希氏
マスコットキャラクターの「キュンちゃん」(右)と「つるまる」(左)を加えてのフォトセッションで皆さんピーチポーズ!

 セレモニー終了後、ピーチの井上氏、CA、法被姿に着替えた来賓は関空に向かうMM126便の搭乗客をハイタッチで見送りし、ピーチスタッフにより記念品が配布された。釧路発関空行きMM126便は12時44分に乗客172名(うち幼児1名)を乗せてプッシュバック。井上氏らは釧路からの初便を両手を振って見送った。

ハイタッチで搭乗客を迎えるセレモニー出席者
ボーディングブリッジ前では搭乗客に記念品を配布
記念品の袋の中身は「Peach KUH-KIX 2018.8.1」と書かれた航空機の形のフライトタグ、釧路就航記念「泉州タオル」、ピーチが発行するフリーマガジン「PEACH LIVE vol.12」
MM126便を見送るピーチ 代表取締役CEO 井上慎一氏とCA

 最後に井上氏は囲み取材で、「釧路・ひがし北海道に来られたことのない人にご利用いただきたい」と今回就航した釧路~関空線について思いを述べ、利用者数が落ち込む冬場については「冬場のひがし北海道の楽しみ方を知らない方がまだいらっしゃると思う。広く知っていただくようなことをやっていきたい」と意欲をみせた。

 また、2018年度中に新千歳を第4の拠点化にするという話題にも触れ、「北は北海道から南は沖縄まで日本列島を縦断する形でベースができてまいりました。そこからそれぞれ結んでいくことで、われわれが言う『空飛ぶ電車網』ができていくと思う」とコメント。増え続けるインバウンドや政府の推し進めている地方創生にも貢献できるのではと考えを述べた。

釧路~関空線の運航スケジュール(2018年8月1日~10月27日)

MM125便:関空(09時50分)発~釧路(11時50分)着、毎日運航
MM126便:釧路(12時30分)発~関空(15時00分)着、毎日運航