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成田空港、AIが自動装着する旅客搭乗橋を2018年度末に試験導入

2018年7月5日 発表

成田国際空港は2018年度末を目処に、AIを活用して飛行機への自動装着が可能な旅客搭乗橋を試験導入する

 NAA(成田国際空港)は7月5日、AIや画像認識技術を用いた自動装着機能を持つ旅客搭乗橋(PBB)を2018年度末を目処に試験導入することを発表した。

 ターミナルビルから飛行機へつながる搭乗橋は、飛行機が到着する際に人の手によって接続しているが、画像認識技術を用いて飛行機のドアを認識、駐機位置のずれや悪天候などによる環境変化に対しては蓄積された画像データをもとにAIがドア位置を特定し、正確な接続が可能になる。

 技術的には完全装着も可能とのことだが、安全性を担保するために飛行機の10cm手前で停止し、最後の接続はマニュアル操作で行なう。この技術の導入により、運転者個人の技量による装着の品質、やり直し、ヒューマンエラーを防げるようになることで、利用者のスムーズな降機につながるとしている。

搭乗橋の前方にドアを認識するためのカメラを設置

 この自動装着機能付き搭乗橋は2019年3月を目処に、第2ターミナル64番スポットに導入を予定。それに先立ち、2018年7月から既存の搭乗橋を利用してAI学習用の画像データを取得を開始。2019年3月の導入から同年9月までを予定している。国内線では徳島空港などで導入事例があるが、成田空港の国際線対応スポットへ試験導入することで、幅広い航空機での運用試験が可能になる。

 成田空港では、本搭乗橋の試験導入で有用性が確認されれば、ほかの搭乗橋への導入に向けての検討を進めるとしている。

第2ターミナルの64番スポットに導入する
試験導入に向けたスケジュール