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10年目の「ベトナムフェスティバル2018」が開幕。ベトナムフードに伝統文化ステージ、CAとの写真撮影も

東京・代々木公園で5月19日~20日開催

2018年5月19日~20日 開催

東京・代々木公園イベント広場にて「ベトナムフェスティバル2018」がスタートした

 日本とベトナムの外交関係樹立45年記念事業として、「ベトナムフェスティバル2018」が東京・代々木公園イベント広場で開幕した。5月19日と20日の2日間に渡り、ベトナムならではのご当地フードに舌鼓、伝統文化を紹介するパフォーマンスやスペシャルライブ。さらに、スペシャルグッズが当たる抽選会などが行なわれている。開催時間は19日が10時~20時。20日が11時~20時。

「ベトナムフェスティバル」は2008年にスタートしてから2018年で10年目。アニバーサリーイヤーを迎えて、さらに今年はパワーアップして来場者を迎えている。出店数も120店舗以上となっており、約58店舗のフードを食べ歩いたり、キッチンカーや約36の物販/協賛企業ブースにてグッズ購入や次の旅の構想などを練ることも可能だ。

 ベトナムからは人気アーティストも来日。夜までたっぷりとベトナムの「美味しい」と「楽しい」が満喫できる。日本とベトナムの文化交流を目的とした日本最大級のフェスティバルとして、来場者は2017年が約18万人と、注目度も高い。各ブースやステージプログラムなどはパンフレット(PDF)にてご確認を。

 19日の初日には、メインステージにて開会式を実施。実行委員長で同フェスティバル創設者である元国務大臣の松田岩夫氏がまずはステージに登場した。

 続いては駐日ベトナム大使であるグエン・クオック・クオン氏がステージに。「今年は日本とベトナムの外交関係が始まり45周年という記念すべき年です。我々両民族の深い親善と包括的な協力を強調するために、今年は多くのイベントを開催しています。

 2日間に渡りアーティストのパフォーマンスをはじめ、ベトナムの伝統料理の数々をぜひ楽しんでください。そして我々が深い絆で結ばれていることを感じていただけたら」と、開催の喜びを語った。

 さらに元内閣総理大臣・福田康夫氏がスピーチ。「このベトナムフェスティバルを一つの機会として、両国民同士がさらに仲よくなるきっかけになればうれしいと思います。多くの人が集まり手を取り合うことは政治や外交ではなかなかできないこと。日本とベトナムが末永く素晴らしい関係を保てるよう、お互いの理解を深めることがこのフェスティバルを通じてできればと思います」と祝辞を述べた。

実行委員長・創設者である元国務大臣の松田岩夫氏がステージに
ベトナム側の実行委員長である駐日ベトナム大使のグエン・クオック・クオン氏
元内閣総理大臣・福田康夫氏もお祝いに駆け付けた

 そして日本政府を代表し、外務省の大臣政務官 岡本三成氏も「フェスを楽しみ、多くの方々にベトナムのよさを伝え、現地にぜひ足を運んでほしい」と来場者に呼びかけた。開会式のラストにはテープカットとともにゴールドのテープも空高く舞い上がり、お祝い気分も最高潮に。事務総長の青柳陽一郎氏の開会宣言のあとには、ライブパフォーマンスを行なうベトナムから来日したアーティストらとともに、記念撮影が行なわれた。

外務省の大臣政務官 岡本三成氏もあいさつ
事務総長の青柳陽一郎氏が開会宣言
テープカットが来賓とともに行なわれた
ゴールドカラーのテープも舞い上がりフェスティバルがスタートした
ライブパフォーマンスを行なう初来日のYORI
YouTubeで1000万回再生を超すベトナムポップチューン界のホープ、Chi Dan
日本好きのハノイ出身のシンガー、Van Mai Huong
来日アーティストらとともにフォトセッション

 各ブースでは、ベトナムの美味しいが目白押し。ベトナム大使館ブースでは、甘いベトナム産のバナナやドラゴンフルーツの直売を実施。さらに揚春巻にフォーなどの販売も行ない、本場の味を全面に出したブースを展開している。

 文化・スポーツ・観光省では、トンボシェイプのやじろべえ「チュオンチュオン」の色づけ体験なども実施。多くのファミリーが真剣に制作をしていた。

ベトナム大使館ブースはバナナとドラゴンフルーツを紹介
笑顔でベトナム生まれのフルーツたちをレクチャー&販売
ベトナム大使館のフードブースは常に行列ができているほど
特製のあっさり味の「フォー」(400円)。辛めのソース、または酸っぱめのソースの2種類が用意されているのでお好みでプラスしよう
「揚春巻」(300円)は3本と特製のタレ付き
文化・スポーツ・観光省のブースは広めでゆったりと展示や体験が楽しめる
トンボシェイプのやじろべえ「チュオンチュオン」の色づけ体験ができる

 また、ベトナム中部の観光地として人気のフエ・ダナン、ホイアンの紹介ブースも登場。衣装を着てランタンとともに記念写真を楽しむことができた。現地ホテルの紹介やVRを使った現地体験プログラムなども人気だった。

話題の観光地であるダナンをはじめ見応えたっぷりのフエやホイアンを紹介。VR体験も
衣装を着て記念撮影ができるブースも用意

 シクロリムジン撮影会ではプロップス片手に旅のワンシーンを彷彿させる雰囲気で写真を撮ることが。また、ベトフェス宣伝部ブースではオリジナルの団扇やノンラーなどを手に入れることもできる。

シクロに乗って世界文化遺産の町ホイアンなどを訪れているような気分に浸れる。ブースではベトフェス宣伝部のメンバーがアオザイ姿で迎えてくれる

 ベトナム航空のスペシャルブースでは、現役のCA(客室乗務員)との撮影会や、オリジナルグッズが当たるInstagram抽選会、サッカーゲーム大会なども実施。参加者全員にオリジナルクッキーがプレゼントされるのもうれしい。ブースにはタイムスケジュールが掲示されているので、忘れずにチェックしておこう。キッズにはノンラーのプレゼントも。ぜひ暑い会場で重宝するノンラーを手に入れてみては!?

アオザイの制服姿の現役のCAと記念撮影。キッズには小さくてキュートなノンラーをプレゼント!
2017年よりもさらに規模を拡大して、さらに見やすくなったブース
団扇の無料配布も実施している

 お目当ての一つである飲食ブースもチェックしてみよう。約58店舗にはベトナミーズ・フードが盛りだくさん。今回チェックしたのは、ベトナム風ぜんざいとも呼ばれる「チェー」。現地では定番のドリンクで、暑い日には欠かせない1杯だ。ざくざくの氷たっぷりでバナナペーストの甘さと小豆やゼリーなどが入った、具たくさんなカップをしっかりかき混ぜて味わおう。そのハーモニーがクセになるはずだ。

 人気のベトナムコーヒーが味わえるブースもあるため、ぜひチェックを。

ベトナムの定番ドリンク「チェー」(400円)をゴクリ。一気にクールダウン
ベトナムコーヒーも味わえる。「キングコーヒー」の紹介ブースもある

 さらに、お昼時に必ず味わっておきたい代表的な1品もご紹介。ベトナムサンドイッチと言えばな「バインミー」(600円)だ。サックサクのあったかフランスパンにヌクマムやスイートチリソース。パクチーになます。さらにはベトナム豚ハムやチャーシューにレバーペーストをダイナミックにサンド。その大きさと頬張ったときの美味しさに、リピ買い必須。それぞれの店舗で味の違いを食べ歩きで楽しんでもよい。

 もちろん片手にはご当地ビールの代表格「333」(バーバーバー)も忘れずに。

現地のファストフード「バインミー」(600円)をパクッ
現地の空気そのままの雰囲気に一気になれるご当地ビール「333」

 もちろんお土産で手に入れたいキュートなベトナム雑貨類も多数揃っている。自宅で本場の味を再現できる調味料類などを取り扱うショップをじっくりハシゴしてみては!?

ベトナム雑貨やファッションアイテムもフェスで手に入る
現地の味を自宅で! 食材と調味料が揃うので一気買いしておくのもよい
お得にフォーが手に入るガラポンゲームも開催
日本初上陸のベトナムチョコレート「フェヴァチョコレート」も発見!

 なお、伝統芸能である「水上人形劇」のスペシャル公演も。今回のフェスティバルのために特別に構成された演目とのことだ。また、メインステージではビッグサイズの人形と伝統楽器などを用いた「ベトナムトラディショナルミュージック パペットショー」。さらに夕方には日本初来日のベトナムで人気のアーティストを招いた「Love VIETNAM SHOW」としてスペシャルライブを開催予定となっている。

両日ともに各2回公演予定の「水上人形劇」を間近に楽しもう
人形が水を勢いよく吹き出すなどダイナミックな場面が見どころ
生演奏で現地で鑑劇しているかのような雰囲気に
開会式でも披露された「ベトナムトラディショナルミュージック パペットショー」も必見だ

「食」「音楽」「伝統芸能」などさまざまな側面からベトナムの今を体験できる「ベトナムフェスティバル2018」。“味わってみたい”“観てみたい”から、“もう一度食べたい”に“また観たい”までを叶える充実のプログラム。ぜひ週末は代々木公園へと足を運んでみよう。

晴天のため、朝から多くの人々が「ベトナムフェスティバル2018」に訪れていた