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日本トランスオーシャン航空、ジンベエジェットと迎えた2018年初日の出フライト

59名を乗せて2度目の開催を実現

2018年1月1日 実施

JTAは1月1日、ジンベエジェットで初日の出フライトを実施した

 JTA(日本トランスオーシャン航空)は、2018年1月1日に初日の出フライトを行なった。同便は6時30分那覇空港発、8時00分那覇空港着のチャーター便で、愛知県を拠点とするUCS(ユーシーエス)のカード会員向けに企画されたお正月ツアーでの特別フライト。ツアーは、愛知県に本社を置くシティツアーズが手掛けた。

 ツアー客の搭乗に先立ち、出発ロビーは記念幕前での記念撮影でにぎわい、6時から出発セレモニーが行なわれた。

見送りには、地上スタッフも琉装で参加

 主催者を代表してUCS 水井芳樹氏は、「2017年に引き続き2回目の開催が実現できました。何度も打ち合わせを重ね、今日を迎えることができました。前回の40名を超え、今回は59名のお客さまにご参加いただいています。新年初めのフライトをぜひ楽しんでください」と挨拶した。

 続いて、搭乗機を運航するJTAの機長 丹野吉崇氏よりフライト航路についての説明と挨拶があった。「離陸から約15分で約2900フィート、8800mと、エベレストと同じくらいの高さに到達します。そして、久米島と宮古島の間の海上を、旋回しながら初日の出を楽しんでいただきます。思い出の初日の出になることを願っています」と話し、説明を終了した。

株式会社UCS 水井芳樹氏
日本トランスオーシャン航空株式会社 機長 丹野吉崇氏

 搭乗ゲートが開き、関係者に見送られながら搭乗機へ。JTA 代表取締役社長の丸川潔氏も参列した。機材は、JTAの顔ともいえるジンベエジェット(ボーイング 737-400型機)。笑顔で搭乗客を迎えてくれている。

日本トランスオーシャン航空株式会社 代表取締役社長 丸川潔氏もお見送り
搭乗ブリッジからジンベくんの顔が見えた

 6時30分、定刻どおりにまだ暗いなかをジンベエジェットが離陸。日の出は7時05分だ。しばらくすると丹野機長から「左(東)のほうから明るくなってきています。この辺りで旋回しながら初日の出をご覧いただきます。この1年がよい年になることを願っています」とアナウンスがあった。

 明るんできた雲と空の境目から光が差し込んできた。周辺の色は、なんとも言えないグラデーション。地上から見る日の出とは、ひと味もふた味も違った美しさで太陽の光が放たれてきた。

 日の出までの様子をご覧いただこう。

青とオレンジのグラデーションが美しい
徐々に明るくなってきた
いよいよ初日の出

 太陽が顔を出すと、まぶしさに目が眩むほど。改めて太陽のエネルギー、自然の偉大さを感じる。

 その後、機内では抽選会が行なわれ、カレンダーやジンベエジェットのモデルプレーンなどがプレゼントされた。

 すっかり日が昇り、青空となったなかをジンベエジェットが那覇空港に着陸した。

 愛知県から来た男性は、子供、孫との三世代での参加。海洋博のときに初めて来て以来、4度目の沖縄だそうだが初日の出フライトは初めての参加だそうだ。「眼下に広がる雲が、綿のようで素晴らしかった。手でつかめそうだった。初日の出は、太陽の出始めはとてもきれいだった。でもそのあとは、まぶし過ぎてずっと見ていられなかった」と感想を語ってくれた。

機内ではプレゼント抽選会を実施
搭乗客には、搭乗証明書がプレゼントされた
右ページ上段には、搭乗券が貼り付けられるようになっている

 また、フライトを終えてUCSの水井氏は、「2017年に引き続き、今年も開催できて本当にうれしい。日の出と夕日は全然違うことを実感した。昨年は初開催だったので、日の出の写真がなかったのでパンフレットには合成写真を使ったが、今年用のパンフレットには昨年撮影した写真を使えたのがうれしかった。地球は丸いことが、改めて感じることができた」と喜びを語ってくれた。

 また、三世代で参加してくれたことや、長野や静岡など他地域からの参加客も多かったことがうれしいとのことだった。

 今回フライトしたジンベエジェットは、退役を目前に控えたボーイング 737-400型機。最後となる初日の出のなかを、気持ちよく泳いでいたのではないだろうか。

2018年最初の仕事を終えたジンベエくん。ありがとうございました!