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日本トランスオーシャン航空の初代ジンベエジェットが退役。発案者パイロットが最終フライトを担当

新旧ジンベエジェットが最後の揃い踏み

2018年3月31日 実施

3月31日、那覇空港で初代ジンベエジェットの退役セレモニーが行なわれた

 JTA(日本トランスオーシャン航空)の特別塗装機「ジンベエジェット」の初代機(ボーイング 737-400型機)が、3月31日をもって退役した。

 那覇空港のオープンスポットでは、最終フライトとなった宮古~那覇(沖縄)線のフライトを終えた初代ジンベエジェット(JTA572便)をバックに退役セレモニーが行なわれた。

 2012年12月26日に就航した初代ジンベエジェット。提案したのはパイロットの佐々木敏文氏だ。その誕生秘話はJTAのWebサイトで紹介している。最終日となったこの日、生みの親である佐々木氏が、初代ジンベエジェットの機長を務めることとなった。

 最終フライトに先立ち、那覇空港では初代ジンベエジェットと新ジンベエジェット(ボーイング 737-800型機)が並んで駐機するとのことで撮影へ。16時45分、初代ジンベエジェットが到着。その約5分後に新ジンベエジェットが到着した。新旧ジンベエジェットの揃い踏みもこれがラストチャンス。仲よく隣合うスポットに2機が駐機した。

16時45分に先に初代ジンベエジェットが那覇空港に到着
約5分後、新ジンベエジェットが到着
ジンベエジェット発案者の佐々木敏文氏。この日、初代ジンベエジェットの機長を務めた
点検を行なう佐々木機長
ジンベエジェットのお腹にはコバンザメもいるのだ
新旧ジンベエジェット揃い踏み

 17時30分、初代ジンベエジェットは宮古島へ(JTA571便)。この帰り便が最終フライトとなる。那覇空港のオープンスポットでは、19時40分に到着予定のJTA572便を待つ関係者が横断幕を掲げて出迎えの準備をする。定刻より5分ほど早く初代ジンベエジェットが到着した。

那覇から宮古島へ向かう初代ジンベエジェット。フライトも残りあと2本だ
ついに最終フライト。宮古島から那覇に到着した初代ジンベエジェット

 タラップを降りる搭乗客を、佐々木機長と副操縦士の千葉旭人氏が手を振って見送る。全搭乗客を送り出したのち、機長、副操縦士、CA(客室乗務員)が降機し初代ジンベエジェットの退役セレモニーが始まった。

初代ジンベエジェットを降りる搭乗客。記念撮影をする人の姿もあった
JTA社員をはじめ関係者が横断幕を掲げて出迎え

 初代ジンベエジェットを背に、佐々木機長が「最後のフライトを担当できて幸せだった。多くの人が手を振ってくれてうれしく思った。きっかけを作ったのは私だが、みんなの力で素敵なジンベエジェットとなった」とあいさつ。

 そして、これが初代ジンベエジェットの卒業式ということで、佐々木機長自ら用意した卒業証書を読み上げた。「5年前、初めて飛んだ日のことを覚えていますか。君の青い機体は沖縄の青い空に映えます。台風など厳しいなか、故障することもあったがパイロットや整備士とともに乗り越え、安全に運航してきたことは誇りです。向かい風を力に変え、飛び立つ姿に力をもらいました。この力を新ジンベエジェットに引き継いでいきます。卒業おめでとう」。

佐々木機長から初代ジンベエジェットへ卒業証書が読み上げられた
卒業証書は、初代ジンベエジェットに代わりCA(客室乗務員)の与儀みどりさんに渡された
多くのファンからのメッセージが寄せられた色紙

 また、たくさんのファンがメッセージを寄せてくれた色紙も披露。ジンベエジェットが愛されていることを実感させた。天候にも恵まれた3月31日。日中は青空が広がり、夜には満月が光り、初代ジンベエジェットの卒業を祝った。

満月が初代ジンベエジェットをやさしく見下ろす
初代ジンベエジェットの機体番号は、39(サンキュー)!