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スターフライヤー、創立記念日にCAとグランドスタッフが新制服着用開始

就航10周年を記念。制服デザインの統一で一体感向上を

2016年12月17日 着用開始

 2016年の3月16日で定期便就航10周年を迎えたスターフライヤーが、創業以来初めてとなる制服リニューアルを実施。創立記念日でもある12月17日、本拠地の北九州空港で新制服着用開始の記念セレモニーを行なった。同時にセレモニーの直後に出発する羽田空港行きのSFJ76便(搭乗者数150名)の搭乗客に記念品の贈呈も行なった。

 チェックインカウンター内にいる地上係員たちは、すでに新制服を着用して業務を開始しており、“いつもの”スターフライヤーとは明らかに雰囲気が異なっていた。カウンターの前には大型のクリスマスツリーが登場していたが、飾りには「10 YEARS」の表記があった。

スターフライヤーの本拠地である北九州空港
チェックインカウンターでは、すべてのグランドスタッフが新制服を着用し業務にあたっていた
チェックインカウンター前のクリスマスツリー。スターフライヤーのテーマカラーであるブラックやホワイトのデコレーションが印象的
デコレーションボールには「10 YEARS」の文字

搭乗デッキで新制服着用開始のセレモニー、搭乗客には記念品の贈呈

セレモニー冒頭で挨拶する株式会社スターフライヤー 代表取締役 代表取締役 社長執行役員 松石禎己氏

 セレモニーの冒頭、代表取締役の松石禎己氏より、「早朝より、76便をご利用いただきまして誠にありがとうございます。今年(2016年)の3月16日でスターフライヤーは就航10周年を迎えました。これまで、さまざまなイベントやリニューアルを実行してまいりました。そのなかの一つ、客室乗務員および地上係員の制服のリニューアルをいたしました。北九州空港と羽田空港ではカウンターのリニューアルもさせていただきました。今後もさまざまなリニューアルをしていきたいと考えております。

 制服につきましては、これまでパンツ姿のみでした。今回、スカートとワンピーススタイルも追加し、非常にスタイリッシュになったと思います。それと同時に、グランドスタッフも客室乗務員と同じ制服を着用する運びになりました。

 本日の5時30分発の羽田空港行き70便が、めでたく最初の新制服着用便となりました。このスタイリッシュな新制服をご覧になっていただき、ぜひ、感想をいただきたいと思います。ささやかではありますが記念品もご用意させていただきましたので、お受け取りいただきたいと思います」とコメント

新制服に身を包んだスタッフが登場。女性用はパンツスタイルに加え、ワンピースとスカートのバージョンが増えた

 セレモニーでは新制服のプロジェクトメンバーも挨拶した。CA(客室乗務員)の相良佳那さんは、「ミーティングを何度も重ねて、ボタンの位置や糸の色までこだわりました。今日から着用するこの制服で、皆さまに選ばれ続ける航空会社であることをよりいっそう努力してまいります」とコメント。

 北九州空港のグランドスタッフを務める下川晶さんは、「私もプロジェクトメンバーの一員として参加させていただき、メンバーのみんなと、この新制服にスターフライヤーらしさを追求してまいりました。ワンピースやスカート、さらにネクタイの種類なども増え、社員も楽しみながら選べるようになりました」とコメントした。

新制服のプロジェクトメンバーでもあるCA(客室乗務員)の相良佳那さん
北九州空港のグランドスタッフを勤める下川晶さん
8時20分ごろにはセレモニーが終了し、搭乗ゲートの向こうでは記念品贈呈の準備がはじまった
8時45分には、搭乗受付を開始。記念品は北九州市若松区にある三日月屋のパイクロワッサン(機内販売商品)、ロゴ入りボールペン、メッセージ入りのポストカードという内容

新制服はCAとグランドスタッフが共通のデザインを着用

従来のパンツスタイルに加え、スカートタイプとワンピースタイプが追加され、男性用も新デザインとなった新制服。左端の制服はチーフパーサーや地上業務責任者が着用するタイプ。胸元のアスコットタイが目印となる

 新しい制服のデザインテーマは「シンプルかつエレガント」。曲線を意識した美しさと、ストレッチ素材採用による機能性の向上を実現させている。今回の制服のリニューアルによって、すべてのCAとグランドスタッフが同じデザインの制服を着用するという統一化も図られた。

 上の写真にあるように、女性用は従来のパンツスタイルに加え、スカート、ワンピースと大きく3種類。さらにジャケットやベストを選択可能とし、着こなしバリエーションが増えた。ちなみに、各自その日の気分でセレクトできるとのことなので、スターフライヤーを利用する際には、着こなしの組み合わせを数えてみるのもよいだろう。パンツスタイルのシルエットは大きく変更されておらず、素材の変更によって動きやすさを向上させているという。

 細かい変更ポイントとしては、カットソーの袖は8分丈と半袖があり、季節によって変更される。さらに、女性用のスカーフは襟で留める短いタイプと、首に巻くロングタイプがある。このほかにその便の責任者が着用するアスコットタイがある。ちなみに男性責任者は同じ柄のネクタイとなるので、一般職用を含めると計2種類のネクタイがある。ベルトも、白く幅の狭いタイプとなりエレガントさを強調している。

女性スタッフ用スカートスタイル
スターフライヤーとしては初めてのスカートスタイル。上着はジャケットタイプとベストの2種類。ストレッチ素材で見た目よりも動きやすいとのこと
スカーフも2種類。左側はジャケットの襟で留めるショートタイプ。右側は首に巻くロングタイプとなる。柄は共通
パンツスタイル
ワンピーススタイル
パンツスタイル。ストレッチ素材を採用した新デザインだが、シルエットの変更は基本的に加えられていないという。胸元のアスコットタイがチーフパーサーの証。チェックインカウンターにも常時1名はアスコットタイ着用者がいる
ワンピーススタイル。シンプルだが、袖口とベルトの白が効いているデザイン。従来よりもベルト幅が狭くなったことにより、エレガントさが増した
男性スタッフ
ジャケット着用時
ベストと半袖の組み合わせ

制服デザインの共通化がスタッフ同士の一体感を生み出す

 2016年3月に新制服のプロジェクトが発表され、担当スタッフたちはユニフォームメーカーとのやりとりを行なってきたという。動きやすさや機能面を意識した素材の選定や、機体をイメージした新たなデザインの融合に、約半年の時間を費やした。

 スタッフ自身が、その日によってスタイルを決めることができるようになり、さらなるサービスの向上を目指すための次なる10年に向けたスタートとなった。そんなスターフライヤーの新制服を機内で確認してみてはいかがだろうか。