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ソラシドエア、鹿児島県曽於市をPRするラッピング機「ギリギリ鹿児島 そお市号」就航
イメージキャラクターのそお星人が「ドレミファ、SOO♪」
2017年9月1日 22:23
- 2017年9月1日 就航
ソラシドエアと鹿児島県曽於市は9月1日、ソラシドエアの機体を活用して曽於市をPRするラッピング機「ギリギリ鹿児島 そお市号」の運航を開始した。ソラシドエアが展開する機体を活用した地域振興プロジェクトである「空恋~空で街と恋をする~」の第19弾で、鹿児島県の自治体を取り上げるのは3回目となる。
ギリギリ鹿児島 そお市号は、登録記号「JA811X」の機体を使用。デザインにイメージキャラクターの「そお星人」を起用した。そお星人は、曽於市が2015年に市制10周年を迎えたのを機に作られたイメージキャラクターで、畜産が盛んな曽於市特産のソーセージをイメージしている。
機体側面後方には下部に「ギリギリ鹿児島 そお市号」の名前とともに、曽於市の場所を示す鹿児島県の地図を記載している。
後方上部にはそお星人が6人並び「ド」「レ」「ミ」「ファ」「SOO(曽於)♪」と歌っている様子が描かれている。その先にはソラシドエアの「Solaseed Air」のロゴもあり、見方によっては「ド、レ、ミ、ファ、ソラシド」が揃っているようにも見える。
また、搭乗口となるL1ドアの脇には「日本を股にかける(予定)」と描かれたデカールも貼付されており、搭乗時に目に留まることになる。
このほか、同機に乗務するCA(客室乗務員)は機内サービス時に曽於市のオリジナルエプロンを着用。シートポケットに曽於市の地域情報紙を設置するなど、機内でもPRをする。
鹿児島空港で行なわれたセレモニーで挨拶をした曽於市長の五位塚剛氏は、2016年にソラシドエアの「ひっ翔べ!さつま号」に乗ったそうで、「鹿児島のさつま町の取り組みをしており、機内情報誌を見て、私たちの曽於市もPRできないかとお願いした。『ギリギリ鹿児島 そお市号』となっているが、“鹿児島のギリギリ”は曽於市は宮崎県都城市との境目で、一番端っこという意味での“ギリギリ”と名付けた。そう星人が喜んで飛んでいる」と、プロジェクトのきっかけを明かすとともに、機体の就航に喜びの言葉を述べた。
機体に描かれるそお星人は現在、ふるさと納税のPRに全国を駆け回っているとし、「2016年度は全国から10億円のご協力をいただいた。今年は8月末時点で8000名の方々から1億9000万円近く応援いただいている。今回の取り組みは、曽於市の特産品である美味しい牛肉や黒豚、鶏、焼酎など提供できることをPRすることもできる。ぜひ応援していただきたい」と、ふるさと納税のPRも、ギリギリ鹿児島 そお市号の効果として期待した。
さらに、「そお星人は2017年もゆるキャラグランプリに挑戦している。本日朝の段階で66位。都城市の(PRキャラクター兼PR部長である)ぼんちくんが60位なので、追いついて、できれば50位ぐらいを目指したい」と意欲を見せた。
ちなみに曽於市では、8月末に東国原英夫 元宮崎県知事を“体操のお兄さん”に起用したふるさと納税のPRビデオ「そおですね体操」を公開。東国原英夫氏は高校生のころに曽於市に住み、都城市の高校に通学していた縁があるという。
続いて挨拶したソラシドエア 代表取締役社長の髙橋宏輔氏は、空恋プロジェクトの主旨を説明するとともに、曽於市に活用してもらったことを「光栄に思っている」と返礼。「私も今回のプロジェクトに先立って曽於市を訪れたが、なんと言っても鹿児島は畜産県。牛、豚、鶏なんでも作っているが、曽於市はその代表的な場所だと感じているし、買い物もして家族で美味しくいただいた。美味しいものがあるだけでなく、名所もあるし、地域の魅力を空恋で1年間伝えていければと思う」と話した。
また、曽於市との取り組みは9月1日がスタートであり、「我々は地域に来ていただくことを考えてしまうが、市長からも話があったとおりふるさと納税も大切なこと。返礼品に旅行商品を企画するなど、知恵とアイデアを出していければ」と、今後1年間かけて、さまざまな施策を検討していく意向を示した。
ギリギリ鹿児島 そお市号の初便となったのは、SNA76便(鹿児島12時20分発~羽田14時05分着)で、出発前に関係者がランプに降りてお見送りを実施。この日の鹿児島空港は青空が広がるよい天気に恵まれ、ギリギリ鹿児島 そお市号の門出を関係者一同、手を振って見送った。