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ANA機内食総選挙、2017年は中部と関西でも試食会を初開催。投票締め切りは本日8月6日
上位メニューは成田、羽田、セントレア、関空発の国際線エコノミーで12月から提供
2017年8月6日 19:13
- 2017年8月5日~6日 開催
ANA(全日本空輸)は、現在2次投票を実施中の「機内食総選挙2017」の一環として、8月5日にセントレア(中部国際空港)、8月6日に関西国際空港で、SNS上で参加者を募集した試食会を開催した。機内食総選挙の試食会が東京エリア以外で行なわれるのは初めて。
機内食総選挙は、TwitterとFacebookで投票を受け付け、その上位メニューを国際線エコノミークラスで提供するもの。2013年から開催し、今年で5回目となる。2016年までは試食会を東京エリアでのみ行なっていたが、2017年はセントレア、関空でも試食会を開催。中部発、関空発の国際線でも提供する予定で、現在のANA運航の国際線ネットワークは成田、羽田、セントレア、関空の4空港発着なので、軽食や限定食などを提供する一部を除けば、事実上、機内食を提供する路線/便すべてへと提供対象が拡大することになる。
試食会は中部、関空ともに募集人数は20名。中部へは約70名、関西では約145名が応募。各エリア在住の参加者を中心に名古屋は当選者全員、関空は17名が参加した。東京エリアはANAグループのANAケータリングが機内食の製造を行なっているが、両空港では委託先のケータリング会社が担っているのが大きな違いとなる。そのためそれぞれのケータリング会社がレシピを元に調理を行なったものとなるが、ANAケータリングのシェフらと何度も会議を重ねて味や見た目などを合わせてきたという。
両会場の冒頭で開会の挨拶を行なった、国際線機内サービスの開発を担当する、CS&プロダクト・サービス室 商品戦略部 開発チーム マネージャーの西村健氏は、5回目の機内食総選挙で初めて中部エリア、関西エリアで試食会を開けることへの喜びのコメントともに、「ANAらしいハンドメイドなイベントなのでいたらない点もあると思うが、おもてなしの心でお迎えしているのでお楽しみいただきたい」と挨拶した。
試食会の内容はセントレア、関空ともにほぼ同じで、ANAケータリングの和食シェフである久保正信氏に密着した、機内食にまつわるドキュメンタリービデオを鑑賞。関空ではそのあとにフードローダーの見学があったのち、司会を務めるCA(客室乗務員)によるカートや機内に搭載している備品などの紹介、ドリンクサービスと続き、いよいよ投票のための試食会へ。
試食では、参加者が事前に選んだ1次投票の上位メニューと、新作メニューのうちの1作を提供。新作メニューはくじ引きでメニューが決定する。このくじは集合後に引くのだが、試食の直前までは開いてはいけないルール。いずれにしても、投票したメニューと新作の2食の試食はなかなかのボリュームだと思うが、多くの人が完食。2名で参加していた人たちは、途中で交換して2つの味を堪能していた。
2017年の新メニューは、「SNSでも話題になっているダークホース」と和食担当の坂東シェフが語るチャーシュー麺をモチーフにしたラーメン風の丼「チャーシュー丼」、つくねやネギマを乗せた「焼き鳥丼」、タマゴとデミグラスソースの色合いがきれいな「ビーフシチューとオムライス」、タマネギをしっかり痛めてフルーツなども加えて濃厚な味わいにした「ビーフカレー」の4作。
試食の時間には、メニューの説明を行なった坂東シェフと、洋食担当の伊藤シェフが会場をまわり、参加者と交流。かなり真面目な意見交換も見られ、イベントの最後で挨拶した伊藤シェフは、実際に食べて食感や香りを知ってもらえる“リアル”な体験をしてもらえたことを喜ぶとともに、参加者との会話の機会を得られたことに「いろいろな意見をいただいて料理の幅が広がる。我々も勉強になった」と、イベントの場が中部、関西へと広がったことがシェフにとっても有意義な時間となったことに感謝を伝えた。
この機内食総選挙の2次投票の締め切りは8月6日。過去の機内食総選挙の人気メニュー8食(和食4食、洋食4食)から選ばれた和洋各2メニューと、新作の和洋各2メニューを対象に、TwitterやFacebookで投票を受け付けている。結果は8月中旬の発表を予定している。