車中泊の拠点 RVパークを訪ねる

千葉・いすみ市のグランピング施設にオープンした、連泊したくなるRVパークに泊まってみた

RVパーク ISUMI Glamping Resort&Spa SOLAS

千葉県いすみ市にある大規模なグランピング施設内に新たに設定されたRVパーク。千葉によくある低山の山あいで、自然に囲まれつつ眺望がいい

 今回の目的地は、千葉県いすみ市にある「RVパーク ISUMI Glamping Resort&Spa SOLAS(いすみグランピングリゾート&スパ・ソラス)」(千葉県いすみ市釈迦谷1610-1)。

 東京湾アクアラインからアクア連絡道を経由。市原舞鶴ICで降りて、一般道を約40分ほど走ると到着する。有料道路を降りてからが少々長いが、山道や少し古い町並みを通るので、車窓からの風景はどこか懐かしさを感じられた。。

いすみグランピングリゾート&スパ・ソラスの全景。グランピングエリアについては後半で紹介する。RVパークは写真の一番奥側
施設の全体図。前の写真は全体図の左端から右を向いて撮ったもの
いすみ市を通る国道297号線から反れて、約5分ほど走った山あいにある。日中でも静かな環境で、入り口にはこのような看板がある

 いすみグランピングリゾート&スパ・ソラスは、2022年にグランピングとオートキャンプ、キャンプ場を展開するリゾート施設としてオープン。そしてより幅広いユーザーに利用してもらうためにオートキャンプエリアをRVパークとして運用開始した。

 特徴としては、高規格キャンプ場の一部を使用しているため、男女別のトイレやシャワーがあるなど施設のグレードが高い点が挙げられる。人工温泉の大浴場とサウナ(別料金)もあり、こちらは一度料金を支払えばチェックアウトまで何度も利用できる。さらに、スタッフが24時間現地に常駐しているので、何かあったときも安心だ。

 施設付近に明かりが少ないことから、天体観測には適した立地になっていることもセールスポイントで、天気のよい日に望遠鏡を持参すると充実した天体観測ができるだろう。

こちらが管理棟。棟続きで温泉施設もある
受付があるロビー区画。土産物や飲み物などを販売する売店もあるが、キャンプ場のようにインスタント食品などは置いていない

 RVパーク区画はキャンプ場の横にある。区画は6台分用意していて、サイズは幅が3m、長さが11mなので、大型キャンピングカーでも利用しやすい。

 それぞれに駐車区画と同じサイズの芝生エリアがついているので、そこではタープを張ったりテーブルを展開することも可能。芝生エリアでは焚き火も行なえる(要焚き火シート・焚き火台)。

 料金は区画の場所や曜日によって変わり、8800円から。。ほかの施設よりも少し高めに感じるかもしれないが、この施設はそもそものサイトのサイズが広く芝生エリアもついていることに加え、電源使用料、シャワー使用料、ごみ処理代が無料。これらを含んだ料金設定と考えてほしい。

 空き区画の確認と予約はRVパークのWebサイトで行なえるが、やや変則的でRV-Park.jpでは2区画のみが予約対象(利用条件:くるま旅クラブ・プレミアム会員証の提示)で、残りはいすみグランピングリゾート&スパ・ソラスのWebサイトから予約する。

 なお、当日予約には対応していないので、前日の15時までに予約を済ませる必要がある。チェックインは13時~17時。チェックアウトは10時まで。

RVパークの全景。撮影位置は管理棟前の道路。中央の通路を挟んで両側に3つずつ区画を設けている。その奥はテント泊キャンプエリア
RVパークと利用できる施設の位置関係。愛犬を連れた利用もできるが、ペットを連れて入ることを禁止しているエリアもある
3番の区画にN-VANを停めてみた。舗装部分の幅は3m
縦は長く、11mもあるので、大型車両でも余裕で収まる
駐車区画と芝生区画。芝生区画の方が幅を広く設定している
こちらは1番の区画。各区画のサイズは同一
2番区画は1番の向かい側。管理棟から最も近い位置にある
こちらは4番区画。2番と4番区画の後ろは女性専用のキャンプエリアになっている
5番区画は後方に大きな木があるので時間によっては日陰ができる
6番区画も後方に大きな木がある。方角的に西日が防げる
6番の真横はキャンプサイト
すべてのサイトに電源がある。サイトの一番後ろにあるので、駐車位置や車両側の電源引き込み口によっては長めのコードが必要になる
コンセントはアース付きのタイプ。使用料は無料で、RVパークの料金に含まれていると考えていい

 続いてRVパーク利用者が使用できる施設を紹介する。RVパークから少し離れたところにトイレ、シャワー、炊事場が入った建屋がある。トイレは男女別なだけでなく、男性用では個室を2つ、小便器は4基設置されていた。それにトイレ内にもエアコンが設置されていた。

 さらにバリアフリー対応・子供のオムツ替えのためのテーブルもある多目的トイレを1か所用意している。RVパークでこの設備があるのはめずらしい。

トイレやシャワーが入る建屋。RVパークからはキャンプエリアを通って行くが距離は短い。夜間は建物の外にも照明がついているので、遅い時間の利用も安心できる
男性用トイレの内部。個室の便座は洗浄機付き
トイレにもエアコンを設置している
多目的トイレ。入り口はスロープになっているので車椅子でも利用しやすい
おむつ交換台も設置していた

 シャワーの利用は無料。利用時間は6時30分~9時。そのあとは清掃時間となり、13時から再開して22時まで利用できる。利用時間に規定はないが、目安として15分程度で譲り合って利用することを提案している。

 ブースは男性用が1つ、女性用が2つある。ブースの扉は内側からロックができて、脱衣スペースも広くはないが使い勝手は十分。着替えなどを置く棚も用意している。ただ、バスマットの用意はないので、古いタオルなどをよけいに持っていくのがよいかも。

 シャワーブースはシャンプーやボディソープを常備していて、シャワーヘッドは利用者の身長に合わせて高さを調整できるタイプ。ベンチ付きなので楽に利用できた。

 次に洗い場。シンクが横に並んだスタイルで水栓は6つ。洗剤やスポンジはないので持参しよう。洗ったものを置くスペースは2か所なので、利用者が多いときは洗い物を入れる袋など持参した方がいいだろう。ちなみに蛇口から出るのは飲料水と表示がされていたので、飲めるのはもちろん、料理にも使用できるもののようだ。

シャワーブースは3つ用意していて、2つが女性用、1つが男性用。料金は無料で、利用時間は6時30分~9時、13時~22時
シャワーブース内部。脱衣スペースにはカゴを用意してある。ブース内にはベンチがあるので、座ってシャワーを浴びることもできる
こちらが洗い場。奥に見えるのがゴミ捨て場で、チェックイン時にゴミ袋が渡される。捨てられるのは可燃物、生ごみ、飲み物缶、ビン、ペットボトル。不燃物は捨てることができない。焚き火の灰を捨てる場所もある
トイレなど入る建屋の裏側を見ると、9ホールの「パークゴルフ」のコースがあった。こちらもこの施設のもので、RVパーク利用者も遊ぶことができる。料金は大人が1100円、小学生までが550円。プレイの平均所要時間は1時間程度とのこと
人工温泉の大浴場(サウナ付き)の利用料金は1650円。一度払えばチェックアウトまで何度も入ることができる。利用時間は6時~9時と15時~23時
脱衣所の様子。ロッカー付き
ドライヤーなども常備する
内風呂。大浴場は男女別になっていて、時間によって男湯と女湯の場所が入れ替わる。内風呂は両方ともほぼ同じ作り
洗い場の様子。ブースになっている
露天風呂もある。広さもありリラックスできるチェアも置いてあった
片方の露天風呂にはジャグジーもある。大浴場が充実していて、何度でも入ることができるので、お風呂好きの人に向いたRVパークと言える
露天風呂にある建物がサウナ棟
スウェーデン式のサウナ。大勢で利用できるサイズだ
参考までにグランピングエリアも見学させてもらった
ドームテントの内部。テントながら建築物としての認定を受けている
グランピングテントとしてはめずらしく、それぞれにシャワーとトイレが付いている(別棟)
デッキも広くとられている。BBQグリルも備えていた
こちらはガラスドームの寝室を持つグランピングエリア。寝室とは別で中庭にアウトドアリビングなどもある。また専用の五右衛門風呂、シャワーブースも設けている

RVパークに1泊してみた

 今回もRVパークに泊まってみた。取材日は日曜~月曜という利用者の少ない日程だったので、ほかの利用者がいない状態で泊まることができた。

 山のなかにある施設だが、空が開けているので、どの区画も日当たりがいい。今回は日よけを持っていかなかったため、西日を避ける理由から、西側に大きな木がある5番の区画を利用させてもらった。

 各区画には芝生エリアが付いているが、クルマを停める部分からは少し低くなっているので、タープなどを張りたい場合は段差を考慮する必要がある。なお、芝生エリアにクルマを停めることは禁止されている。

 サイレントタイムは22時からなので、焚き火をする場合は、その時間までに終わるように調整したい。今回は「半カゴ」の量の薪を購入したが、日のある夕方から焚き火を始めて3時間ぐらいは焚き火を楽しむことができた。焚き火台が小さい場合は使い切れないかもしれないので、調理に使わないなら半カゴで十分かもしれない。

 夜になるとまわりからの音ほとんど聞こえないが、山の向こうにJRの線路が通っているので、列車の通過音がまわりの山に響いて少し聞こえてくる。ただ、距離があるためか、都会で聞くような騒がしいものではない。むしろ控えめに聞こえてくる「タンタンタン」という鉄道ならではの金属音は、静けさのなかで心地よい環境音として受け入れられるような印象だった。

 そんな環境なので、夜はぐっすり眠ることができた。朝は芝生エリアで朝食の準備をしたのだが、天気がよかったので朝から日当たりがよい。今の時期はまだ暑いという感じにはならないが、もう少し経つと朝から暑さを感じるかもしれないので、芝生エリアで食事をしたいと思っているなら、タープなどの日よけを用意しておいた方がよいだろう。

 チェックアウトは10時、大浴場とシャワーは朝9時まで利用できるので、これからの季節、朝に入浴をしてさっぱりした状態で、次の目的地に向かうことができるはずだ。

日よけを持っていかなかったため、西日を避けるため5番の区画を利用した
こちらは朝に撮った様子。午前中は写真の方向から太陽が昇る。朝、芝生エリアで食事をしたい場合、暑い時期は日よけがあった方がよいだろう
薪の販売もある。カゴいっぱいで2000円。半分で1000円。写真は半カゴ。これでも夕方から夜までたっぷりと焚き火を楽しめた
芝生の上で焚き火をするので、焚き火台と焚き火シートの使用は必須。焚き火台もある程度の高さがあるものが理想的だ
日が落ちたころの状況。2番、4番、6番は通路側から見て、芝生エリアがクルマの裏になるので、管理棟や施設の駐車場からは見えにくい。そのためプライベート感があった
いすみグランピングリゾート&スパ・ソラスは、グランピング利用者を対象に星空鑑賞会を行なうくらい、夜空の鑑賞に適した場所となっている。今回は運よく雲のない夜空を見ることができた。後方の明るいところは東京湾側の街のもの
こちらは山ひとつ向こうの太平洋側を向いたもの。明かりがないので星がよく見える。夜の海の上から見る星空はこんな感じなんだろうか