車中泊の拠点 RVパークを訪ねる
山梨・北杜市で30年以上の歴史を持つオートキャンプ場がはじめたRVパークに泊まってみた
RVパーク HAKUSHU BASE by bigland
2026年6月21日 08:00
もともと、RVパークはキャンピングカーでのクルマ旅をサポートすることを目的にする施設だが、近年では車中泊やオートキャンプユーザーの利用も増えている。そのためRVパーク自体も「旅の途中に寝泊まりできる駐車スペース」ではなく、そこが目的地であり、滞在することが楽しいと感じることをテーマとする施設も増えている。
そして今回、紹介する「RVパーク HAKUSHU BASE by bigland」(山梨県北杜市白州町大坊1131)もそうしたタイプの施設である。
ビッグランドは山梨県北杜市の林間部分にあるキャンプ場で、創業から30年以上の歴史を持つ。敷地は広く、どのサイトも赤松やクヌギ、コナラといった木々が茂る林のなかにあるので、山の雰囲気を味わいながらのアウトドアレジャーを体験することができる。また、トイレや入浴施設を備え、現地で必要になりがちなアイテムを販売する売店コーナーなどもある。
さらに敷地内にはテントサイトだけでなく、バンガローやキャンピングトレーラーといった宿泊施設も用意しているので、幅広い層が利用できるアウトドア施設だ。
RVパークの利用料金は1泊1台につき2800円。営業期間は3月中旬~12月中旬。定休日は不定なので、事前に確認したい。チェックインは13時~20時で、チェックアウトは7時~11時。
予約については施設に連絡するか、Webサイトから行なう。ペット連れでも利用できるが、必ずリードを使用するなどRVパークのルールを守ることが条件。なお、ドッグランはない。
ちなみにくるま旅のビッグランド紹介ページでは、利用条件に「くるま旅クラブ会員証提示」となっているが、この会員証がなくても利用できるし、利用料金も変わらない。
RVパークエリアの紹介
広い敷地を持つビッグランドではクルマの乗り入れがしやすいエリアのオートキャンプサイトをRVパークとしても使用している。
RVパークとして使用するサイトは15区画を設けているが、そのうち2つはトレーラーでの利用の際に牽引車を停めておくためなどに使用しているので、通常は13区画での運用となっている。
オートキャンプサイトを利用しているだけに、サイトはどれも広めである。また、テント泊でのペグ打ちなどがしやすいように地面は細かい砂利。RVパークとして利用する際も雨の日に足元がぬかるむことはなく、クルマも汚れにくいといったメリットがある。
寝心地に関わる面では地面の傾きが気になるところ。すべてのサイトで実際に寝転んで試したわけではないが、撮影しながら地面の様子を見ていった印象としては、車中泊に慣れた人なら問題なさそうな感じだった。
林間キャンプ場ならではだが、各サイトは立ち木を活かした形になっているので、乗り入れる車種によっては利用時の印象が変わりそうだ。
ただ、これは施設側も十分承知している。一般的なRVパークでは、どのサイトにするか予約時に利用者が指定できることもあるが、こちらでは乗り入れる車両のデータなどを聞いたうえで、施設側が最適と思われるサイトに案内することもできる。
乗り入れる車両が大型だったり、狭いところでの運転が不安と感じている場合は、施設に事前に連絡してみるといいだろう。
なお、週末や連休など混み合う日などでなければ、極力、利用者同士が隣り合わないようサイトを離して指定しているそうなので、車両とのマッチングを含めてサイト選びはお任せした方がいいと思う。
RVパークとオートキャンプ場との違いについて
ビッグランドはオートキャンプ場が主体の施設である。そこにRVパークを設定しているのだが、ここでその違いについて説明しておこう。
ビッグランドではオートキャンプ場をRVパークとして提供していることので、使い勝手や居心地に違いはない。しかし、オートキャンプでの料金はクルマ1台、テント・タープ1張りで5900円~となのに対して、RVパークは1泊1台2800円と低めの設定だ。
同じ場所なのに料金設定に違いがあるのは、オートキャンプは焚き火や屋外での調理を含めた「キャンプをする場」であるのに対して、RVパークはあくまでも「車中泊用の駐車スペース貸し」で、キャンプ行為は目的外だから。
ゆえにRVパークでは「焚き火」や「車外での調理(お湯を沸かすことも含まれる)」など、キャンプ的な車外で火を使う行為がすべてNGになっている。
寝るときは車中泊であっても、焚き火や屋外での調理も楽しみたいと考える場合は、RVパークではなく、オートキャンプとして予約することをお勧めしておく。
電源についても触れておこう。すべてのサイトで電源を利用できるが、電源コンセントがそれぞれのサイトにあるわけではなく、コンセントがあるサイトから電源リールを使用してほかのサイトに電源を供給するシステムだ。
そのため使用できる電気の容量にも制限があるので、例えばエアコンを搭載するキャンピングカーや電子レンジを持ち込んで使いたいなどの要望がある場合は、予約時にその旨を相談しておくこと。電源使用の場合は1泊500円がRVパーク利用料に追加される。
そのほかの設備について
RVパークではサイト内での過ごし方に制限はあるが、お風呂やシャワーなどについては、オートキャンプ利用者と同じように利用することができる。お風呂は予約制の貸切で、料金は人数によって異なる。1名では1000円、2名では1人分が550円、3名以上で利用する場合は1人分が350円。お風呂は2か所用意していて、利用時間は8時~22時で30分区切り。
RVパークに泊まってみた
今回もRVパークに泊まってみた。平日の利用だったので、ほかにお客さんはいなかった。前述したようにRVパークとして利用する際は、車外でのキャンプ行為がNGなので、今回は焚き火や外での調理はなし。
普段から焚き火をしないとか、調理は車内で行なう、もしくは食事は外で済ませるというのならよいが、もし焚き火などのキャンプ行為が好きなら、オートキャンプとして予約するべき。「せっかく行ったのにガマンした」では、楽しみも減ってしまうだろうから、ビッグランドを利用するときは、この点をしっかりと考えておいた方がいいと思う。
取材日は昼から曇り空だったので、夜になっても星空を見ることができなかった。ただ、ビッグランドのある北杜市は自治体が「北杜市に月・星を見に行こう」とPRをしているので、雲がなければ、きれいな星空が見えたのだろう。
ただ、ビッグランドの敷地内は木が多く空が見えないため、星空を見るためには、施設から少し離れた場所に移動する必要がある。暗い道を数分歩くことになるが、畑があって開けている場所と、川沿いの場所の2か所が星空鑑賞に適している場所であった。
夜が更けてからはとにかく静かで、人工的な物音がしない。それに付近に街灯などもないので夜はしっかりと暗い。こういう環境は都市部に住んでいると体験できないので、夜に時間があるなら、車外に椅子を出して「暗くて静かな夜」を堪能する時間を作ってもいいだろう(サイレントタイムは21時~翌7時、消灯は22時)。
最後に気候に関して。山梨県の山間部といえども近頃の夏はそれなりに暑いそうだ。ただ、朝と晩は涼しくなるとのこと。取材は6月の初めに行ったのだが、当日の夜はTシャツ1枚では寒さを感じるくらいであった。夏休みの時期はそこまでではないだろうが、それでも平野部より過ごしやすいはずだ。

































































