私のイチオシ旅行グッズ

特殊構造で炭酸飲料に対応したタイガーの「真空断熱炭酸ボトル」

タイガー魔法瓶 商品企画第1チームの南村紀史氏

 世の中にあふれる旅行グッズだが、価格やデザインだけで選んでしまってはもったいない。メーカーの担当者に企画コンセプトを聞いてみると、新たな魅力が発見できるかもしれない。

 タイガー魔法瓶は、炭酸飲料を入れて使える「真空断熱炭酸ボトル(保冷専用)」(MTA-T050/T080/T120/T150)を販売している。同社 商品企画第1チームの南村紀史氏に開発の狙いを伺った。

――開発の経緯を教えてください。

南村氏:近年、炭酸飲料の市場は右肩上がりで、炭酸飲料を日常的に飲まれる方が増えております。当社にも「真空断熱ボトルに炭酸飲料を入れたい」とのお問い合わせを多くいただいていました。そこで、既成概念に囚われず「禁止とする理由」を紐解いたうえで、それらを解決する真空断熱炭酸ボトルの開発に至りました。

――どんな機能があるのでしょうか。

南村氏:当社従来の真空断熱ボトルは、ボトル内の圧力が上がるとキャップやふたなどの破損や破裂のおそれがあるという構造上の安全性の観点から、炭酸飲料を入れて持ち運ぶことを推奨しておりませんでした。この問題を解決した真空断熱炭酸ボトルは、炭酸飲料を入れて冷たいまま、安心安全に持ち運んでいただくことが可能です。

タイガーの真空断熱炭酸ボトル(保冷専用)

――こだわりのポイントは?

南村氏:当社独自の炭酸飲料対応せん構造「BubbleLogic(バブルロジック)」です。キャップ開栓時に作動し、炭酸ガスの噴き出しを防ぐ「炭酸ガス抜き機構」と、ボトル内の圧力が高まった異常時に作動する「安全弁」を備えています。また、ボトル内面には凹凸の少ない「スーパークリーンPlus(プラス)」加工を施し、炭酸の気化をおさえます。

――どんな人に使ってもらいたいですか?

南村氏:これからの季節、旅行やキャンプ、スポーツ観戦を楽しまれる方も多いと思います。そのような方々に、真空断熱炭酸ボトルによって、炭酸飲料やビール等のアルコール類を外出先でも長時間冷たいまま楽しんでいただけると嬉しいです。アルコールを入れてご利用いただく際は、国・地域の法令を遵守のうえ、ご使用ください。

――ありがとうございました。