旅レポ
世界遺産の漓江下りから、空中散歩のスリル絶景、巨匠チャン・イーモウ演出の大スペクタクルショーまで! 中国・桂林レポ
2026年7月29日 12:00
オンライン旅行サイトTrip.com(トリップドットコム)グループ主催のプレスツアーで、中国南部・広西チワン族自治区にある「桂林」を訪れました。
古くから「桂林山水甲天下(桂林の山水は天下一)」と賛えられてきた桂林。街全体が奇妙な形の岩山と川に囲まれた美しい都市です。
今回お世話になった現地日本語ガイドのコウさんによると、桂林観光のオススメトップ5は以下のとおり!
1位: 漓江(りこう)下り
2位: 棚田
3位: 鍾乳洞
4位: コーヒータイム
5位: 竹筏(いかだ)下り
「えっ、4位のコーヒータイムって何?」とと聞いてみると、なんでも桂林では今、カルスト地形の天然の鍾乳洞や洞窟を利用した「洞窟カフェ」が大ブーム。“非日常的な癒しスポット”としてSNSを中心に大注目のトレンドなのだそうです。
今回はスケジュールの都合上、残念ながらその最新カフェ文化を体験することはできなかったのですが、コウさんオススメの超有名景勝地をたっぷり巡って、桂林の山水をこれでもかと堪能してきました。本稿は、そんな桂林ハイライトの前編です。
懐かしいCMを思い出す!? 水墨画の原風景をゆく「漓江下り」
「漓江(りこう)下り」は、前述した現地ガイドさんオススメNo. 1アクティビティにして、世界遺産にも登録されている桂林観光最大のハイライト。今回は大型遊覧船で約3時間半のクルーズを楽しみました。
約63kmの距離を時速約15~17km/hでゆっくりと進み、船内では昼食ビュッフェも提供されます。
そんな漓江下りでは、船が進むにつれてガイドさんがユニークな「見立て」を次々と教えてくれます。例えば猫の形に見える山や、西遊記の一行に見える山、カエルが跳びはねる姿に見える岩に、お釈迦様の形の山などなど。「なるほど、そう見える!」となったときのワクワク感が楽しいのです。何万年、何億年という年月が作り上げた自然の造形に、想像力を働かせる――。それこそが漓江下りの醍醐味というわけです。
そして、クルーズも中盤に差し掛かった頃、ハイライトとして現われるのが、中国の20元紙幣の裏面に描かれている「黄布倒影(こうふとうえい)」の絶景! ここでは手元のお札と実際の景色を重ね合わせてパシャリと写真を撮るのが定番の撮影スタイルです。
実は1990年代~2000年代前半、ここ漓江周辺を舞台にロケが行なわれたサントリー烏龍茶のテレビCMが、当時の日本人(もちろん私も!)に桂林=水墨画の世界という強い印象を残しています。
そのCMの影響もあって桂林は、1990年代に日本からの海外旅行先として大ブームとなり、年間90万人以上の日本人観光客が訪れたそうですよ。
仙人の世界のようなカルスト地形を一望! 陽朔如意峰風景区へ
漓江下りの遊覧船が到着し、乗客が降りる場所は「陽朔(ようさく)」という街。そこからバスに乗って、近年SNSなどで爆発的な人気を集めている大注目のスポット「陽朔如意峰風景区」へ向かいました。
まずは「如意ロープウェイ」に乗り込み、約10~15分の空中散歩を楽しみます(これが思った以上に高くてめっちゃコワイ)。到着した場所には、如意索橋というスリリングな吊り橋や、足元が完全にガラス張りになった遊歩道が待ち受けています。
そして、如意峰の最も高い場所に位置する展望台からは、遮るもののない360度の大パノラマ! ニョキニョキと連なる不思議な岩山がどこまでも連なる様子は、まるで仙人が住んでいるような光景でした。
チャン・イーモウが描く「印象・劉三姐」は世界最大級の「天然の劇場」
陽朔(ようさく)の夜のハイライトといえば、世界最大級の野外ショー「印象・劉三姐(いんしょう・りゅうさんしゃ)」です。実はこのショー、2008年の北京五輪開会式を手掛けた映画界の巨匠チャン・イーモウが総監督を務めています。
この劇場、なにがスゴイって漓江の広大な水面をそのままステージにした世界最大級の“天然の劇場”だということ。開演前は静まり返っていた正面の山々が、スタートの合図とともに一斉にライトアップされたその瞬間、会場中から一斉に歓声が! 私も思わず「わ~~っ!」と大きな声を上げてしまったほどです。
出演している俳優陣はなんと総勢650人! そのほとんどが地元の少数民族の人達なのだそうですよ。そんな皆さんが松明を掲げて水上を駆け巡り、夜の川面を鮮烈な光の帯で染め上げる様子は、まさにオリンピックの開会式を観ているかのような感覚でした。
年間11か月は毎日上演され、旧正月前の1か月間だけお休みになるという「印象・劉三姐」。なんと今年で21年目を迎える超ロングランショーなのだそう。桂林・陽朔の夜を満喫するなら、絶対にハズせない最高のエンタテイメントです。
桂林からバスで2時間「龍脊棚田」の絶景ハイキングから、ギネス公認・美髪民族の長髪パフォーマンス
続いてご紹介するのは、桂林からバスで向かった山奥に広がる絶景スポット「龍脊(りゅうせき)棚田」です。この山間部に広がる棚田も、負けず劣らずの大スペクタクル! 今回訪れたのは、観光地としてもしっかり整備されている「平安村(平安チワン族棚田)」エリアです。
バスを降りて高台の展望台へと向かうと、そこには山全体を覆い尽くすように、気が遠くなるほどの数の階段状の田んぼが! そして正面の斜面には、チワン族の伝統的な木造集落が佇んでいます。日本でも有名な棚田をいくつか見たことがありますが、スケールが桁違いですわ~!
絶景をたっぷり目に焼き付けたあとは、自分の足で歩いて下山スタート! と言っても、険しい登山道をいくわけではなく、田んぼのすぐ真横に続く細い小道をのんびりと下っていきます。
途中、伝統衣装を着た女性たちが農作業をしている光景を間近で見ることができ、観光地化された今でもこうして昔ながらの方法でこの広大な棚田が守られているんだな~と感心したり。素朴な村の空気を肌で感じられるハイキングでした。
たくさん歩いてほどよくお腹がすいたところで、ふもとの村にあるレストランでランチタイム。案内された店内では、中国おなじみの大きな円卓をツアーのメンバーで囲みました。
ここで絶対にハズせないのが、地元名物の「竹筒飯(ちくとうはん)」。丸ごと一本の竹のなかに、お米や具材を詰めて炭火で焼き上げた一品です。竹のさわやかな香りがふわっと広がって、モチモチのご飯がたまらない美味しさ! 地元で採れた野菜や素朴な田舎料理もズラリと並び、箸が止まりませんでした。
ランチのあとは、棚田エリアで一番多い「ヤオ族」の文化、特にそのユニークな黒髪の伝統を学べる「髪」をテーマにした博物館「中国長髪科技館」へ。
実はこのヤオ族、なんとギネスブックにも登録されている「超・美髪」の民族で、彼らの集落は「ロングヘアビレッジ(長髪の村)」と呼ばれ、毎日開催されるショーは常に満員御礼の大人気なのです。
館内の展示パネルを見ると、そこには「80才年齢、20才頭齢」(80歳なのに髪年齢は20歳!)という衝撃のパワーワードが!
なんと彼女たちは、人生で一度だけ16歳のときに髪を切り、それ以降は切らずにずーっと伸ばし続けるのだとか。そして市販のシャンプーは使わずに、頭皮を健康に保って白髪や抜け毛を防ぐ効果があると言われる、発酵させたお米のとぎ汁と川の水で洗髪するのだそう。
村には95歳でも白髪がほとんどないおばあちゃんがいるそうですよ。天然のヘアケアに美髪の秘密が隠されているんですのね~。
中国長髪科技館からすぐ歩いていける場所にある劇場で、お目当ての「ロングヘアビレッジショー」がスタートです。スタージには伝統衣装を身にまとった女性たちが登場し、歌や踊りを披露してくれました。
ショーの途中で、女性たちが一斉に真っ赤な上着を広げて踊るキュートなパフォーマンスがあったのですが、ガイドさんによるとこれは「洗濯物を干せる喜び」を表現しているのだそう。この地域は高温多湿のため、カラッと晴れてお日様の下で洗濯物をおもいきり干せることが、暮らしのなかで何よりもうれしい瞬間なんですって。それを踊りで表現するって、とっても微笑ましい!
そしてショーのクライマックスには、何人かの女性が自慢の長い黒髪をほどき、再び頭上でくるくると巻き上げていくパフォーマンスも。自分の身長ほどある長い髪を、ピンを使わずに見事な手さばきでピタッと美しいターバン型に結い上げていく様子は、まるで手品を見ているかのよう! 観客席からは大きな拍手が送られました。
というわけで、大満喫の桂林ツアーはまだまだ終わりません! 「後半編」では、市街地から好アクセスの鍾乳洞や歴史ロマンあふれる王宮跡、市街地での街歩きや、地元ソウルフード「桂林ビーフン」などのローカルレポートをお届けします。















































































