旅レポ
「Trip.Best」オススメのバンコク周遊。ジムトンプソン・ハウス、ブルーエレファント、ワット・アルンなど人気スポットを巡ってきた
2024年9月18日 12:00
Trip.comがオススメのホテルや観光スポットを案内してくれる「Trip.Best」。今回はバンコクの人気観光地を巡ってきた。
市内には伝統的な歴史建物に加え、大都会らしく新しい観光スポットが続々と誕生しているので、見どころがあり過ぎて選ぶのに困るくらいだ。そんななかで指針を示してくれるのはありがたい限り。
シルク王の居住跡地は博物館として大人気!
最初に訪れたのはエキゾチックな色彩パターンと高品質なシルク製品で大人気のジム・トンプソンが住んでいた「ジムトンプソン・ハウス(Jim Thompson's House)」。住居として仕事場として、時には数多く訪れたセレブたちを迎える場として建てられた住居跡は、現在は博物館として人気を集めている。
タイの伝統的な建築様式を取り入れた建物はなんともエキゾチックで、木材のしっとりとした感じが落ち着かせてくれる。なかに入るとチーク材を多用した重厚な作りと、ところどころに施された細かな装飾などが家主のこだわりとして表われていた。建築家としてのプライドもうかがえる外装や内装は見ているだけでおもしろい。
建屋以外の見どころは、成功の証とも言える数多くの豪華な家具や収集した美術品などだ。仏像や陶器、絵画などがズラリと並び、“シルク王”と呼ばれたジム・トンプソンの偉大さを改めて知ることができる。敷地内にはほかにレストランやミュージアム、商品を購入できるショップなども併設しているので、ゆっくりと時間をかけて楽しむのもいいだろう。
世界中にファンがいるタイ料理の有名店で食事して料理を習う
次に訪れたのはタイ料理の高級レストラン「ブルーエレファント・バンコク(Blue Elephant Bangkok)」で、ここでは料理教室も開催しているのが特徴だ。料理研究家である創設者のヌーロル・ソマニー・ステップ氏はタイで生まれたあとにベルギーに留学し、その後は現地でレストランを開いて成功を収める。
そのあとタイに帰国し、同店をオープンさせ、さらにタイ料理を世界に広めたい思いから各国でプロモーション活動を熱心に行ない現在に至っている。日本でも同店のレシピが手軽に味わえるレトルト食品が販売されているので、見かけたことがある人も多いだろう。
そのような情熱にあふれたヌーロル氏がマスターシェフを務めるブルーエレファントの料理はどれもが格別な美味しさ。さらには見た目にもこだわっているので、インスタ映えもしそうだ。伝統的なレッドカレーも旨味たっぷりで美味しかったが、イチオシを挙げろと言われれば、やはりトム カー ガイだろうか。たっぷりのココナッツにフレッシュなハーブ、ピリリと締める程度の辛味が織りなす重層的な味わいが心に残った。
ランチのあとは店の上層階にある教室&調理場で行なわれた料理教室に参加した。その日のお題目は、青パパイヤを使ったソムタムと、エビとライスヌードルで作るパッタイだった。
教室では女性講師が手際よく、ポイントを押さえながらレクチャー(英語)してくれるので、参加者は手元に配られたレシピを見ながら完成までじっくりと観察して頭に叩き込む。続いて、教室の隣にある調理場で実践する流れになっていた。もちろん、最後は自分の作った料理を食べられるので、上手にできたかどうかも自分の舌で確かめられる。
人気の暁の寺は伝統衣装で闊歩するのがトレンド
タイの味をしっかりと堪能したあとに向かったのは、観光客に大人気の寺院「ワット・アルン」だ。正式名称は「ワット・アルン・ラーチャワララーム(Wat Arun Ratchawararam)」と言い、“暁の寺”という意味を持つ。
朝と夕は日差しに照らされて美しいフォルムを見せ、昼は造形美と装飾が人々を引き付け、夜になればライトアップによって幻想的に見えるとあり、周辺はとにかくにぎわっている。Trip.Bestの上位にランキングされるのもうなずける観光名所だ。
そして、今回のツアーの一行に課されたお題は「伝統衣装に着替えて寺院を訪問する」というもの。タイが好きな人や行ったことがある人は分かると思うが、ワット・アルンで自撮りをする(もしくは撮ってもらう)というのがSNSで人気になっており、寺院に向かうまでの通りは貸衣装店がズラリと軒を連ねている。衣装上下・アクセサリーのレンタルとヘアメイクで150~250バーツが相場のようだ。プロのカメラマンを手配することもできる(別料金)。これだけ店が集まっているということは、それだけ需要があるのだろう。
男性用も用意されていたので筆者も挑戦してみた。手練れなオバさまに呼ばれると背格好を確認してから2通りのタイプを提案してくれたので、ハデじゃなくて涼しそうな方を選び、試着室のようなボックスでササっと着替える。周囲からの好奇な視線に耐えていると帯を持ったオバさまがすかさずグイグイと着付けて(締め上げて)完了。女性参加者はさすがという感じに仕上げてもらっていてテンションが爆上がりしていた。
寺院の入口で入場料を払い、手配していたカメラマンと合流。あとは撮影大会の始まりだ。訪れていた人の半分は伝統衣装をまとっており、そこかしこでポーズをとっていた。映えそうな場所は順番待ちしているくらい盛況だった。
次の最終回では、現地の味で1位に輝いたレストラン、新しいナイトマーケット、チャオプラヤ川の人気クルーズ、Trip.comのバンコクオフィスに新しく設置されたライブストリーミングスタジオを紹介する。