旅レポ
はじめてハワイは観光もグルメもよくばりたい! まずはホノルルをぐるりと堪能
2024年8月11日 12:00
ハワイ州観光局が実施したメディア向け視察ツアーに参加してきた。
オアフ島を周遊し、絶景スポットやアクティビティ、ショッピングを堪能。ハワイを訪れるのは今回がはじめてだったが、これまで見聞きしてきたハワイの魅力とは異なる楽しみ方にも気づくことができた。
ハワイに降り立ったらさっそく市内観光へ
ホノルル空港に到着後、無事にイミグレを通過し、眠い目をこすりながら市内観光へ。せっかく初めてハワイを訪れたなら、ホテルのチェックインまでの時間もしっかり堪能したい。
チャイナタウンやイオラニ宮殿・カメハメハ大王像、カカアコウォールアート、マジックアイランドといった見学や写真撮影が中心の観光地は、クルマで2~3時間かけて周遊しながら時折下車するだけでもひととおり楽しむことができる。朝にホノルルに到着するとチェックインまでの時間も長く取れるので、充実の1日になる予感がする。
旅の冒頭で印象的だったのは、イオラニ宮殿だ。アメリカに現存する唯一の宮殿だった建物という非常に貴重な場所で、ハワイがまだ王国だった1882年にカラカウア王が建設した。宮殿は当時の最新技術を駆使して造られており、内部には当時ではめずらしい水洗トイレや温水シャワー、電話、電灯が設置された。ハワイがアメリカの州となるまで、政治の中心として使用されていたという。
今でも当時の家具や内装の一部が残されており、ハワイ王国の歴史や文化を伝える歴史的建造物として一般公開されている。入場を希望する場合は実施日が限られているツアーに参加する必要があるため、事前にネットで予約を行なうのがお勧めだ。
料金は、日本語のオーディオガイドが使えるツアーが大人26.95ドル、日本語が話せるガイドとめぐるツアーが大人32.95ドル、日本語のスペシャリティツアーが大人77.95ドルとなっている。
続いて訪れたカカアコ地区は、急速に再開発が進んでいる人気急上昇中のエリア。カカアコにはおしゃれなカフェやショップ、ハワイの地ビールのレストランなどが集っており、ハワイのトレンドの発信地ともいえる。特に有名なのがウォールアートだ。SNSでも数多く投稿されており、歩いてまわることで日本では見ることのできないポップな街並みを堪能できる。
ハワイを訪れたら、透き通った鮮やかな海での時間は外せない。海に囲まれているオアフ島内では、ビーチによって異なる表情を楽しむことができる。なかでも広大なのが、アラモアナ・ビーチパークだ。
アラモアナと聞くと、ショッピングモールが思い浮かぶ人も多いだろう。アラモアナ・ビーチパークは地元の人々からも人気の公園で、波が穏やかなため小さな子供連れでも楽しみやすいビーチとなっている。アラモアナ・ビーチパーク内にある人口の半島「マジックアイランド」は、日中はピクニックやバーベキューをしている人が多く見られ、夕方はサンセットが美しい。ウェディングフォトスポットとしても大人気で、この日も撮影を楽しんでいるカップルの姿がみられた。
さらにマジックアイランドでは、毎週金曜の夜にヒルトンから打ち上がる花火も眺めることができる。ダイヤモンドヘッドや夕日を眺めながらロマンチックな写真を撮影することが可能なアラモアナ・ビーチ。ハワイの緑と青と夕焼け空の景色をたっぷりと思い出に残すことができそうだ。
オープンエアのレストランでハワイの風を感じるランチタイム
ハワイの名門ホテルとして知られる「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」。ハワイでの初ランチとして、同ホテル内にあるオープンエアの「プルメリアビーチハウス」を訪れた。海を眼前に臨みながら高級ホテルならではの食事が楽しめるレストランだ。
屋内席とテラス席を用意しており、新鮮な料理を朝食から夕食までいただくことができる。ハワイ産の食材を使用した料理を提供する地産地消を心がけているという。ランチでいただいたバーガーは、ハワイらしくさすがのボリューム。しかし、肉肉しいジューシーなパテとほんのり甘みを感じる野菜を合わせて口に運んでいるうちに、いつのまにか食べ終わってしまっていた。
レストランからの風景や料理の美味しさも魅力だが、時間に余裕があればホテル内をぐるっと1周してみてほしい。レストランのテラス席から続くビーチを抜けた先、2400m2のラグーンにいくつもの大きな影が。その正体は、ホテル内で出会うことができる大西洋バンドウイルカだ。
「ドルフィン・クエスト」として提供されているプログラムに参加すると、このイルカたちと触れ合ったり一緒の泳いだりすることもできる。旅程によっては船に乗って野生のイルカを探しに行くツアーに参加するのが難しい場合もあるが、このホテルはワイキキからクルマで約15分なので、「初めてのハワイでやりたいことがたくさんある!」という人もスケジュールに組み込めるかもしれない。全9種のプログラムは、宿泊者以外も利用することができる。
夕焼けのクヒオビーチで無料フラショー
夕方になるころ、ワイキキ・ビーチの一部であるクヒオ・ビーチへ足を運んだ。カラカウア大通りに面していることから、ほかのビーチと比べても非常に多くの人でにぎわっている。ビーチに向かって歩いていると、ハワイの伝説のサーファー、デューク・カハナモク像を発見した。歩いているだけでも異国の空気を存分に感じられる自由な雰囲気で、軽やかな気分になってくる。
クヒオ・ビーチでは屋外ステージで無料のフラショーが開催されるので、初めて訪れる際はぜひ鑑賞してみてほしい。日没がはじまるころにほら貝の音が鳴り響きトーチに火がつくと、一気に伝統的なハワイの世界観に引き込まれる。本場のフラダンサーのパフォーマンスを間近で見ることができるこのステージはなんと無料。さらに出演するフラダンサーやフラの演目も日々異なるという、非常に贅沢なショーだ。週に2回(火・土曜)開催されるので、滞在中に何度か見にくるのもよい。
フラショーは、ちょうど夕陽が落ちていく時間帯に開催される。そしてクヒオ・ビーチは、夕陽が落ちるさまを眺めながらのんびり過ごしたいスポットでもある。無料のフラショーが始まるまでの間、ステージに背を向けビーチよりも少し高い位置から海を眺めていた。普段過ごしている場所とは異なる言語が交わるなか、日本で見るよりも鮮やかな太平洋とそこに映り込む夕焼けに心も身体も包み込まれるようで、本当にハワイにやってきたのだということを実感する。
ハワイでカジュアルなイタリアンに舌鼓
「アペティート」(150 Kaiulani Ave, Honolulu)は、ワイキキで美味しいピザとワインをカジュアルに楽しめるレストランだ。
クヒオ通り沿いに位置しており、さまざまなホテルからアクセスしやすい。観光を楽しんだあとにクヒオ・ビーチで夕陽とフラショーを楽しみ、1日の締めくくりとして訪れるのにもってこいの場所だ。豊富なワインがリーズナブルに提供しており、毎日15時~18時のハッピーアワーであれば食事やお酒をさらにお得に楽しむことができる。夕方の店内は落ち着いた雰囲気のなかに人々のにぎわいが感じられ、ハワイの空気にいっそう溶け込んでいくような気分になる。
ハワイのキアヴェ薪を使用して香ばしく焼き上げる本格的なナポリピザは、表面はパリッと香ばしくなかはもっちり。密度が非常に高いにもかかわらずどんどん食べ進めたくなるピザなので、ワインを片手にピザだけを堪能するのも非常に贅沢な時間になりそうだ。
おつまみスナックのような感覚で楽しめるメニューとしては、ポータベッロ・フライもお勧め。日本では見たことがないほど肉厚なマッシュルームが、細長くカットされてフライにされている。ほんのりときのこの香りは感じられるもののクセが少なく、白ワインとの相性が抜群の1品だった。
アペティートの斜め向かいにはABCストアもあるので、ホテルやレストランでの朝食を予定していない人はここで食後に調達するのもよいだろう。ABCストアという店名は、これまでハワイを訪れたことがなくても耳にしたことがある人が多いかもしれない。ハワイやグアム、サイパンで定番のコンビニエンスストアで、食品や日用品、お土産まで幅広く取り揃えている。
ワイキキにも至るところにABCストアがあり、どのホテルからでもアクセスしやすい店舗が少なくとも1つはあるはず。お土産の種類も豊富でつい手に取りたくなるものばかりなので、朝食を買いに行ったつもりがいつのまにかお土産コーナーに……ということもしばしば。
現在は日焼けをしたドラえもんやハローキティのグッズを数多く展開している。いつもの青と白のドラえもんとは異なりちょっぴりこんがりとしているドラえもんは、ハワイでのみ出会えることもあって人気のシリーズだという。おなじみのキャラクターがハワイで過ごす様子を楽しめるグッズは、自分へのお土産としてハワイの記憶が残るのはもちろん、家族や友人にプレゼントしても喜んでもらえるだろう。
街中ホテルは観光やショッピングの拠点に最適
今回宿泊したのは、2023年に改装工事が完了したばかりの「ワイキキマリア」。ワイキキの中心部に位置し、DFSやロイヤル・ハワイアンセンターといったさまざまなショッピングモールに徒歩で行くことができる全327室だ。
ショッピングセンター以外にも、ワイキキビーチやあらゆるレストランに歩いて出かけられる。目の前にバス停もあるので、ダウンタウンやホノルル美術館など、ワイキキから少し離れた場所にも行きやすい。海辺での水遊びやゆったりとした時間を楽しむだけでなく、ハワイならではのアクティビティや観光スポット、ショッピングまで抜かりなく堪能したい!というハワイ初心者にとって、非常にコストパフォーマンスの高いホテルとなっている。
館内にはフィットネスセンターやランドリーも完備している。ランドリーは洗剤と柔軟剤の購入には小銭が必要だが、洗濯機と乾燥機はクレジットカードで決済することができる。海で遊んだあとに水着を洗濯して翌日の準備も整えられる。空き時間があれば、館内のプールで気軽に涼しく過ごすのもよいだろう。
客室にはモダンなインテリアが配されていながらも、ハワイアンな雰囲気も随所に感じられる。各客室には専用のバルコニーがあり、部屋によっては遠くに海を眺めることも可能。ショッピングから海での時間、観光スポットへのアクセスまで、まさにハワイの「いいとこどり」ができるホテルといえるだろう。