ハワイ現地発

【ハワイ現地発】ホテル最上階の絶景レストランで10ドル台ランチ

「せっかくのハワイ、青い空とコバルトブルーの海が見えるレストランで食事をしたい」と誰もが思うはず。でもそれなりの料金になるよね……。それなら、オーシャンフロントのロケーションを誇るこのホテルの最上階にあるレストランをオススメしたい。ランチメニューは10ドル台から。展望レストランで、どこに座っても絶景が約束されている。

ホテルの目の前にはローカルたちが係留するヨットが並んでいる

 1964年の開業以来、世界中の旅人たちから愛されてきた「イリカイ ホテル&ラグジュアリー スイーツ」。ワイキキとアラモアナセンターの間、ヨットハーバーの前に位置するこのホテルの最上階に2021年に開店したのが、地中海料理ダイニング「ペスカ・ワイキキ・ビーチ」だ。

隣にはヒルトンのラグーンがあるのでこのエリアを散策してランチをするのもいい

 ガラス張りの専用エレベーターに乗り、そこから一気に地上30階まで上がるときに見える景色はこんな感じ。アラモアナビーチ、マジックアイランド、ヨットハーバー、その先には地球の丸さを感じさせる水平線と真っ青な空が広がっている。

エレベーターからの眺め。高度とともにテンションが上がる

 エレベーターから降り立つと「いらっしゃいませ」と迎えてもらえる。広いスペースにはカウンター、テーブル席があり、巨大なワインセラーも備えている。

エレベーターを降りるとそこは店内になっている
地上30階にあるレストラン内は広々とした空間に

 そして一角は新鮮な魚が氷の上を彩っている。地中海、ハワイ、日本を含め、世界から空輸で取り寄せた旬の魚介を重さでオーダーでき、好みに合わせて調理してくれる。が、今回のお目当てはランチ。

各国から空輸された鮮魚が氷の上に並べられている
好きな魚を選んで好みの調理を注文できる

 食のごちそうはもちろんだが、ここではなんといっても景色が最高のごちそうになる。円形の展望レストランなので360度のビューが視界に広がる。

30階の高さにいても目線に水平線が見えるほど遥か遠くまで太平洋を見渡せる

 海、山、ホノルルの街並みが見える席があり、今回は海とダイヤモンドヘッドを望む席へ。

ダイヤモンドヘッドを見下ろせるレストランはワイキキでもまれなロケーション

 前述のとおり、シーフードを贅沢に楽しむのも素晴らしい体験となるが、リーズナブルに上質な料理を味わうならランチ一択で。2024年5月にメニューがグレードアップし、やわらかで肉汁の多い最高級USDAプライムビーフによるクラシックバーガーや、ファンの多いミートローフ、フィッシュタコスが18ドルで堪能できるメニューが登場した。この日は1777ミートローフ(18ドル)とローストシュリンプ冷製パスタサラダ(20ドル)をオーダーした。

1777ミートローフとローストシュリンプ冷製パスタサラダ

 ミートローフはローストしたガーリックソースと肉の味が非常によく合っている。下にはマッシュポテトとほうれん草が敷かれていて、バランスよく、かなりボリューミーな1皿。冷製パスタサラダは、オーダーが入ってから焼くジャンボエビやオアフ島農場からのフェタチーズ入りのクオリティの高い一品だった。

ヒルトンのラグーンを見下ろす景色

 このほかのランチメニューはアペタイザー(12ドル~)やサラダ(12ドル~)。ロコモコ(24ドル)などがある。さらに、サラダ・魚のチャウダー・その日の魚料理・デザートのプリフィックスランチは38ドルで、ホテル最上階レストランとしてはリーズナブルだと思う。ランチタイムは15時までで比較的ゆっくりできるのもうれしい。

ハッピーアワーの生牡蠣(14ドル)

 もう一つのお得情報は、このレストランの長過ぎるハッピーアワーだ。「オールデーハッピーアワー」と呼び、11時から22時(LO)まで実施している。ジャンボシュリンプや生牡蠣、ファラフェルなどの料理一品が10ドル台。カクテルやワインも10ドル以下。日中の青い海もサンセットも、好きな時間に訪れて一杯が飲める。ただしカウンター席のみ(海は見える!)。

奮発するならディナーメニューのシーフードプラッターを(100ドル)
魚介たっぷりのシーフードペスカトーレ(42ドル)もディナーメニュー

 この高さからダイヤモンドヘッドや海を見下ろせる場所はなかなかないが、意外に知られていないこのレストラン。ホテル内のレストランならではのサービスと食事、そしてパノラマビューを心ゆくまで楽しめて、格別な時間と最高の思い出になるはずだ。

息を呑む情景での結婚式がかなう

 ちなみに、このレストランは一つ下のフロアに絶景チャペルも備えていて、個室もあるので挙式と食事も楽しめる。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。