旅レポ
はじめてハワイ2日目はさらにディープな世界へ! ホテルのレストランもバリエーション豊か
2024年8月14日 12:00
自然豊かな名スポットでハワイの歴史と神秘を感じる
初日にハワイの観光スポットやビーチ、フラショーを楽しんだことで、ハワイの歴史や文化、現地に暮らしている人の生活様式にもさらなる興味が湧いてきた。
そこでハワイ2日目の朝は、ハワイの歴史がぎゅっと詰まった神秘的なスポット「ヌウアヌ・パリ・ルックアウト(展望台)」へ。ワイキキからはクルマで30分ほどかかり、レンタカーやタクシーを利用する必要があるが、ハワイの神秘を全身で感じられる場所で訪れる理由は十分にある。
ヌウアヌ・パリについて簡単に解説しておこう。ヌウアヌ・パリは、カメハメハ大王がハワイを統一することとなった戦いの決戦の地となった場所だ。1975年にワイキキにカメハメハ1世の軍が上陸したことで、オアフ島の戦いの火蓋が切られた。カメハメハ1世はワイキキから上陸し、どんどん北へ攻め上げていく。オアフ軍は10年前にマウイ軍に敗れたことでマウイ島のカラニクプレが率いていたが、ついにヌウアヌパリまで追い詰められた。カメハメハ軍は崖の上からオアフ軍による大砲の砲撃を受けつつもそれを乗っ取り、ついに勝利を収めたという。
「ヌウアヌ」と「パリ」はハワイ語でそれぞれ「涼しい高台」「崖」を意味する。その名からイメージしていたとおり、展望台に近づくにつれて徐々に霧が立ち込めてきた。高さ90mを超える展望台に向けて山を登れば登るほど、風が強く吹き木々が揺れ荘厳な雰囲気に包まれる。この日はあいにくの雨模様で、展望台の駐車場に到着したときも空が明るくなる気配はなかった。ところが、ハワイの美しい景観を見渡すことは難しいか……と思いながらクルマを降りた瞬間。先ほどまで激しく地面に叩きつけていた音がやみ、思わず目を閉じそうになるほどの強い風が吹きつけてきた。
遠くに青空が垣間見え、カイルアタウンや海までの景色が開けていく。ほぼ垂直といえるほど急な崖の真下にはゴルフ場もはっきりと見えた。自分が立っている大地の下には、崖から落ちてしまった数千人のオアフ軍が眠っている。今でもこの地で工事や捜索が行なわれると、彼らが存在した痕跡が見つかることがあるという。そう思うと、展望台に降り立った瞬間に雨が上がった霊妙な出来事に想いを馳せずにはいられなかった。
時間がゆっくりと流れる生活と自然のエリア・ウインドワード
オアフ島の東側に位置するウインドワード。どこへ行ってもにぎわいで満ちているワイキキとは打って変わって、ゆったりとした時間が流れている。
なかでもカイルアタウンはセレブ御用達のスポットを数多く擁することでも知られており、雰囲気のよいカフェやレストランが集っている。そんな高級エリアに暮らす人々が日々訪れるのが、オーガニックスーパーの「Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)」だ。オーガニックの野菜やフルーツ、こだわりのお肉や魚介類、乳製品など、健康で安全なオーガニック食品やローカルフードが販売されている。今回訪れたカイルア店にはイートインスペースもあり、お惣菜やコーヒーを購入して休憩することも可能だ。
観光客からも人気のようで、トートバッグやマグカップなどのオリジナルグッズもラインアップされている。円安の今、できるだけ旅費を節約したい……と考えている旅行者も少なくないだろう。そのような場合に、バラマキ用のお土産をスーパーで調達するのはお勧めだ。ホールフーズ・マーケットのような高級スーパーであっても、日本円にして1000円未満の袋入りクッキーなどを見つけることができる。日本ではなかなか出会えないユニークなデザインの石鹸も、お土産として喜んでもらえそうだ。マンゴーやパパイヤなどの南国ならではのフルーツは非常に安く購入することができるが、日本に持ち込めないものがほとんどなので滞在中の朝食やおやつとしていただきたい。
そしてウィンドワードには、ハワイの広大な大自然を思う存分堪能できる名所として「クアロア・ランチ」がある。4000エーカーの自然保護区と牧場で、乗馬や4輪バギー、映画ロケ地ツアー、ジップラインなどのアクティビティやアトラクションを体験することが可能だ。
実はこのクアロア・ランチは、映画「ジュラシック・パーク」や「ゴジラ」のロケ地としても知られている。ハリウッド映画や海外ドラマの大自然のあるシーンで見かけたことがある方も多いのではないだろうか。クアロア・ランチの映画ロケ地ツアーでは、実際の舞台をめぐることでまるで作品の世界に入り込んだかのような体験ができる。もっと世界観を楽しみたい映画ファンには、さらに長い2.5時間のジュラシックアドベンチャーツアーもお勧めだ。11mもの高さがあるインドミナス・レクスの檻や、実際に撮影で使用された恐竜のケージ、ジュラシック・シリーズの象徴的なスポットである倒木など、アイコニックな映画の舞台をじっくりと贅沢に冒険することができる。
これらの映画ツアーは主にカスタムジープやバスでめぐり、ところどころで下車して写真撮影を楽しむというスタイルなので、ショッピングやアクティビティで疲れたあとでもしっかり楽しむことができる。もちろん乗馬やマリンアクティビティにチャレンジするのもお勧めだ。クアロア・ランチは、そこで働いている人もまだすべてまわり切っていないほど広大だという。一度冒険してみると、再び訪れたくなるスポットの1つといえるだろう。
有名ホテルのレストランはタイプも多様で毎回飽きない!
この日の食事は、ランチとディナーで異なる雰囲気の、しかしながらいずれもハワイらしい空気を感じるメニューを堪能。前回の記事でも2つのレストランを紹介したが、日本にいるときから「ここはいつか行ってみたい!」と思ったことのある店が多く、自分でハワイの旅行プランを立てようと考えていた際に迷ってしまった店ばかりだった。
拠点としているホテルや訪れた観光スポットなどからその時々で行きやすい名店をチョイスし、ハワイのグルメを堪能してほしい。
Beach House by Roy Yamaguchi
ハワイ滞在2日目のランチで訪れたのは、ノースショアのレストラン「Beach House by Roy Yamaguchi」だ。タートルベイを望む海辺に位置するオープンテラスのレストランで、涼しい風を感じながらハワイのお肉や海鮮が使われたグルメを堪能できる。タートルベイ・リゾートホテルの敷地内にありホテルから気軽に訪れられるカジュアルなレストランなので、宿泊してバカンスの合間に食事を楽しむのもよいだろう。
はじめての海外旅行では、あまり聞いたことのない挑戦的なメニューを注文する勇気が出ないかもしれない。ここのメニューは、しっとりと甘い味つけが施されたスペアリブや、大ぶりのえびとほろほろのポークがご飯や野菜炒めと一緒にのった豪快なプレートなど、ハワイらしさを感じながらどことなく親しみを抱くような味わいだ。ここでハワイのグルメの魅力に触れたあとなら、その奥深さをもっと知りたくなるだろう。
The Buffet at Hyatt
この日のディナーは「The Buffet at Hyatt」へ。ワイキキビーチが見渡せるテラスがあるレストランで、2023年にビュッフェの営業が再開したばかりだ。ホテル「ハイアットリージェンシー ワイキキビーチ リゾート&スパ」の3階に位置しており、ディナーの前にホテル内のさまざまなショップでお土産などを購入することもできる。
再開後のメニューでは、韓国料理が豊富にラインアップされているのが特徴的だ。ほかのレストランとはまた一味違う料理を楽しむことができるので、ハワイに滞在しながらまた別の地域を旅しているかのような気分に。キムチやナムルなどのさっぱりしたメニューや温かいポーク、ガーリックシュリンプといったビュッフェの定番に加えて、カニや目の前でカットしてもらえる大きなステーキなど、豪華なメニューも多数並んでいる。
ハワイには日本人にも親しみやすいグルメが多く、はじめての旅行の際はいつ何を食べればよいのか迷ってしまうこともあるかもしれない。ホテルに併設されているレストランは特徴が分かりやすいところも多いので、食べてみたいメニューを基準に宿泊施設を選ぶのもよいだろう。かつてはショッピングを楽しむイメージが強かったハワイだが、アクティビティや史跡の見学からグルメまで、さまざまなコンテンツを大人から子供まで楽しめるスポットになっている。