ハワイ現地発

【ハワイ現地発】日本酒1杯1ドルのハッピーアワーがある穴場ダイニングがワイキキに!

 ゴールデンウィーク期間、通常よりは日本人旅行客を見かけたワイキキ。道路でスマホを見て立ち止まっている家族に「あの店はハッピーアワーが美味しくてお得ですよ!」なんてよけいなお世話をしたくなることしばしば(思いとどまったけれど)。なぜならこの店を知ってしまったから……。

開放感のある店の入り口

 テキサス発の「ブルーフィッシュ・ジャパニーズ・レストラン」。寿司、刺身などの和食や韓国料理を中心に多彩な創作系料理が揃うダイニング。創業25年を超えた2023年11月にハワイに初上陸した。場所は、ワイキキの西寄りにあるショッピング施設「ワイキキ・ビーチ・ウォーク」2階。

アウトドア席からは通りを見下ろすことができる

 観光客が多い道沿いに位置しながら、店は2階にあるためアウトドア席であっても、この写真のとおり喧騒から離れてのんびり食事を楽しめる(まだあまり知られていない……)。

1ドル日本酒はおちょこよりも大きなグラスに注がれる

 ハッピーアワーは「ほかにないサービスをしたいと思った」という理由で、1ドル日本酒を提供する。どんな日本酒なのかと思ったが松竹梅の日本酒で美味しく大満足だった。ほかにも、日本の生ビールとグラスワイン、スパークリングワインが5ドルという、今のワイキキのレストランではレアな価格。カクテルはすべて3ドルオフになる。

シンプルに塩を振ったシシトウペッパーはつまみにぴったり
甘辛に味付けされた肉とポテトが結構イケる、プルコギフレンチフライ

 料理はほとんどが10ドル以内。例えば巨大なシシトウガラシが山盛りのシシトウペッパーが8ドル。エダマメが5ドル、トリュフフライ(フレンチフライ)は8ドル、コリアンチキンウィングは10ドル(5本)など。ビール党なら15ドルのプルコギフレンチフライをぜひ。フライドポテトにプロコギがドンっと乗った斬新なメニューで、食べきれないほどのボリュームだった。

見ても食べても楽しめるブルーフィッシュタワー

 マストオーダーはシグネチャーメニューのブルーフィッシュタワー。ディナーでは29.50ドルだが、ハッピーアワーなら半額の15ドルに。酢飯の上にアボカド、カニ、マグロがのっていて、わさびクリームソースとキャビアが添えられた一品。しかも、席でわざわざ楽しいパフォーマンスもしてくれる。刺身をマッシュしてタワーを崩すというユニークな発想にちょっと笑ってしまった。

ぎゅぎゅーっと押して混ぜるパフォーマンス

 かつてアメリカでは黒い食べ物に抵抗があった(という話がある)ため、海苔をなかに包み込んでご飯で巻いたアメリカらしい巻物ならレッドサン巻きを。サーモンアボカドやスパイシーツナ、ハマチなどのなかから2種類のネタを選んで19ドル(6個ずつ12個の巻き物)。

サーモンアボカドとハマチを選んだレッドサン巻き

 通りを見下ろすことができる外の席も開放感があって気持ちがいいが、全200席の店内も広々している。寿司カウンターを備えているので、カウンターに座って目の前で寿司を握ってもらうのを楽しんでいるカップルがいたり、テーブル席で食事をする家族もいたり、席の選択肢が多いのも魅力だと思う。

寿司カウンターのある店内席

 今のところ、この店で日本人を見かけたことがないので、間違いなく海外気分に浸りながらアメリカが表現するアジアの料理を満喫できる。店の人たちもフレンドリーで居心地もよいのでぜひまた行こうと思う。ハッピーアワーは15時~18時で、金・土曜は21時~22時のレイトナイト・ハッピーアワーも実施している。時間帯は変わることもあるので確認してから出かけよう。

入り口には樽酒が存在感を放っていた
空室・料金チェック
大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。