旅レポ

これぞ温泉逗留の極み! 星野リゾート台湾初進出の「星のやグーグァン」で夢のようなおこもり旅

全室源泉掛け流しの半露天風呂付き

薄暮の時間帯は特に幻想的な表情を見せる「星のやグーグァン」

 台湾第2の都市・台中市内からクルマで約1時間半。古くから温泉地として親しまれてきた谷關(グーグァン)温泉に2019年6月に開業した星野リゾートの「星のやグーグァン」。

「星のや」ブランドの海外展開では「星のやバリ」に続き2軒目となります。その「星のやグーグァン」へ私ゆきぴゅーが3泊4日で行ってまいりました! 標高800mの谷あいにひっそりと佇む、究極のラグジュアリー温泉リゾートをレポートします。

成田からマンダリン航空の直行便で台中へ

 日本から台湾へは大手フルサービスキャリアからLCC(格安航空会社)までさまざまなエアラインが就航していますが、今回利用したのは成田国際空港から台中国際空港(臺中國際機場)へ唯一の直行便を飛ばすマンダリン航空。日本と台湾を最多のフライトネットワークで結ぶチャイナ エアラインのグループ会社です。

マンダリン航空の成田国際空港~台中国際空港線(2020年1月現在)

AE267便: 成田(12時30分)発~台中(15時50分)着、毎日運航
AE266便: 台中(07時30分)発~成田(11時30分)着、毎日運航

使用機材はエンブラエル 190型機。成田~台中を毎日1便飛んでいます

 成田~台中間では、行き帰りともに機内食が1回提供されます。飲み物はさすが台湾だけあって香り高い烏龍茶が美味しく、おかわりして飲んでしまったほど。座席は2-2配列で、すべてエコノミークラスとなります。

こちらは復路で食べた「排骨飯(パイコーハン)」。タレが染みたご飯がたまりません
シートポケットには機内誌やショッピングカタログなど

 台中国際空港から「星のやグーグァン」へは、送迎タクシー(有料)を利用しました。ほかにも台北の桃園国際空港や台北松山空港、台中新幹線駅からも送迎サービスがありますので宿泊予約の際に併せて申し込みを。

「星のやグーグァン」のパブリックスペース、客室

着いたときは日が落ちていたので、この写真は翌日撮ったもの。竹林のエントランスの先にレセプションがあります

 到着時は暗くて分からなかった「星のやグーグァン」の全容を、翌朝リビングの大きなガラス窓から眺めたときは感動しました。リゾートそのものの美しさはさることながら、目の前に迫りくるような周囲の山並みが圧巻なのです。そんなダイナミックな自然に囲まれた山あいに「星のやグーグァン」はあります。

朝起きてびっくり、山が近い!

 ゲストはレセプションからライブラリーラウンジを通って桂竹の生い茂るジグザグの通路を歩き、客室棟のエレベーターへと向かいます。その導線は開放的なパプリック空間から次第にプライベート感が増すように考えられているのだそう。

どこにいても水の気配を感じられる設計になっている「星のやグーグァン」のコンセプトは「温泉渓谷の楼閣」
天井が高く開放的な雰囲気のレセプション
オリジナルグッズなどが置いてあるショップ
お庭を見ながら寛げるライブラリーラウンジ

 心地よい水音が聞こえてくるウォーターガーデンが、星のやグーグァンで私が一番気に入った場所。木漏れ日を浴びながら水路の周りをお散歩でき、プールの周りに点在するガゼボではお茶や読書を楽しめます。クッションを重ねて自分だけの空間を作ってノートPCを開いているゲストの姿も。もちろん館内はWi-Fiが使用できます。

水路が張り巡らされたウォーターガーデン
湧き水を利用しているというプール
プール周辺に点在するガゼボ
光と影が印象的なシーンがあちこちに
館内にはアート作品が置かれています
客室フロア4階にある「風の間」

 湯量豊富な谷關温泉だけあって、客室はすべて源泉掛け流しの半露天風呂付き! 24時間いつでも好きなときに自分だけの温泉に入ることができちゃうのです。さらに、ほとんどのお部屋がメゾネットになっていて、プライベート感を重視した温泉フロアは、リビング・寝室フロアとは別に設けられています。

床から天井まで張られた一面のガラス窓から見える景色が圧巻

 私が泊まったのは眼下にプールやウォーターガーデンが見下ろせる定員2名のスタンダードタイプの客室「水明」。とはいえ広さはたっぷり75m 2 ! お一人様には贅沢すぎる空間でした。

チェックイン後にはお茶と水菓子がお部屋でいただけます
月見台と呼ばれるこのスペースは読書やお昼寝にぴったり
左奥にベッドがあります
大きくてふかふかのベッドで毎晩ぐっすり眠ることができました
コンセントの形状は日本のタイプをそのまま差せます(台湾は電圧110V・周波数60Hz)
冷蔵庫の飲み物(有料)のほかに、フリーのミネラルウォーターやコーヒー、紅茶などが揃っています
(できれば働きたくないですが)PCを置いて仕事がはかどりそうなスペースもございます
階段を降りると温泉フロア
素敵なパウダールーム
アメニティは超充実で日本から何も持っていく必要がなかったほど。真っ白なバスローブにテンションアップ
写真には写っていませんが左側には湯上がりにのんびりできるベンチもあります

 各部屋に半露天風呂が備わっていながらも、館内に大浴場や露天風呂もあるのが星のやグーグァンのすごいところ。しかも水着着用で混浴が多い台湾式ではなく、男女別の純日本式というのがいいですわよね。泉質は「美肌の湯」といわれる弱アルカリ性炭酸水素塩泉で、もちろんお部屋同様に源泉掛け流しです。

ひのきの香りを楽しめる広い内湯
お部屋のタオルを持っていかなくてもOKなのがうれしいポイント
ほかの人となるべく目が合わないようにジグザグに設計されている露天風呂

「星のやグーグァン」の食事、アクティビティ

ウォーターガーデンを望むダイニング。朝食や昼食もこちらで

 長期滞在でも飽きることがないように、星のやグーグァンのダイニングは各種アラカルトから会席コースまでラインアップ豊富に用意されています。アラカルトメニューには、しゃぶしゃぶ鍋やすき焼き、天ぷら丼やばらちらし寿司なども。

3月31日までの会席料理の一部。コース料金は3990台湾ドル(約1万4364円、1台湾ドル=約3.6円換算。サービス料10%別)
左は香りが楽しめる「旬魚と茸の壷蒸し」。右は焼物の「お豆腐の三彩田楽」

 ゲストの大半である台湾人には「存分に日本らしさを感じてもらえるように」、そして日本人ゲストには「現地の食材を取り入れた、グーグァンらしい食事を楽しんでいただけるように」と話してくれた藤井俊輔料理長。その言葉どおり、台中が一大産地だというイチジクや、谷關温泉街の近くで養殖されているチョウザメを使った一品などを存分に堪能することができました。器や盛り付けも独創的で目でも楽しめる大満足のコースでしたよ。

先付け、壷蒸、宝楽盛り、蓋物……と最後の甘味までお腹いっぱい美味しくいただききました
コンローハンは420台湾ドル(約1512円)

 夕食後のウォーターガーデンの散策もおすすめです。星のやグーグァンの照明設計は素晴らしく、自然と調和した館内の明かりが印象的。そして晴れていれば夜空には満天の星を見ることもできます。

眩しさを抑えたほのかな明かりが心地いい
夜のガゼボはこれまた素敵な空間に変身

 星のやグーグァンでは毎朝、爽やかな空気のなかでインストラクターの動きに合わせて行なう軽いストレッチ「氣循森呼吸」が開催されています。ゆっくりと動かしながら深呼吸していたら、よい「氣」が身体に入ってくるのを実感できました! と同時に、普段の運動不足もひしひしと実感……。

毎朝6時30分から7時30分はライブラリーラウンジに「朝のお目覚め水」が用意されていました。これを飲んでから「氣循森呼吸」へGO!
氣功をベースとした「氣循森呼吸」は深呼吸と軽いストレッチ運動

 朝食は台湾式のお粥朝食膳、和朝食膳、アメリカンブレックファーストから好きなものをオーダーできます。聞くと一番人気はやっぱりお粥朝食膳。鶏出汁のお粥には貝柱がゴロゴロと入っていてこれだけでも美味しいのですが、7種の薬味を少しずつトッピングしながら味の変化を楽しめるというもの。お粥はおかわりもできますよ。

見た目も美しい「台湾式粥朝食膳」。気に入った私は毎朝これを食べていました

 先ほどご紹介した「氣循森呼吸」のほかにも、滞在中に体験できるアクティビティがいくつかあります。今回は台湾三大原住民であるタイヤル族が暮らしている谷關ならではのアクティビティ「口琴作り」に挑戦。彫刻刀で削って作った口琴、音が出たときは感動でした。毎週金・土・日曜の午前に開催しています。参加は無料です。

講師は谷關に暮らすタイヤル族の文化伝承の第一人者Popawさん。奏でる口琴の音は素晴らしい!
敵の侵入を味方に知らせたりと口琴は大切なコミュニケーションツールだったのだそう
彫刻刀で竹を削っていきます。割ってしまわないかヒヤヒヤ
なんとか完成! が、鳴らすのには少々時間がかかります

 アクティビティはほかにも、温泉達人に入浴中におすすめのストレッチを教えてもらえる「温泉の時間」なども。温泉に入る前後にそれぞれおすすめの養生茶が用意されていたりと至れり尽くせりです。

温泉達人が入浴中におすすめのストレッチを教えてくれる「温泉の時間」は湯上がり処で
左から烏龍茶(黄)、女神茶(赤)、養肝茶(オレンジ)
「食べるお茶」として知られる「擂茶(れいちゃ)」体験も。このお茶には緑茶、胡麻、ピーナッツをすり鉢で擦ったものが入っています

 以上、身も心も開放的に解き放たれた3泊4日の体験記でした。読者の皆さまも疲れがたまったら、台湾にある究極のおこもりリゾート「星のやグーグァン」へぜひ! 機内持ち込み手荷物だけでひょいと気軽に行けちゃいますよ。次回は星のやグーグァンのある谷關温泉周辺の観光スポットや台中市内観光の様子をレポートします。

藍色の滞在着は着心地抜群。またあれを着て月見台でゴロゴロした~い!
「星野リゾート 星のやグーグァン」概要

所在地: 台湾台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16号
アクセス: 高速鉄道 台中駅からクルマで約90分
チェックイン/チェックアウト: 15時/12時
客室数: 50室(全室半露天風呂付き)
[水明](約75m 2 、定員2名)
[風音](約87m 2 、定員3名)
[月見](約105m 2 、定員2名)
[山霞](約112m 2 、定員4名)
[森羅](約216m 2 、定員7名)
付帯施設: プール、スパ、ダイニング、ガゼボ、ライブラリラウンジなど
宿泊料金: 1泊1室1万8000台湾ドル~(約6万4800円~、1台湾ドル=約3.6円換算)
Webサイト: 星のや
Webサイト: 星のやグーグァン

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。