旅レポ
ハワイアン航空の新ビジネスクラスで「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」を堪能する旅へ(その1)
羽田で搭乗した瞬間から南国。「Mea Ho'okipa」(おもてなしの心)を満喫
2017年11月20日 00:00
ハワイアン航空の新ビジネスクラスで「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」を堪能する旅へ 記事一覧
ハワイアンミュージックと笑顔に迎えられマイタイ片手に旅の始まりをお祝い!
毎年この時期になると世界各地で開催される“フード&ワイン・フェスティバル”。見た目も味わいも最高な1皿とともに、お気に入りのワインなどを片手に秋の恵みを思う存分楽しめると人気のイベントだ。
日本から多くの観光客が訪れる人気の観光地であるハワイでも、2011年より「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」が毎年開催されており、今年で7回目を迎える。太平洋エリアを代表する有名シェフが一堂に会し、一度は飲みたい有名ワイナリーの参加や食にまつわる著名人が登場。10月20日から11月5日までの約3週間にわたり、複数の島々で開催される同フェスティバルへ美食家たちも集まってくる。
今回の旅では、ハワイアン航空がスポンサーを務め11月3日にハワイ・コンベンション・センターで開催された「アンコークド」を体験。まずはハワイアン航空のビジネスクラスを利用しダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル国際空港)へ。
今回利用したのは羽田空港21時20発、ダニエル・K・イノウエ国際空港9時55分着のHA458便。Webチェックインを前日に済ませていたが、約2時間30分前に到着し、Cカウンターへ。早めに来たと個人的に自覚はしていたが、想像以上にカウンター前は混雑。ビジネスクラスのカウンターで荷物を預け早速ラウンジへと向かった。
保安検査をし、出国審査後にラウンジへ。利用できるのは「TIAT LOUNGE ANNEX」で2カ所あるが搭乗口に近い方をお勧めされそちらへ。5階までエスカレーターを使い到着、受付を済ませシャワールームへ。シャワーの出や温度もちょうどよく、1日の疲れを取り、さっぱりしてから143番搭乗口へ。ラウンジではアルコール各種、焼きそばや香味野菜のカレーなどの食事などが提供され、これから乗る便を眺めることもできた。また、20時ごろから混雑してきたが19時台はのんびりムードが漂っており、シャワールームもすぐに使えた。
出発は143番搭乗口から。星座の名前がつけられた機体の名前は“Kuamo’o”(クアモオ)、エアバス A330-200型機。早速機内に入るとハワイアンミュージックが流れ、すでに到着したかのような雰囲気。
客室デザインはPaulWyldeとの協業により美しい波を模した曲線やハワイの空と地の色を反映した自然なカラーを採用。ビジネスクラスのシートは、イタリアのOptimaresと共同開発したフルフラットシートで、ポルトローナ・フラウ製の高級レザーは体をしっかり支え極上の時間を約束してくれる。実際に座るとしっかりとホールドしてくれ、安心感もあった。
足下は広々で、165cmの筆者が足を伸ばしても前の席までまったく届かないほど。それもそのはず、180度までリクライニング可能で最大約193cmものフルフラット・ベッドを確保するためかなりの広さなのだ。シート幅は約52cmでサイドもゆったりしており寝返りも打てるサイズ。個人の好みにもよるが、マットレスを敷き、付属の枕を上部に固定してセッティング。ふんわりした寝心地で夜中のフライトがさらに快適に過ごせた。なお、アウリイラニ・レフアのモチーフが施されたキルト毛布とマルチクッションは地元デザイナーのシグ・ゼーンとのコラボアイテムとなっている。
アームレスト部分には、USBポート、読書灯用のスイッチ、コール用のボタンを設置。前面にはユニバーサルAC電源も。上部にはリクライニングホイールがあり、好きな角度にシートをセットすることができる。
さらにポップアップ式のテーブルと機内エンタテイメント用のiPadを設置するためのビルトインタブレットアームも収納されている。アームの丸い部分、テーブルは長方形の部分をグッと押すと出てくるので離陸後に手渡されるタブレットをセットして使おう。
シートにはほかにも収納が満載。もう片方のアームレスト下には、ほどよいスペースとともにネットポケット。シート前の足置きには、小さめのネットポケットと前方の座席下にはシューズボックス。
さらに、前の座席と足置きの間にスペースがあるため、窓側席の場合、消灯後ラバトリーへ行く際の導線になると同時に、CA(客室乗務員)のサービスの際の空間にもなるため、理にかなっていると見ていて感じた。
なお、座席の配列は2-2-2のレイアウト。カップルやハネムーナー向けともいえるが、アームレスト部分に半透明でハワイの熱帯雨林や天然木にインスパイアされたプライバシーディバイダー(パーテーション)があるので安心。ヨシの茎が埋め込んでありネイチャー感もたっぷり。さらに半透明だからこその開放感もあり、引き出していても圧迫感は皆無だった。
一通りシートのセッティングが終わるとウェルカムドリンクの提供が離陸前にスタート。ハワイアンジュース、シャンパン、マイタイからチョイス可能。今回はハワイを代表するカクテルであるマイタイを選択。ラムベースにココナッツとパイナップルがアクセントになったトロピカルな味わいで、アルコール度数も強めの印象。ふわりとフローラルが香り、その心地よさでいい眠りにつけそうな予感。メニュー表も同時に配布され夕食の献立をチェック。
さらには、旅のお楽しみであるオリジナルのアメニティキットも提供。こちらもキルト毛布同様にハワイに自生するアウリイラニ・レフアをモチーフにしており、地元デザイナーのシグ・ゼーンとのコラボレーションアイテム。しっかりとしたキャンバス地のポーチには外ポケットが1つ。そしてシックなカラーリングのアウリイラニ・レフアが散りばめており使いやすいデザイン。
中には、「loli'i」のハンド・ボディローション、リップスティックに保湿ミスト。さらに竹製のクシに歯ブラシセット。イヤープラグにペンとティッシュ。そして「E Hiamoe Maika'i」(ぐっすりおやすみなさい)と書かれた帯でまとめられたビーチサンダル柄のソックスとアイマスクがセットとなっている。
定刻どおりに出発し、機体が安定したころに各種サービスがスタート。まずはiPadを配布&セッティング。次にミネラルウォーターが渡され、ディナーの準備へと入った。
機内エンタテイメントはディズニー/ピクサー映画「カーズ/クロスロード」「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」から「ベイビー・ドライバー」と話題作が目白押し。寝る間も惜しんで見ていたいラインアップ。日本語字幕はないが日本語吹き替えは対応していた。使い慣れた製品でもあるので操作も迷うことなくスムーズ。なお、ハワイアン空港のロゴ入りのヘッドフォンも一緒に渡される。
お待ちかねのディナーは、羽田~ホノルル行きはオアフ島で人気のレストラン「Koko Head Cafe」オーナーシェフのリー・アン・ウォン氏の手がけたメニュー。
前菜は「ガーデンサラダのゆずドレッシング添え」で和な雰囲気でスタート。メインはハワイの定番料理であるふりかけをジューシーなチキンにたっぷりとまぶした「ふりかけチキン、ショウガとワカメのブールブランソース、季節の野菜、ニンジン入りマッシュポテト添え」。一度は味わってみたかったハワイならではのメニューに思わず感動。ほどよい塩気に、ふりかけのさっくり感と味わいがチキンにベストマッチ。さらにとろける味わいの「ニンジン入りマッシュポテト」やパンプキンやブロッコリー、そしてアスパラガスなどの野菜と一緒に味わうとさらに美味しさが広がる。
メインを完食してホッと一息。メロンやパイナップルにリンゴと日本とハワイの旬なフルーツをたっぷり味わい幸せに。
そしてデザートは「ソルトキャラメルプリンのキャラメルソース添え」がテーブルに。その濃厚なキャラメルフレーバーにダブルでソースがかかり幸せの頂点に。ザクッと食感の塩キャラメルがプリンの中に隠れており食べ応えも抜群。可能ならばもう1皿味わいたいほどの美味しさだった。
食後、しばしまったりした時間を過ごし消灯に。メインキャビンとプレミアムキャビンの間にあるコンステレイションディバイダーには、光ファイバーにより静かに瞬くMakali'iの星座があしらわれ幻想的な雰囲気に。天井部分もブルーに彩られ、海から空を見上げているような気持ちになれた。
消灯後のスナックなどもチェックしたところ、ハワイアンチップスの人気の品「HAWAIIAN KETTLE STYLE POTATO CHIPS」のオリジナルや皿いっぱいのマカデミアナッツ。そしてKCCマーケットでもブレッドが味わえる「LA TOUR BAKEHOUSE」のナッツ入りクッキー。そして各種ドリンクが提供されていた。
なお、ラバトリーにもハワイスピリットがたっぷり。レイ作りにも使われるティーリーフやオーキッドが飾られ、アメニティキットと同様の「loli'i」のミストやバームなどが使えた。また、ハンドウォッシュ用のハワイアン航空のロゴ入りのココナッツソープの香りが特によく、購入したくなるほど。
機内照明が朝焼けのようなカラーに変わり、パンの香ばしい漂ってきたら、朝食の時間に。フルブレックファーストの場合は「サツマイモのカレー風オムレツとポークソーセージのグリル」「温かいクロワッサン、塩バターとジャム」そして「季節のフレッシュフルーツ」が提供される。なお、ライトコンチネンタルブレックファーストの場合は「温かいクロワッサン、バターとジャム」そして「季節のフレッシュフルーツ」。今回は、現地到着後アクティブに動くためにもフルでお願いした。
「サツマイモのカレー風オムレツとポークソーセージのグリル」はさっぱりした味わいでカレーソースをかけるとよりスパイシーさが増し目覚めの1皿にぴったり。ふんわり仕上げられた半熟たまごとサツマイモの甘みの相性のよさが感じられた。
温かいクロワッサンは寝起きにはうれしいご褒美。塩気のあるバターと一緒に完食。フレッシュフルーツもほどよい量。なお、ドリンクはグァバジュースをチョイスした。
まもなく到着というタイミングで、ラストにうれしいプレゼントが渡された。ハワイ土産として定番の「ホノルル・クッキー・カンパニー」のボックスには「Makana(Gift)」の文字が記され、中には「パイナップル・マカデミア」「バター・マカデミア」「リリコイ」「コナコーヒー」「チョコレートチップ・マカデミア」の5つのフレーバーが。お土産には手に入れるが、なかなか自分では食べることができないのでうれしいサプライズ。またショップで利用できる10%オフのクーポンもセットになっており、迷わず到着後アラモアナセンターにてお買い上げ。
時間どおりに晴天のダニエル・K・イノウエ国際空港に到着。乗り込んだ瞬間から降りる瞬間までハワイスタイルの「Mea Ho'okipa」(おもてなしの心)をじっくりと堪能できた今回のフライト。常にとびきりのスマイルで真摯な対応のスタッフ、そしてフルフラットシートに、人気のシェフによるハワイ・リージョナル・キュイジーヌの美味しさで大満足の7時間35分が過ごせた。
また搭乗したいと心から思わせてくれるサービスの連続で、疲れ知らずで到着からアクティブに動けることを約束してくれるとも感じた。
次回は、最新のハワイ・リージョナル・キュイジーヌからこだわりのメニューまで世界の有名シェフの料理とともに、気になるワインがたっぷり試せる「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」の「アンコークド」の様子をレポートする。