旅レポ

ハワイアン航空の新ビジネスクラスで「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」を堪能する旅へ(その3)

マラサダからポケにコーヒーまで。押さえておきたい地元の“美味しい”を巡る

魚市場に隣接するPier 38に停泊する船

 ハワイアン航空の新ビジネスクラスで訪れた11月のホノルル。そして「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」。ちょうどトランプ大統領がハワイ訪問のタイミングとなっておりワイキキ周辺は交通規制がいたるところで行なわれていた。そのため比較的渋滞していないルートを選びカリヒエリアへ向かった。

 このエリアは、魚市場に隣接しているため新鮮なシーフードが味わえるレストランがあるなど、美味しい海の幸を求めて訪れるローカルと観光客で大賑わい。バスや一部トロリーでも簡単に行くことができ、ワイキキから20~30分程度でハワイののどかな風景が味わえる場所だ。

カリヒエリアに足を伸ばして、ハワイ定番の絶対に食べたい!を一気にハシゴ

 今回は魚料理が自慢の「Nico's PIER 38」へ。フィッシュマーケットとともに、レストランが併設されている同店は平日は6時30分からオープン。朝早くから絶品魚料理が味わえるのだ。

Pier 38に到着。白い看板はレトロ感満載でほっこり
「Nico's PIER 38」は、漁港の中でも目立つ外観のため初めてでも訪れやすい

 まずは店内に入りレジへ。するとスタッフがメニューを渡してくれるのでベンチに座りつつじっくりと吟味。日本語メニューもあり、かなり細かく説明がされている。決まったらお会計。するとタグが渡されるので呼ばれるまで席にて待機しよう。ランチタイムは自分で料理をピックアップカウンターまで取りに行くスタイルとなっていた。

入口を入りレジのスタッフに声をかけてメニューをもらおう
日本語メニューも用意している
注文後に渡されるタグ。出来上がるとグリーンに光り呼び出しがかかる
レストランエリアはかなり広々。バーカウンターや海を眺められるエリアも

 15分ほどしてタグが光り、料理完成の合図が。ピックアップカウンターへ行き、タグと引き換えに商品が手渡されるので、箸やナイフなどをセルフサービスで揃えて席へ。今回は「フィッシュ&チップ」(11ドル25セント:約1271円、1ドル=113円換算)をチョイス。15cm以上もの大きさのパッケージにはアツアツの白身のフライとたっぷりのポテト、そして自家製のジンジャーガーリック・シラントロディップがイン。テーブルにはタバスコにケチャップ、醤油にホットソースまで調味料が揃っているので自分好みに仕上げて味わえる。

 まずは何も付けずにそのままガブリ。箸で切れないほどの肉厚の白身は、口の中に入れると旨味がジュワーと溢れ出る美味しさ。つぎにモルトヴィネガーと自家製のジンジャーガーリック・シラントロディップを付けると、おなじみのタルタルを思わせるソースとのコンビネーションで旨味が倍増。サクッと揚げられたポテトと一緒に頬張ると思わず笑みが。手の平サイズの大きさ&目視で1.5cmはあるかと思われる厚さだが、かなりハイペースで口に運んでしまう。

ピックアップカウンター。サイドには無料の水と氷の提供もしている
テーブルに用意されている各種調味料の数々
揚げたてのホクホク&アツアツが味わえる「フィッシュ&チップ」

 食べ切れない場合は持ち帰り用の袋も用意されているので、夜食や小腹が空いたとき用に絶対に持ち帰りをオススメする。なお、併設するフィッシュマーケットのポケの美味しさにも定評がある同店。「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」の11月1日の「RAW &WILD IN THE TANK」に参加しているのだ。

Nico's PIER 38

所在地: 1129 N.Nimitz Highway Honolulu,HI 96817
Webサイト: Nico's PIER 38(英語)

「ライオンコーヒー」が目の前で出来上がる様子を見学。ファクトリー・ツアーでコーヒーの知識量をアップ

 Pier 38から徒歩で15分ほどの工場エリアに建つのがハワイ土産の定番ライオンのパッケージがおなじみの「HAWAII COFFEE COMPANY」のファクトリー。1864年創業とアメリカで一番古い老舗コーヒーファクトリーの1つだ。

湾沿いのハイウェイをとにかく歩き、工場地帯へ
看板が見えて来たら間もなく到着
「HAWAII COFFEE COMPANY」のショップ&カフェ

 今回の目的は工場見学ツアー。月曜~金曜日の10時30分~11時、午後は12時30分~13時の1日2回開催(土日祝日はお休み)。15分前に到着し、店内に入りスタッフに声をかけて工場見学希望の旨を伝えると店舗の奥の受付に案内される。次に注意事項と工場内での安全についての説明を受けすべてに同意できたら予約可能となる。12歳以上のみ参加ができる。時間になるとスタッフが声を掛けてくれるのでそれまで静かに待機しよう。

カフェとショップが併設されたファクトリーの店内
店舗を抜けてオフィスゾーン方面へ向かい受付を

 ヘアネットとシューカバーを装着し、準備が整うと早速ツアーがスタート。まず最初は品質管理研究室から。コーヒーチェリーから豆になるまでのプロセス、世界・ハワイのコーヒーの歴史を学習。焙煎についてや、ピーベリーを実際に手に取って確認。なお、撮影はここまで、工場内は撮影禁止だ。

 次に向かったのは、多いときには約1億円以上ものコーヒー豆が集まる倉庫。続いて豆のブレンドからロースト&冷却作業を見学。さらにフレーバーコーヒーが生み出される瞬間や、パッケージ作業の説明を受けながら進む。すべての作業が丁寧に心を込めて行なわれている現場を目の当たりにし、どんどん「ライオンコーヒー」に愛着が湧いてくる。

 身近なところでは、各ホテルで採用されているルーム用のコーヒーパッケージの製造過程も見ることができる。約30分かけて同社の紅茶のティーバッグ製造や保管庫まで、一通り見ることができ効率よく工場内で作業が行なわれていることも知ることができた。

品質管理研究室で焙煎の違いやコーヒーの歴史などを学ぶ
焙煎前のピーベリーのサンプルなどを手に取って見ることなどもできる

 ツアーのラストにはミュージアムエリアへ。歴代のパッケージや、宇宙飛行士のエリソン・オニヅカ氏とコーヒーとの深い関係なども紹介。クリスマスシーズン限定のパッケージやデザイン性に優れた品々がならびファンにはたまらない空間となっている。

 再びショップ&カフェに戻り、ツアー終了となる。なお、ツアー参加者には嬉しいプレゼントも。今回は、49gのコーヒーのミニサイズ1袋と紅茶。さらにカフェの飲食で使える10%オフクーポンに通販で利用できるクーポンをいただいた。

歴代のパッケージやシーズナルパッケージがずらりと並んだミュージアムエリア
ハワイ島の空港名でもあるエリソン・オニヅカ氏にまつわるエピソードも
ツアー後にはプレゼントも。工場で出来上がったばかりのコーヒーと紅茶をセットで。家に帰って飲むのが楽しみに

 ツアーの後は、6種類のコーヒーの試飲とともにお気入りの1杯を探す旅へ。しかも当日はピーベリーやマウイモカなど気になる銘柄がズラリ。その違いを確かめつつ、最終的に「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」を立ち上げたシェフの1人であるアラン・ウォン氏とのコラボコーヒー「Alan Wong’s 100% MAUI MOKA COFFEE」(8ドル95セント:約1011円)が気に入り購入。さらにファクトリー限定の「LION COFFEE 10oz . Regular (LION CARAMEL)」(6ドル29セント:約711円)も。そして曜日限定のスペシャルコーヒー「Mocha Latte」(2ドル58セント:約292円)をオーダーし、カフェでまったり。ローカル気分で有意義な午前中が過ごせた。

訪れた際は6種類の銘柄の試飲ができた。日替わりで行ってみてのお楽しみ
100%コナ産のピーベリーコーヒーも運よく試飲ができた
解説を聞いたあとのため、すべてのパッケージがいとおしく見える。種類も豊富で迷うほど
「Alan Wong's 100% MAUI MOKA COFFEE」と「LION COFFEE 10oz . Regular (LION CARAMEL)」、「Mocha Latte」を購入
HAWAII COFFEE COMPANY

所在地: 1555 Kalani St. Honolulu,HI 96817
Webサイト: HAWAII COFFEE COMPANY(英語)

買ってすぐに頬張りたい。もっちり熱々・紫マラサダをいただきます!

コーヒー片手に5分ほど歩き「Kamehameha Bakery」へ

 美味しいコーヒーとともにペイストリーも味わいたくなったため、コーヒー片手にファクトリーから歩いて約5分ほどの「Kamehameha Bakery」へ。地元の人々が足しげく通う老舗ベーカリーで、出来立てのペイストリーはどれも美味しそう。迷っているとどんどん売れていくのでご注意を。

 今回は「Poi Glaze」(0.95ドル:約107円)とシンプルな「Donuts」(0.85ドル:約96円)を注文。アツアツの「Poi Glaze」はタロイモを使い、2つに割るとふっくらした優しい薄紫色のもちっと生地が。たっぷりのグレーズドでコーティングされ、歩き疲れた体に染みる美味しさ。

「Donuts」もシンプルで納得の美味しさ。熱々ではなく、あとから味わったがその魅力は変わらず。1個ずつの販売とともに「dozen」での販売もあるのでお土産としても喜ばれそう。

出来立てのペイストリーが美しく並んでいる
お目当ての「Poi Glaze」を発見
「Poi Glaze」と「Donuts」の2個をおやつに購入
2つに割ってみると優しい色合いの紫色をしたもっちり生地が
Kamehameha Bakery

所在地: 1284 Kalani St D106 Honolulu, HI 96817
Webサイト: Kamehameha Bakery(英語)

 さらに、ベーカリーから20分ほどかけてPier 38へ戻り、そこから再び10分ほど散歩をしながら「COSTCO Iwilei Warehouse」へ。会員カードは世界共通のため日本から持参しさえすれば入店可能。なお、オープン時間が平日は9時~20時30分、土日が9時~18時となっており、ホリデーシーズンは時間が変則的になるのでチェックしてから向かおう。

Pier 38から道路沿いに10分ほど歩き「COSTCO Iwilei Warehouse」へ

 店内には、コストコならではのボリューム大で、お得なアイテムが所狭しと並んでいる。ハワイ土産として重宝されるチョコレートやマカデミアナッツ。チップスにビール。さらにレイなどご当地アイテムも盛りだくさんだ。大量購入や長期滞在などの場合はやはりレンタカーなどで訪れるべきだと痛感。

バラマキ用のお土産にぴったりのチョコレートやマカデミアなどが大量に
KONA BREWING CO.の「LONG BOARD ISLAND LAGER」などの地ビールなどもお得に手に入る
ハワイアン航空のスナックに採用されているポテトチップスも発見。機内で気に入ったならここで一気買いも叶う
ハワイらしいレイも発見
COSTCO Iwilei Warehouse

所在地: 525 Alakawa St Honolulu , HI 96817-5764
Webサイト:COSTCO Iwilei Warehouse(英語)

ローカルで一番と評判の「Foodland」のポケ丼で大満足体験

「Foodland」のポケ丼

 前回の記事で紹介した「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」の「アンコークド」。同イベントに参加した「Foodland」。その「Foodland FARMS」ではハワイのロコたちに大評判で、ワイキキ周辺で一番美味しいと言われるポケ丼が手軽に味わえるのだ。

 「アラモアナセンター」内にあり、オープン時間も朝5時から22時まで年中無休と利便性もかなり高い。豊富な商品ラインアップにイートインスペースと毎日使えるマーケットで、会員登録することでお得にお買い物が可能。初回利用の際にレジにて電話番号を伝えレシートに印刷されるバーコードを次回利用の際に持参すればOK。

「アラモアナセンター」の西ウィング内に「Foodland FARMS」がある
生鮮食品からフルーツ、デリまで豊富なラインアップとなっている

 早速、「POKE,SUSHI & MUSUBI.」のコーナーへ。地元産の魚介をふんだんに取り入れ、ハワイアンスタイルや秘伝のタレを使ったものや、トリュフアヒなど約20種類ほどのフレーバーを用意。その中から2種類が選べる「POKE BOWL」(9.99ドル:約1129円)をオーダー。「POKE AHI SHOYU POKE」と「POKE AHI SECRET SPICY POKE」を選び熱々のご飯に味付け海苔を敷いた丼にのせてもらった。

「POKE AHI SHOYU POKE」はおなじみの醤油とマグロの旨味がマッチして安定の美味しさ。「POKE AHI SECRET SPICY POKE」は、あとから辛さが沸き上がり汗をかくほど。食べ進むとクセになる辛さと旨味。ほかほかのご飯も炊き方がいい塩梅。味付きの海苔と胡麻の風味もポケにベストマッチ。同時に同じく地元産のストロベリー、ブルーベリーとブラックベリー入りの「LOCAL,BERRY BOWL 10oz」(6ドル99セント:約790円)も購入。地元産の食材には“LOCAL”のステッカーが価格部分に貼ってあるので目印に選んでみよう。

 なお、イートインスペースも入口左側に用意されているので、購入後に味わうことも可能。清潔感があり明るい雰囲気のため、多くの人々が食事を楽しんでいた。

中央付近の「POKE,SUSHI & MUSUBI.」のコーナーヘ
約20種類ほど並ぶポケのフレーバーから好みの味をチョイス。そのままでも、ご飯付きの丼にもできる
「POKE AHI SHOYU POKE」と「POKE AHI SECRET SPICY POKE」を熱々ご飯に
「LOCAL,BERRY BOWL 10oz」には新鮮なベリーがたっぷり。値札部分の“LOCAL”が地元産の目印
イートインスペースで出来立てのポケやフレッシュフルーツをその場で味わえる
Foodland FARMS

所在地: 1450 Ala Moana Blvd, Suite 8000 Honolulu,HI 96814
Webサイト: Foodland FARMS

 美味しい食事のあとはデザート。ということで一路ワイキキ周辺へ向かい「Hawaiian Crown Plantation」へ。目指すは甘くとろけるパイナップルが載ったアサイーボウル。クヒオ通りに面しており、「FOOD PANTRY」から徒歩5分ほどのエリアに立地する。とにかく、パイナップルが美味しいと評判の同店。「KCCファーマーズマーケット」にも出店しているので、土曜日に訪れる方はチェックを。

クヒオ通り沿いの「Hawaiian Crown Plantation」
店内にはカウンター席があり、その場で味わうことも

 味わったのは「Acai Bowl」(Sサイズ 8ドル:約904円)。10分ほど待ち、受け取ったアサイーボウルはつやつやと輝くパイナップルにマカデミアナッツのクラッシュが降り掛かり、こぼれ落ちそうなほどのベリーとカカオニブにストロベリー&バナナをデコレーション。とにかくパイナップルの甘さとカカオニブのカリカリ・ほんのりチョコ味にノックアウト。アサイーに辿り付く前に「美味しい!」を連発。なお、自社農園で育ったパイナップルを使った「100% Pineapple Juice」(Sサイズ5ドル:約565円)も飲んでおくべき1杯だ。

こぼれるほど、こんもりと盛られた自社農場産フルーツたちとカカオニブがポイントの「Acai Bowl 」
アサイーはあっさりでかなり柔らかめ。フルーツの甘みやカカオニブの食感ですぐに完食
Hawaiian Crown Plantation

所在地: 159 Kaulani Ave., Suite 105 Honolulu, HI 96815
Webサイト: Hawaiian Crown Plantation(英語)

特別な日のご褒美ディナーに最適。ヒルトンで地産地消の食材メニューを味わう

「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」

“アイランド・ハーベスト・キュイジーヌ”を味わいたいならば「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」内の「バリ・ステーキ&シーフード」へ。“地産地消”にこだわり、食材を活かしたとっておきディナーをオープンエアーダイニングで味わうことができる。

 なお、ホテル自体は1つのタウンのようにショップが並んでおり1日中ステイしても楽しめる空間。レストランから見えるラグーンも波がなく穏やかなので、時を忘れてのんびりバケーションを過ごすには最適だ。

ビーチに面したオープンエアーな空間でバケーションらしいひとときが過ごせる「バリ・ステーキ&シーフード」
毎週金曜日には花火がビーチで打ち上がり、ディナーを楽しみながら観ることもできる

 オススメなのは、そのボリュームとダイナミックなフォルムで食欲をそそる「リブアイトマホーク」(2人前175ドル:約19775円)。Allen Brothersの厳選牛肉を贅沢に使った同メニューはアメリカの最高級ビーフの真髄が味わえる。じっくり焼き上げ、一番美味しいタイミングでテーブルに運ばれて来るので、一切れずつ心行くまで味わおう。スッとナイフを入れると溢れ出る肉汁と、口の中に運んだときの美味しさはきっと忘れられない思い出になるはず。

最高に美味しいがここにある「リブアイトマホーク」

 日替わりで味わえるスペシャルな今日の1皿もオススメ。この日は、たっぷりなフォアグラにキャビアをのせ、パンプキンマッシュで頂くメニューと、スパイシーに仕上げたコナ産のカンパチにパイナップルを添えつつ、リゾットやロブスターソースで味わう1皿の2種類。価格は時価となっており、その日の素材によりメニューは日々変更されるため、その日だけの最高の1品に出会えるのを楽しみにしておこう。

フォアグラやキャビアをメインにパンプキンマッシュで季節感もプラスした贅沢な1皿
味わったのはカンパチとパイナップルの組み合わせがベストマッチな1品

 アペタイザーもシーフードをふんだんに使ったメニューが豊富。「オイスター(生牡蠣)6個」(24ドル:約2712円)は新鮮な生牡蠣をハイビスカスのミニョネットソースとともにつるりと味わう。シソなどを使ってほのかに和風。ぷっくりした生ガキをお酒と一緒にぜひ味わってほしい。また、定番のポケは魚介と牛肉を使ったメニューをそれぞれ用意。「バリアヒポケ」(23ドル:約2599円)は、テリヤキソースのジュレやネギなどと一緒に頬張ると、口一杯に海が広がる。「米国産和牛のポケ」(25ドル:約2825円)は、ハイビスカスのジュレやククイナッツなどと一緒にサラダ感覚で味わえる。

ふっくらした牡蠣が並んだ「オイスター(生牡蠣)6個」
マグロの下にはご飯が隠れている「バリアヒポケ」
サラダとして味わえるがジューシーな肉の存在感も十分な「米国産和牛のポケ」

 デザートは「ワイレアチョコレートムース」(13ドル:約1469円)を選択。かなりどっしりしたチョコレートムースながら、次の一口がすぐに食べたくなる魅惑の味わい。フルーツの酸味もプラスされて、うっとり夢心地。「ココナッツボンブ」(13ドル:約1469円)は、その見た目のインパクトにびっくり。パイナップル、マンゴーとシソのコンポートをサクサクココナッツを崩しながらアイスクリームとともに味わえる。

どっしり濃厚な味わいの「ワイレアチョコレートムース」
とにかく運ばれきたときのインパクトが絶大な「ココナッツボンブ」
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート

所在地: 2005 Kalia Rd,Honolulu, HI 96185
Webサイト: ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート

帰国はコナ経由でハワイアン航空の直行便を利用。「アンコークド」での感動を機内で再び味わう

 帰国便は国内線を利用しエリソン・オニヅカ・コナ国際空港へ。コナからのハワイアン航空直行便で羽田空港まで向かうルートだ。国内線は、ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル空港)15時45分発~エリソン・オニヅカ・コナ国際空港16時32分着のハワイアン航空 HA188便。機体はボーイング 717型機で“'Amakihi”を利用。

 国内線のターミナルでは自動チェックインでサクッと発券、そして荷物の預け入れを完了。画面で日本語設定ができるため初めてでも迷うことは皆無だ。必要事項と荷物の数と入力し、搭乗券と荷物用のタグなどを受け取るだけだ。最終目的地をしっかり確認後自分でタグを付けたらば、“Bag Drop”へ。アメリカ本土行きと近隣の島々への2所あるので間違えないように。その後、一端外に出てから保安検査場へ。

国内線ターミナルのLobby2で下車
自動チェックイン機が並んでいるので、自分でチェックイン
言語に日本語もあるので、初めてでも安心
搭乗券と荷物用のタグ等を受け取る
近隣の島へ向かう利用者向けの“Bag Drop”でスーツケースを預け入れ
一端外へ出てから隣の保安検査場へ

 出発までは国内線利用者向けのラウンジを利用。新聞やコーヒー、パイナップルグァバジュースにスナックなどで出発までゆっくり過ごすことができる。利用者が多く混雑はしていたがいたって静か。しばらくして搭乗機がやって来たので搭乗口付近へ。

すぐ隣のハワイアン航空ラウンジへ
ホットコーヒーや紅茶、レモネードなどのドリンクも豊富
大きめのソファー等が多数置かれ出発を待つ利用者で混雑していた
コーヒー、スナックとパック入りのジュースをいただいた

 定刻どおり出発し約47分のフライトでは、ビジネスクラスを利用。座席幅も94cmと快適。機内ではグァバジュースとともに「Biscoff」とチーズ味のコーンスナックなどが入ったラウンジと同様の「Pau hana snack mix」をサービス。同時に滞在で重宝する「Hawaiian Airlines Pocket Map Series」も希望者に。

 外を見ていると隣の席の紳士が「クジラがよくいるから海を見てご覧なさい」とアドバイスをくれたりとほんわかする瞬間も。黒い溶岩がみるみると近づきあっという間にエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に到着した。

56番搭乗口からの出発
利用するのはボーイング 717型機の“'Amakihi”
8席のみのビジネスクラスを利用。革張りですっぽりと安定感抜群で座れる
足元もかなり広かった
機内サービスはハワイアンジュースとスナック各種
「Hawaiian Airlines Pocket Map Series」も手に入れた

 タラップを降りて再び南国の風を感じた所で、そのままラウンジへ。こちらは入口の読み取り機にチケットをかざして扉を開けるタイプ。中に入るとひんやり心地よい。到着したのは夕方だったため、外はそこまでの暑さではなかったが、日中は迷わず使いたい涼しさ。ラウンジではコーヒーなどの各種ドリンクとスナックを用意。ラウンジ利用者限定の無料Wi-Fiもあり便利だった。

エリソン・オニヅカ・コナ国際空港に到着
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港のラウンジ入口
すっきりした佇まいでのんびりできる
コーヒーや紅茶などのドリンクサーバーなどダニエル・K・イノウエ国際空港と同様
紅茶やお茶のラインアップがとてもよい

 なお、この日は出発が17時40分から18時50分に変更。通常よりもエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に滞在でき、ハワイ島らしいのんびりした気分を満喫することができた。もう少し滞在したいと思ったのもつかの間、搭乗時刻に。8番搭乗口からタラップを使い機内へ向かった。

出発はターミナル2の8番搭乗口から
夕日に染まるエアバスA330-200型機“Hanaiakamalama”
タラップで搭乗。この開放感がたまらない

 今回利用したのはエアバス A330-200型機の“Hanaiakamalama”。HA851便のビジネスクラス。シート幅114~117cmで座席配置は2-2-2の18席。機内に入ると革張りの包み込まれるようなシートとともに、アウリイラニ・レフアをモチーフとしたキルト毛布とマルチクッションが用意されていた。足元にはフットレスト。機内エンターテイメント用のコントローラとモニター座席の右側のアームレスト部分に収納されている。USB端子やユニバーサル電源もアームレスト周辺に装備。

利用したビジネスクラスのシートには、アウリイラニ・レフアのモチーフが描かれたキルト毛布とマルチクッション、スリッパなどがセッティングされていた
足元にはフットレストがあり、シート横のスイッチで作動
コントローラはアームレストと右側に装備
コントローラ横のアームレストから機内エンターテイメント用のモニターが出てくる
ハワイアン航空のロゴ入りヘッドホンも配布
USB端子やユニバーサル電源はアームレスト周辺に集約

 席に座ると行きの便とは異なるシグ・ゼーンとコラボレーションアイテムであるアメニティキットをプレゼント。ころんとしたキャンバス地のポーチの中には、「loli’i」のハンド&ボディーローションにリップ、保湿ミスト。竹製のクシにティッシュとイヤープラグ。さらにアイマスクとイヤホン、そして歯ブラシセットとペンが入っていた。

 その後、ウェルカムドリンクとしてハワイアンジュースやシャンパン、マイタイをサービス。今回はハワイアンジュースをお願いした。

ハワイのデザイナーであるシグ・ゼーンとのコラボポーチ入りのアメニティキット
ウェルカムドリンクはハワイアンジュースをオーダー

 機体が安定すると食事の時刻に。マウイブリューイングカンパニーの「ビキニブロンド」をオススメされたので、ビールとマカデミアナッツで乾杯。ハワイで参加した「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」での美食の数々を思い出していると会場でも腕をふるっていたエグゼクティブ・シェフのChai Chaowasaree氏のメニューが運ばれて来た。

 今回お願いしたのは、まさにハワイな「ガーリックシュリンプ入りロティーニパスタとローストトマトのガーリックコンフィソース」。ガーリックの香る身の締まったシュリンプとトマトベースのパスタの抜群の相性に、ビジネスクラスのあちこちから「美味しい」と呟く声が聞こえるほど。新鮮野菜とプロシュートにカリッとしたブレッドで味わう「ベビーロメインレタスのサラダとプロシュート」、しっとり甘さを感じる生地が特長の「ハワイアンスイートブレッドロール」とともに、機内で味わえるハワイ・リージョナル・キュイジーヌに大満足。

食事のメインはエグゼクティブ・シェフのChai Chaowasaree氏の手掛けた「ガーリックシュリンプ入りロティーニパスタとローストトマトのガーリックコンフィソース」
マウイブリューイングカンパニーの「ビキニブロンド」とマカデミアナッツでまったり
ぷりっぷりのシュリンプが幸せを呼んでくる。トマトベースのパスタと最高に合う
プロシュートの塩加減がちょうどいい「ベビーロメインレタスのサラダとプロシュート」
こぶしサイズのふんわり甘い「ハワイアンスイートブレッドロール」

 デザートは老舗のパイショップ「Hawaiian Pie Company」の「冷製ミニパッションペアーパイ」と緑茶。三世代に渡り受け継がれて来たクラシックなパイは、フルーツのフィリングがギッシリで懐かしさと美味しさが溢れるスイーツだ。冒頭で訪れたベーカリーやファクトリーの近くのため次回必ず訪れることを誓った。

デザートは「Hawaiian Pie Company」の「冷製ミニパッションペアーパイ」を緑茶で

 食後はしばしの消灯。スナックは「HAWAIIAN KETTLE STYLE POTETO CHIPS」のオリジナル。そして「LA TOUR BAKEHOUSE」のクッキーにミネラルウォーターが準備されていた。到着前には軽い食事も提供。メインは「チキンの照り焼きとパイナップルサンドイッチ」。さっくりとほどよく焼かれたパンズにジューシーなチキン、そして厚めのパイナップルにソースがたっぷり。パイナップルから溢れる果汁にチキンの旨味の甘しょっぱいのハーモニーで、トロピカルな味わいが口いっぱいに。ほんのりバターの香るパンズも二重丸。「季節のフレッシュフルーツ」もオレンジとベリーでちょうどよいサイズ感だった。

 食事が終わるとお土産として「ホノルル・クッキー・カンパニー」のギフトボックスが手渡された。5つのフレーバーが入っており、旅の思い出を振り返りながら自宅で味わえるようになっている。

スナックはポテトチップスとクッキーなど。水はミニボトル入りで提供
「チキンの照り焼きとパイナップルサンドイッチ」「季節のフレッシュフルーツ」
パイナップルの果汁感がクセになる美味しさ。日常生活でもバーガー購入の際にパイナップル追加をしたくなった
「ホノルル・クッキー・カンパニー」のギフトボックスをプレゼント

 22時30分少し前に羽田空港に到着。ハワイの定番ローカルグルメを巡り、機内では日本に着く直前までハワイの“今食べたい”と“次も食べたい”を提案してくれたハワイアン航空のビジネスクラス利用の旅。「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」で出会った絶品ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの数々をはじめ、美味しいハワイグルメを思う存分味わえた充実の旅だった。

 バケーションでハワイを訪れた際は、のんびり海を眺めつつ、そしてショッピングの合間に是非今だから味わえるハワイグルメを探しに街歩きをしてみてはいかがだろうか。

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。