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大井町に誕生する“鉄道推し”の複合商業施設「大井町トラックス」を見てきた。JRの東京総合車両センター隣接、鉄道ビューポイント多数!

2026年3月28日 開業
まちびらきする「OIMACHI TRACKS」

 JR東日本は、JR大井町駅/東急大井町駅の隣接エリアに複合商業施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」を3月28日11時にグランドオープンする。本稿では、報道公開された施設をいくつか紹介していく。

大井町駅から0分アクセスの好立地な商業施設

 大井町トラックスは大井町駅と直結しており、JR側には新改札「トラックス口」を新たに設置するので、アクセスはかなりよい。高層ビルは駅に近い方から26階建ての「OIMACHI TRACKS HOTEL&RESIDENCE TOWER」、23階建ての「OIMACHI TRACKS BUSINESS TOWER」の2棟を建設している。

大井町駅の方から見た「大井町トラックス」
「ホテルメトロポリタン大井町トラックス」と住居が入る26階建ての「OIMACHI TRACKS HOTEL&RESIDENCE TOWER」
6階~23階までがオフィスとして貸し出される23階建ての「OIMACHI TRACKS BUSINESS TOWER」
俯瞰イメージ

 ビル街から道路を挟んだ場所に位置するのが「TRACKS PARK」で、発災時には広域避難場所として開放するとのことだ。隣接地には品川区の新庁舎を建設中で、将来的には大井町トラックスと歩行者デッキで接続する。

広域避難場所にもなる「TRACKS PARK」
横断面から見た各施設の位置関係
上から見た各施設の位置関係

 それぞれの低層部(1階~5階)にはアトレが運営する「SHOPS&RESTAURANTS」があり、飲食店、雑貨店、クリニック、シアターなど、81店舗が入居している。特徴的なのはアウトモール型商業施設になっていることだ。建物内部に店舗に構えるのではなく、街路から各店舗にアクセスするスタイルになっているので開放感がある。

街路に面した各店舗

 大井町トラックスの概要については、JR東日本 まちづくり部門 開発戦略ユニット マネージャーの中野貴雄氏が説明した。名前の由来については、車両工場、線路の意味が込められており、「大正時代から続く車両工場と線路の記憶を街の名前にしっかり残すことにしました」と話し、同時に街区内のメインストリートになっている歩行者デッキなど、通り道という意味が込められていることも紹介した。

 同じ広域品川圏にオープンする高輪ゲートウェイシティとの違いについては、高輪が「ゼロからの開発」であるのに対し、大井町は「すでに人々の暮らしがある」ことが念頭にあり、街のよさを残しながらポテンシャルを引き上げていく“共創”をコンセプトに開発したという。

 災害が発生した際の取り組みも紹介した。品川区と連携して、発災時には帰宅困難者3000人を室内に72時間受け入れる体制を築いているとし、スペースや備蓄品を備えているとのこと。

東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 まちづくり部門 開発戦略ユニット マネージャー 中野貴雄氏
オフィスからの眺め。東京総合車両センターが見える

車両基地が見える景観を活かした街づくり

 鉄道にちなんだ名称であることからも分かるとおり、大井町トラックスは隣接する東京総合車両センターが見える“ビューポイント”をいくつも設けているのが特徴だ。駅から街にアクセスできる「STATION PLAZA」や、街区を接続する公園「CROSS PLAZA」から気軽に“鉄道のある風景”を楽しめる。

CROSS PLAZAからの眺め
早朝や深夜には山手線が数多く留置されるているので見ごたえがあるとのこと(写真提供:JR東日本)

 食事やお酒と一緒に楽しみたいのであれば、ホテル内のレストラン「The TAILOR YARD MAIN DINING」やルーフトップバー「The TRAVELERS HOUSE ROOFTOP BAR」がオススメだ。メインダイニングは“鉄道旅”をテーマにしており、室内にはヨーロッパの食堂車をボックス席やカーゴ席を用意している。

窓側席からの眺め
フランスの伝統を受け継ぐビストロ料理が楽しめる
アフタヌーンティーも提供している

 26階にある「The TRAVELERS HOUSE ROOFTOP BAR」はポリネシアをイメージした室内席と開放的な屋外席を用意している。屋外でも特別なチャージ料は必要としないが、席を確実に確保したいのであれば予約がオススメとのこと。

ポリネシアのジャングルをイメージした店内
ポリネシア文化にインスパイアされたティキカクテル
開放感あふれる屋外席
池や滝まで用意されているラグジュアリーな空間

地元の人気店や愛犬に優しいスタバなとが入居

 OIMACHI TRACKSには数多くのショップが入居しているが、共創を掲げていることからも地域に根差した大井町ゆかりの店舗をキーとして誘致している。大井町で人気の「H」や「8」を手掛けるHグループがSCに初めて出店する「立呑み8(タチノミハチ)」、A5ランクの黒毛和牛を富士山の溶岩プレートで焼き上げる“溶岩焼肉”が看板商品の「銭場精肉店」などは特に人気を集めそうだ。

「立呑み8(タチノミハチ)」
大井町に古くからある精肉店や製麺所の食材をはじめ、豊洲市場直送の新鮮な魚介などを使った創作料理が楽しめる
「銭場精肉店」
A5ランクの黒毛和牛の雌を一頭買いで仕入れ、溶岩プレートで焼き上げるスタイル。ランチではハンバーグやステーキを提供している

 そのほかの目についたところでは「ピチピチミートファーム/ピチピチミートで山本のハンバーグ」も注目の店舗。鹿児島のカミチクは、エサづくりから牛・豚の飼育、食肉の製造・加工、販売、外食まで一貫して行なうスタイルが特徴で、ハンバーグの有名店である「山本のハンバーグ」とコラボしたのがこちらの店舗だ。店内には直売所のほか、セルフバーベキューエリアが設けられており、切りたての肉をその場で味わえる。また、カミチクの肉を使った山本のハンバーグも味わえるのが大きなウリだ。

「ピチピチミートファーム/ピチピチミートで山本のハンバーグ」
量り売りのコーナー
山本のハンバーグが味わえる店内

 TRACKS PARKに出店する「スターバックス コーヒー 大井町トラックスパーク店」も特徴のある店舗で、愛犬と過ごせる客席エリアを備えているのには驚いた。店内の一部ではあるがドアで隔たれており、愛犬と気兼ねなく過ごせるように設計している。また、「Mobile Order&Pay」で注文すると、スタッフが席まで届けてくれるサービスも提供する。取材日には犬を飼っているスタッフが訪れており、「ケージに入れないで済むのがいいですね」と笑顔で話してくれた。

独特な景観の「スターバックス コーヒー 大井町トラックスパーク店」
ワンちゃんと一緒に過ごせる特別エリア
飼い主さんとリラックスして過ごすフレンチブルドッグの「のっくん」

 そのほか、8つのスクリーンを擁する「TOHOシネマズ大井町」、サラダバー&グリルレストランの「シズラー」、全国約800の作り手と協業した生活雑貨の「中川政七商店」、カフェ「タリーズコーヒー&TEA」など、便利な店舗が数多く入居している。駅からのアクセスも抜群なので、近くに寄った際は新しい街「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」をぜひとも体験してもらたい。