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エミレーツ航空、新・ボーイング 777型機を羽田就航。進化版ビジネスクラスに加え“日本でのプレエコ人気は想定外”と明かす

2024年10月7日 発表

エミレーツ航空が最新ビジネスクラスとプレエコを搭載したボーイング 777型機の羽田就航について記者発表

 エミレーツ航空は10月7日、プレミアム・エコノミークラスと新しいビジネスクラスを搭載した改装機・ボーイング 777型機の羽田就航を記念し、ブルガリ ホテル 東京で記者発表を行なった。登壇したのは、エミレーツ航空 日本支社長のサティシュ・セティ氏。

 業界最大規模の数十億米ドルを超える投資により、同社のエアバス A380型機に続いて777機内を全面的にリニューアルし、ファーストクラス6席または8席、ビジネスクラス38席、プレミアム・エコノミークラス24席、エコノミークラス256席を備えて羽田~ドバイ線(EK312/313便)に9月1日就航。これにより、人気の高いプレミアム・エコノミークラスが日本に就航する3か所(成田/関空/羽田)すべての路線で利用できるようになった。

 また、羽田は4クラス構成となった777型機を投入する世界で2番目の拠点であり(成田と関空の使用機材はエアバス A380型機)、セティ氏はこれについて「エミレーツ航空にとって日本市場の重要性を示す」と強調。「日本のお客さまに高品質な旅行体験を提供するため尽力したい」とした。

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エミレーツ航空 日本支社長 サティシュ・セティ氏
写真は、成田と関空に就航している4クラス制の最新エアバス A380型機。羽田路線には、同じデザインのプレミアム・エコノミークラスとビジネスクラスを搭載した最新ボーイング 777型機が就航した
八重洲のブルガリ ホテル 東京で記者発表。エミレーツ航空ではビジネスクラスとファーストクラスのアメニティキットにもブルガリを採用している

 改装したボーイング 777型機のプレミアム・エコノミーシートは、広々とした空間の2-4-2配列。各座席のシート幅は19.5インチ(1インチ=2.54cm)、シートピッチは最大40インチで、6段階に調節可能なヘッドレストとレッグレスト、最大8インチに傾斜するリクライニングによってゆりかごのような座り心地が楽しめる。

 また、ステッチが施されたクリーム色のレザーシートや艶やかな木目調テーブルといった高級感あふれるデザインも特徴。13.3インチのLCDスクリーンでは最大6500番組の機内エンターテインメント「ice」を視聴できるほか、PCやタブレットの電源コンセント、USBポート2口、RJUヘッドフォンジャックを全席に備えるなど利便性も強化している。

 一方、新しくなったビジネスクラスシートは1-2-1配列。プライバシーをさらに確保するとともに、すべての座席から通路に直接アクセスできるよう進化させた。シート幅はゆったりとした20.7インチ、リクライニングは最大78.6インチまで傾斜し、就寝時には快適なフラットベッドにすることもできる。

 各座席に個人専用のミニバー、電源コンセントや複数の充電ポート、改良したシートコントローラーを備え、機内エンターテインメントは大型23インチHDスクリーンで楽しめる。また、クリーム色のレザーシートとシャンパントリム、明るい木目パネルなど、エアバス A380型機と同様に機能性と高級感あふれる客室デザインを設えた。

 そのほか各クラスでは上質なアメニティキットや機内食も用意。日本~ドバイ間の長時間フライトに対応した快適なサービスにこだわるという。

成田~ドバイ線 プレミアム・エコノミークラスの機内食一例

 現在エミレーツ航空の日本路線では、成田/羽田/関空から毎日各1便を運航している。8月にドバイ政府が発表した統計によると、「円安の影響はあるものの日本人旅行者は2019年同月比+16%と着実に伸びている」とセティ氏。ドバイで乗り継ぎパリ、バルセロナ、ローマ、サンパウロなどへの旅行するのも人気で、2025年も前向きな見通しであると説明した。

 またプレミアム・エコノミークラスは、エコノミーよりも快適かつビジネスよりも手頃な価格というのが大きな魅力のためレジャー目的での利用が多い。おおむね想定通り、プレエコ利用者の38%がカップル、28%が一人旅、11~12%がファミリー層となっているが、特に「日本受けが想像以上によかった」という。9月1日の就航以来すでに1100人がプレエコを利用しており「皆さんより快適な空の旅を求めていると分かった。またビジネスで利用でプレエコにアップグレードする人も多く、クラスに縛られず誰もが選べるのも魅力」であると話した。