おでかけグルメ

ついに入手、本家「ドバイチョコ」を食べてみた。2025年バレンタインは日本でも買える“インスパイア系”がくるぞ!

2025年1月 時点

話題のドバイチョコ(本家)を実食レビュー。日本で買えるインスパイア系も要チェック!

 ついに入手しました、ドバイの高級チョコこと「ドバイチョコレート」。濃厚ピスタチオクリームとザクザクとした細麺状の生地が入った新食感チョコレートバーで、TikTokやYouTubeのASMR動画から人気に火が付き、今世界中で注目を集めています。

 その本家メーカー「FIX Dessert Chocolatier(フィックスデザートショコラティエ)」のドバイチョコは現地でしか購入できない代物であることから、ドバイ経済観光庁も「2025年ドバイ旅行で味わってほしい体験」としてイチ押しするほど。

 今回、念願叶って“本物”をドバイ土産にもらったので、さっそく実食してみました。想像がつかないけど食べてみたい!と巷でウワサの、味・香り・食感などをレビューしていきます。

 ところでFIX社が販売するチョコバーには、キャラメル入りやシリアル入りなどさまざまな種類がありますが、どれもユニークなネーミング。ピスタチオ×カダイフの組み合わせで大バズりした例のフレーバーの正式な商品名は「Can't Get Knafeh of It」。翻訳すると「クナーフェに夢中でやめられない」。

 クナーフェというのは、中東のお菓子、またはそのお菓子に使われる小麦粉で作られた細麺状の生地のこと。アラビア語で「knafeh(クナーフェ、クナーファなど)」、トルコ語で「kadaif(カダイフ)」と呼ばれます。これを使った料理(特にカダイフをパリパリの衣にした揚げ物など)は、フレンチ、中華、日本料理で見かけたことがある人もいるはず。

「FIX Dessert Chocolatier」はドバイ在住イギリス系エジプト人の起業家サラ・ハムーダ氏が2021年に設立。厳選素材とパティシエの手作りにこだわる
カダイフは揚げたり炒めたりすることでパリパリ食感になる細い麺状の食材です(写真は都内の某和食店で食べた、海老しんじょのカダイフ衣揚げ)

 本家レシピでは、このクナーフェ(=カダイフ)にピスタチオクリームとタヒニ(生の白ごまをペーストにした調味料)を混ぜ合わせたフィリングを、72%のダークチョコレートに包んで仕上げています。公式サイトによると「味覚の冒険を求めるチョコレート愛好家におすすめのフレーバー」らしく、価格は1個68.25AED(1月20日時点のレートで約2900円)。

 実物を手にしてまず驚いたのは、小型タブレット端末くらいあるずっしりとした重量感。おしゃれなパッケージと金紙で二重に包装され、“金塊か”と例えたくなるデカさ。サイズを測ってみると、約15×1.5×7.5cm。

FIXのドバイチョコ「Can't Get Knafeh of It」。外装パッケージも高級感があっておしゃれ
チョコは金色の紙に包まれていています
独創的な味の組み合わせだけでなく、表面のアートな模様もFXIのドバイチョコの特徴
お菓子の種類としては“チョコレートバー”ですが1本と数えるには幅広く、でも1枚と数えるには分厚すぎるサイズ感

 意外にも、バリッと簡単に手で割ることができ、中には苔のような淡い緑色をした濃厚クリームがたっぷり入っていました。よく冷やした状態でいよいよ食べてみると……。あれ、想像していたよりも甘くない!

 見た目はいかにも“海外のチョコレート”なのに、甘すぎず美味。外側のビターチョコは芳醇でキレがあり、中のクリームはピスタチオ独特のナッティーな香ばしさ、クナーフェのザクザクとした食感、さらにほんのりスパイシーなシナモンのアクセントが加わり、ズバリ「素材を活かしたエキゾチックでリッチな味」だと感じました。

 ただ、かなり食べ応えがある(濃厚すぎて口の中の水分がなくなる)ので、アラブ古来のお茶文化にならって紅茶やコーヒーを淹れて、一緒に少しずつ味わうのがおすすめです。

外側のビターチョコは堅そうに見えますが、中身が柔らかい分、バリッと簡単に手で割れます。食感を楽しむためによく冷やして食べるのが○
フィリングのピスタチオ×クナーフェは濃厚クリーミー。噛みしめるたびにザクザクと食べ応えがあり、口の中でチョコとともにとろける感じ

 さて、「食べてみたいけど、ドバイまでは買いに行けないよ!」という人に朗報。本家ドバイチョコレートのピスタチオ×クナーフェ(カダイフ)を模した、あるいは独自にアレンジした“インスパイア系”が日本にもじわじわと出回ってきています。

トルコのスイーツブランド「divan(ディヴァン)」の「ピスタチオドバイチョコレート」など、日本で買える本格派も存在(公式オンラインストアより)

 例えば、トルコ発のスイーツブランド「divan(ディヴァン)」が2025年バレンタインに合わせて上陸し、独自の「ピスタチオドバイチョコレート」(1個2916円)として1月中旬から全国発売。

 取扱い店舗は、divan 松屋銀座店、百貨店のバレンタイン催事場(大丸札幌、松坂屋名古屋、高島屋横浜、大丸梅田、阪急博多、大丸東京)など。divan Japan オンラインストアでは1月20日に販売を開始しています。

 日本に居ながらにして、ドバイ旅行気分を味わえそうです。

ドバイの空港やショッピングモールには、上質な紅茶やお菓子、チョコレートのショップがたくさん
こちらはドバイ王族御用達ブランドのアラビアン紅茶「VIVEL(ヴィヴェル)」と高級お菓子「VIVEL Patisserie(ヴィヴェルパティスリー)」
ドバイのランドマークで世界一の高層建築物「ブルジュ・ハリファ」。ぜひ本場の味も堪能しに訪れたいですね!