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ハリー・ポッターの世界へ誘う西武鉄道「スタジオツアー東京 エクスプレス」運行スタート! リニューアルした豊島園駅 出発式に行ってきた

小池都知事「文化緑豊かなまちづくり進めたい」

2023年5月16日 実施

「スタジオツアー東京 エクスプレス」の1番列車

 西武鉄道は5月16日、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ ハリー・ポッター」(東京都練馬区春日町1-1-7)の開業に向けてリニューアルを行なった豊島園駅 駅前広場にて「池袋駅・豊島園駅リニューアル記念セレモニー」を開催した。

 また同日は、映画「ハリー・ポッター」シリーズの主要キャスト3人を大胆にあしらったフルラッピング電車「スタジオツアー東京 エクスプレス」の出発式を実施。

 東京都知事 小池百合子氏や練馬区長 前川耀男氏、ワーナー ブラザーズ代表者らが来賓としてセレモニーに出席し、池袋駅・豊島園駅のリニューアルポイントの紹介をはじめ、豊島園駅駅舎上部に新たに設置されたLEDビジョンの初披露やテープカットなどが行なわれた。

式典の冒頭は、練馬区文化振興協会理事長 大谷康子氏によるヴァイオリンのウェルカム演奏。映画「ハリー・ポッター」のメインテーマともいえる「ヘドウィグのテーマ」が流れた
株式会社西武ホールディングス 代表取締役会長兼CEO 後藤高志氏「日本全国のみならず世界中からハリー・ポッターファンが訪れるであろう豊島園駅が、地元の皆さまの憩いの場であるとともに、さらに発展する大きな原動力となるように尽力したい」
東京都知事 小池百合子氏「多くの方々がスタジオツアー東京 エクスプレスに乗ってこの地を訪れることでしょう。都は西武鉄道、ワーナー ブラザーズ、練馬区と連携して豊かな文化、緑豊かな魅力あるまちづくりを進めていきたい」
練馬区長の前川耀男氏は「スタジオツアー東京の開業は練馬区の“世界デビュー”。こんなうれしいことはない。成功のためにまちづくり交通、周辺環境の整備など全力を尽くしてまいります」と祝辞を述べた
「この豊島園駅のリニューアルは、駅の近くに住む一区民として個人的に心から待ち望んでいたもの。想像以上に素晴らしい変貌ぶり」と語ったワーナー ブラザース スタジオジャパン合同会社 ゼネラルマネージャーのトーベ・イェンセン氏

 駅リニューアルのポイントを紹介した西武鉄道 工務部施設課の五味仁美氏によると、豊島園駅の駅舎上部に設置されたLEDビジョンでは、魔法の世界と四季を連想させるアニメーションを放映する。駅の利用者の日常に“少し非日常にエッセンス”を体感してもらいたいという目的からだ。

 昼と夜で異なるアニメーションを流し、春夏秋冬の季節ごとのバージョン計8種類を用意。ワーナー ブラザーズから提供された「金のスニッチ」特別映像もあるのでファンは必見だ。

通常映像は40秒程度で毎時10分~/20分~/40分~/50分~。ワーナー ブラザーズ提供「金のスニッチ版」は毎時0分~/30分~で、1分程度となる
テープカット

 続いて記念式典は豊島園駅ホームに場所を移し、「スタジオツアー東京 エクスプレス」出発式を行なった。1番列車となったのは、11時52分発の各駅停車池袋行き。

 車両には主要キャストのハリー、ロン、ハーマイオニーの3人を大胆にあしらっていて、映画「ハリー・ポッター」シリーズに登場する「禁じられた森」が背景となっている。ホグワーツの敷地内にある深い森が背景ということで、落ち着いたブルーカラーが新鮮だった。

ワーナー ブラザーズ スタジオツアー東京のトーベ・イェンセン氏によると「本国イギリスにはない、東京ではじめてのラッピング電車」とのこと
ロゴマーク
森に住む魔法生物ヒッポグリフも
さっそく記念撮影している人の姿も見られた「スタジオツアー東京 エクスプレス」。これに乗って豊島園駅に降り立てばもうそこは魔法の世界!
ホグワーツ魔法魔術学校のアイテムを身に着けて出発進行~!

ホグズミード駅をイメージしてリニューアルした豊島園駅には魔法世界を連想させるアイテム多数

スタジオツアー東京の最寄り駅となる豊島園駅

 それでは、ホグワーツ魔法魔術学校へとつづく「ホグズミード駅」をイメージした意匠へとリニューアルされた豊島園駅のホームから紹介しよう。

 赤を基調とした駅構内は、ほどよいレトロさが醸し出されたデザインで、思わずスマホを向けてしまう。改修前の写真と比較してみるとその変貌ぶりがよく分かる。

改修前(画像提供:西武鉄道)
副駅名標としてスタジオツアー東京のロゴが入った豊島園駅サイン
改修前(画像提供:西武鉄道)
赤い柱は西武鉄道の黄色い電車が映える
改修前(画像提供:西武鉄道)
英国っぽい駅に大変身

 豊島園駅ホームでは、2020年8月に惜しまれつつ閉園した「としまえん」のレガシーを継承したいという想いから、としまえんで走っていた模型列車の機関車をリメイクして空飛ぶ魔法列車のモニュメントとして設置。ベンチや電話ボックスを修復・加工して置いているのもポイントだ。

 なおこの日は取材していないが、西武鉄道 池袋駅1・2番ホームはスタジオツアー東京への玄関駅として、英国・ロンドンの「キングス・クロス駅」をイメージしてリニューアルされている。池袋駅サインやエレベーター、階段のデザインが変わっているので注目してみてほしい。

としまえんで1966年~1981年までアトラクションとして活躍していた「模型列車」の機関車がホームに設置されている
魔法界につながりそうな電話ボックス! 通話はできないが、受話器を取るとメッセージが流れるのでぜひお試しを
「としまえん」で実際に使用されていたものを修復・加工したベンチ
スタジオツアー東京に行く前からワクワクするはず
トイレサインも魔法界仕様
リニューアルされた旅客トイレ
としまえんで育った木を使った壁面アートを設置
自動改札機が3台から5台に増えた改札。埼玉県・飯能の西川材をふんだんに使ってナチュラルな雰囲気
新駅舎。コンセプトは「イマジネーションが日常に溶け込む駅」
街頭フラッグはカラーが何種類かある
駅前広場はイングリッシュガーデンをイメージし再整備。スタジオツアー東京の正面エントランス付近に設置されている彫像と同じパトローナス(守護霊)も設置