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俺たちのワークマン返して!の声に応えた「WORKMAN Pro」第1号店、板橋前野本通り店に行ってみた!

2021年12月2日 開業

1周回ってプロ職人御用達の新店舗がオープン

 ワークマンは12月2日、東京・板橋にプロ職人向けの「WORKMAN Pro 板橋前野本通り店」(東京都板橋区前野町4-14-2)をオープンした。

 作業客と一般客が共存する「WORKMAN Plus」や、一般客専門の「#ワークマン女子」の出店を進めている同社だが、もともと通っていた職人や作業客から、「女性客や子供が多くてお店に入りにくい」との声が聞かれるようになったという。そこでプロ職人の利用の多いワークマン店舗を「WORKMAN Pro」店に順次改装していく本業重視方針を採った。この「WORKMAN Pro 板橋前野本通り店」は、そんな1周回った形の新業態第1号店だ。

入り口から入ったところ。デニム地のウェアにハーネスやベルトなどを装着した職人マネキンが出迎えてくれる。広さは87坪

 最寄り駅は都営三田線の志村坂上駅で、徒歩15分ほど。東武東上線ときわ台駅から赤羽駅西口行きのバスに乗り、前野町三丁目バス停で降りるという手もある(その場合バス停から徒歩4分ほど)。周辺にはドラッグストアや本屋、ショッピングセンターなどがあり、いたって普通の都市郊外という場所だ。

 今後ワークマンは、地域性や既存客の傾向を見ながら、全国に562店ある「ワークマン」を「WORKMAN Pro」もしくは「WORKMAN Plus」に順次改装していく計画で、10年後には「WORKMAN Pro」200店、「WORKMAN Plus」900店を目指している。ちなみこの板橋前野本通り店は新しく建てた店舗となる。

作業やハーネス装着時に身体の負担を軽減できるように設計されたデザイン。強度や耐久性にも優れたストレッチ素材を採用している

 この新業態「WORKMAN Pro」出店を機に、Stylish作業服に本格参入するとしているワークマン。それが“着るプライド、ワークウェアの真髄”をテーマとする同社初のStylish作業服「PRO CORE」シリーズだ。職人経験のあるアンバサダーの山下幸一氏の提案をもとに開発している商品となる。

 デニム生地で上下セパレートになっているので、アウドドアや一般客、オシャレな女性にも需要があると見込んでいる。ちなみに先日のファッションショーでは、土屋アンナさんがこの「PRO CORE」シリーズをワイルドにカッコよく着こなしていた(関連記事「ワークマン、アウトドアギアなど秋冬の新製品展示会。暴風雨を再現した過酷ファッションショーも!」)。

ここでしか買えないカラー「インディゴネイビー」。加工されていないデニムを軽石やたわしで擦ってDIYデニムを楽しもうというもの。数量限定なので気になる人はお早めに

 この「PRO CORE」のデニムシリーズには、第1号店限定でDIYモデル(インディゴネイビー)も用意している。軽石などで擦ったり脱色したりして、自分だけのワークウェアを楽しんでほしいというもので、YouTubeではアンバサダーの山下幸一氏がカスタム方法の解説も。

 ジャケットとジョガーパンツの両方があり、サイズ展開はS、M、L、LL、3L、4L。Sサイズはワイルドファッション好きの女性にもオススメだ。

作業服もStylishにカスタムする時代なのだ
デニムは若い世代の職人ユーザーに人気とのこと
裏地のアルミが体温を反射するブルゾンやベストなど
Wind Coreヒーター PRO COREジャケット。別売りのバッテリーと組み合わせれば背中がポカポカする

取り扱いアイテムは既存店と変わらないようにしつつ、工具に力を入れた品揃え

カラビナいろいろ

 元鳶職のアンバサダー 山下幸一氏のアドバイスをもとに品揃えを考えたという「WORKMAN Pro」第1号店。それによると、ワークマンはワーキングウェアには強いが工具が弱い、との意見だったそう。そこでウェアとセットで購入してもらえるように工具類の100アイテム以上を取り替えて充実させている。ほかの店舗で常時置いていないものもこの店舗にはあるのだ。

「工具類はホームセンターに買いに行く」という意見をもとに品揃えを充実させた

 職人といっても鳶、土木、建設、内装業、食品加工業などいろいろ。ワークマンにはさまざまな業種の作業者向けの商品がある。今回その1つ1つを、専門スタッフさんに案内してもらってじっくり拝見することができた。そのなかで気になったものをずらりと写真で紹介しよう。

ワークマンの定番売れ筋商品だというマーキングチョーク。舗装工事現場などで道路に書くときに使うのだそうだ。自分にはまったく縁がないが、売れていると聞くとなぜか欲しくなる
職人さんには定番でこちらも売れ筋商品という、水のなかでも書けるペイントマーカー。ただしシンナーの匂いがきついらしい
これまた生活には縁がないけれど思わず欲しくなった「水糸ポケイト」。道路に線を引くときに使ったりするもの。ムダにポケットに入れておきたい
軍手、手袋も用途別にラインアップがすごい
昔からある商品だというキッズグローブ。お値段が98円とかわいい
ワークマンといったら5本指ソックス!なのだとか。このクオリティでこの価格はほかにはありませんとスタッフさんも太鼓判を押すオリジナル商品。ベーシックカラーでよい感じ
足袋靴として売られているが、学校の上履きを思い出すノスタルジックさがかわいい
昔は定番商品だったという軍足。この素朴さがかえって新鮮に思える
水や油などで濡れた厨房の床でも滑らない「コックシューズ」はオリジナル商品。最近では妊婦さんの間で話題になって売れているのだとか
東京で年に1~2回雪が降ったときに使える長靴は?と聞いたら紹介されたレインブーツ。適度なフィット感で軽くてよい
言われなくては分からないおしゃれな「セーフティシューズ」もいろいろ。アウトドアユースやバイク乗りさんにも
「ヤッケ」という言葉を久しぶりに見た! これもワークマンでは売れ続けている定番商品。ちなみにヤッケは防水ではなく、風よけ、泥よけ、汚れよけアイテムなのだとか
粉塵マスク、防毒マスクなど特殊な業務用マスクなども
一般家庭でも防災グッズとして持っていたいヘルメット
サイズ展開豊富な企業向けの作業着は継続性が求められる
通称ドカジャン。普通に言うと防寒ジャンパー
奥深い職人グッズの世界を垣間見ることができた
通常店舗「ワークマン」同様にすそあげ、名入れなどのサービスも

女性を含む一般客向けの商品も置いてある

プロ向けばかりと思いきや右奥にワークマン女子の商品も

 店舗全体の割合で見ると、7割ほどがプロ向けのワーキングウェア&用品商品だが、カジュアルアイテム2割、女性アイテムも1割ほど置いてある。

こちらは新製品の「レディース防風撥水ストレッチウォームフーディー」(2900円)
キャンプグッズなどのアウドドアグッズも
WORKMAN Plus店舗商品も揃う
一般客向けのバッグやリュック、シューズ

 ファッション意識の高い若い世代の職人から農作業をする年配の人まで、さまざまな現場で働くワークマンたちに向けた「WORKMAN Pro」。あなたの街にも近い将来お目見えするかもしれない。

営業時間は7時~20時。12月2日~8日のオープニング期間中は駐車場の利用はできないのでご注意を